四月に降る雪(ブギーポップは笑わない)
読み : シガツニフルユキ
「四月に降る雪」の元ネタは、プリンスの楽曲
「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター」に登場する「四月に降る雪」というフレーズは、プリンス&ザ・レヴォリューションの楽曲「Sometimes It Snows in April」が元ネタである。「Sometimes It Snows in April」を直訳すると、「時々、四月に降る雪」という意味。意訳すると「時には、四月にも雪が降る」。
「Sometimes It Snows in April」は、プリンスの初監督作品となった映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」(1986年公開)で、自身が主役を務めたクリストファー・トレイシーの死について歌った曲。歌詞は、四月になると死んだトレイシーを思い出すという内容。「雪」は、涙や悲しみを表現しているのだろう。
「VSイマジネーター」のプリンス関連の元ネタ
「VSイマジネーター」では、「四月に降る雪」以外にもプリンス関連の元ネタが盛り込まれている。
SING(2巻/Part 1の副題)
2巻のPart 1の副題「SING」は、1987年リリースのプリンスのアルバム「Sign ‘O’ the Times」が元ネタ。副題の下に書かれている「Sometimes It Snows in April」と「If i was Your Girlfriend」も共にプリンスの楽曲。
VS Imaginetor Part 1 SING
including
“Sometimes it snows in April”
and “If i was Your Girlfriend”
PARADE(3巻/Part 2の副題)
「PARADE」は、1986年リリースのプリンスの同名アルバムが元ネタ。「Sometimes It Snows in April」が収録されているアルバム。「Do U Lie」「The Sacrifice of Victor」もプリンスの楽曲。
VS Imaginetor Part 2 PARADE
including
“Do U Lie”
and “The Sacrifice of Victor”
カミール、スプーキーE
「カミール」と「スプーキーE」は、ともにプリンスの別名義が元ネタ。プリンスはさまざまな名義を使っていて、「Camille」「Spooky Electric」という名も使っていた。
ペイズリー・パーク
プリンス&ザ・レヴォリューション名義の楽曲「Paisley Park」が元ネタ。ペイズリー・パークは、アメリカのミネアポリスにあるプリンスの自宅兼スタジオの名称でもある。
ザ・ラダー
プリンス&ザ・レヴォリューション名義の楽曲「The Ladder」が元ネタ。
第四話=君と星空を I Wish U Heaven(1巻)
1巻の四話のタイトル「I Wish U Heaven」は、プリンスの同名曲が元ネタ。
3巻のあとがきによると、作者は音楽がかなり好きで、好きなジャンルを問われても答えられないくらい、いろいろな音楽が好きなのだそうだ。「ブギーポップ」という名前も、ロックシンガーのイギー・ポップが元ネタであると思われる。