ケリーバッグ
読み : ケリーバッグ
ケリーバッグはかぶせ蓋に錠が付いた台形型の手さげバッグで、元々はエルメスの製品であったがエルメス以外のブランドからも販売されている。
ケリーバッグの由来
ケリーバッグはエルメスが1935年に発売開始した当初は「サック・ア・クロア(Sac-à-croire)」という名称であった。1950年代後半、モナコ王妃のグレース・ケリーはパパラッチからカメラを向けられた際、妊娠中であることを隠すため持っていたバッグで妊娠中のお腹をとっさに隠した。その時ケリーが持っていバッグが「サック・ア・クロア」で、その写真が雑誌に掲載されて「サック・ア・クロア」が世界的に有名になった。これを機にエルメスはモナコ公国の許可を得て「サック・ア・クロア」をグレース・ケリーにちなみ「ケリーバッグ」に改称した。
グレース・ケリーはアメリカ出身の女優で、モナコ大公レーニエ3世と結婚して女優業を引退。1955年にカンヌ国際映画祭でレーニエ大公と出会って恋に落ち、翌年の1956年1月6日に婚約を発表。1957年に長女を出産。女優から公妃へと転身したグレース・ケリーの婚約は、シンデレラストーリーとして世界中の注目を集めた。1982年9月13日に南フランスのロックアジェルの別荘から自分で車を運転してモナコに戻る途中、脳梗塞を発症し急カーブの坂道でガードレールに激突して崖下に転落。そのまま帰らぬ人となった。