冲方丁
読み : ウブカタトウ
冲方丁(うぶかたとう)は岐阜県出身の小説家/脚本家。1977年2月14日生まれ、O型。
本名は藤野峰男で、冲方丁という名前はペンネームである。
SF小説『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞、時代小説『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞受賞し第143回直木賞にノミネートされた。
アニメ『蒼穹のファフナー』『攻殻機動隊 ARISE』の脚本、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』のシリーズ構成を担当するなどアニメ作品にも携わっている。
冲方丁の由来
冲方丁というペンネームは暦の用語を並べたものになっている。
1977年生まれで干支(えと)は「丁巳(ひのとみ)」であることから「丁」を、そして火が爆ぜるという意味を持つ「丁」に対し、氷が割れる音を意味する「冲」を合わせ、情念と冷静を職業にしたいという意味を込めて職業を意味する「方」を組み合わえて冲方丁となった。
16歳の時に暦に興味を持ち、『天地明察』の主人公である江戸時代の天文暦学者・渋川春海について書こうと思い、構想に16年かけて完成させた。
冲方丁:
暦の用語を並べました。
生まれた年は「丁巳(ひのとみ)」の年でした。
「丁」は火が爆(は)ぜる意味ですので、対として「冲」という氷が割れる音を
意味する言葉を持ってきました。「方」は職業を意味するので、情念と冷静を
職業にしたいという意味です。
※干支は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた数詞で、60年で一周をする。1977年生まれは十二支では巳年だが、干支では「丁巳」となる。
「丁(ひのと)」は陰陽五行説において火の陰にあたり、「丁」には「灯火」という意味がある。
「冲」の部首である「冫部(ひょうぶ)」は「氷」の原字で、「衝」の異体字(同じ意味を持つ異なる字体の文字)であり、氷を割る、または氷が割れる音を表す。