品のある送球
読み : ヒンノアルソウキュウ
「品のある送球」はプロ野球阪神タイガースの大山悠輔選手に対してなんJなどで用いられるフレーズ。
これ以外にも「品のある◯◯」、あるいは「品のない◯◯」という形でいろんな言葉を当てはめて使われる。
品のある送球の元ネタ
このフレーズは大山悠輔がタイガースに入団し1年目のキャンプで久慈照嘉守備コーチが言った言葉が元ネタ。
ドラフト1位新人の大山悠輔内野手が今キャンプ初めてシートノックに臨んだ。三塁の守備位置でミスすることなく、完ぺきな身のこなしを見せ、久慈内野守備走塁コーチも絶賛した。
ワンバウンドしそうな所から力強く伸びのある送球に、捕球した先輩たちも絶賛。久慈コーチは、「相手が捕りやすい品のあるボールを投げている。スローイングがいいという話はスカウトから聞いていたし、本人も自信を持っているんじゃないかな。そこに関してはこちらからどうこういうことは何もない」とお墨付きを与えていた。
https://www.daily.co.jp/tigers/2017/02/02/0009881794.shtml
このように、久慈コーチが大山の守備を見て「品のあるボールを投げている」と絶賛したという記事である。
大山は前年のドラフト1位でタイガースに入団したわけだが、「大山重複しろ!!」の言葉に象徴されるように1位指名に疑問に感じていたファンも多かった。そんな中でコーチが非常に曖昧な言葉で守備を絶賛したという報道が、コーチ陣も他に褒めるところがのかという思いをファンに抱かせるのであった。
「速い」や「正確」ではなく「品のあるボール」とはどういう状態なのかよくわからない。「コクのあるボール」に近いものがある。「相手が捕りやすい」と言っていることから正確さやボールの回転や軌道を褒めていたのだろうか。
シーズンが始まると、実際に大山の守備はフォームも送球も安定しており、実況スレでは「品のある送球」と数多く書き込まれることに。
同様に他のプレーについてもことあるごとに「品のある◯◯」と書き込まれることになるわけだが、時にエラーした際や打撃で凡退した際などにも「品があるからセーフ」という理論により「品のあるエラー」「品のあるゲッツー」などと書き込まれ、そこからまた派生してダメなプレーに関しては「品のない」と直接批判する形で用いられることも多くなった。