六甲おろし(六甲颪)
読み : ロッコウオロシ
『六甲おろし』はプロ野球チームの阪神タイガースの球団歌。
「おろし」はひらがな表記されることが多いが、本来は『六甲颪』と書く。
正式名称は『阪神タイガースの歌』であるが、通称である『六甲おろし』で親しまれている。
1936年に『大阪タイガースの歌』として作られ、1961年に球団名が阪神タイガースと改名されたため『阪神タイガースの歌』に改められた。「オウ、オウ、オウオウ♪」という部分は元々は「大阪タイガース」の「大」であったが、阪神タイガースになったため、感嘆詞としての「オウ」となった。
『六甲おろし(六甲颪)』の由来・意味
「六甲颪」は兵庫県南東部にある六甲山から吹き降ろす風を意味する。冬季に山から吹き下ろしてくる風を「颪」と呼んでいる。『六甲おろし』という通称は、ラジオパーソナリティの中村鋭一が名付けたとされる。一番の歌い出しである『六甲颪(おろし)に』という部分から中村鋭一が勝手に命名したそうで、朝日放送のラジオ番組「おはようパーソナリティ中村鋭一です」内で使われ広がっていった。※『阪神タイガースの正体』(著・井上章一)内の中村へのインタビューに書かれている。
阪神タイガースが勝利した翌日に中村鋭一は番組内で『六甲おろし』を熱唱。これがタイガースファンのリスナーに支持され、番組の恒例となった。中村鋭一が番組を降板後、道上洋三が番組を引き継いだ「おはようパーソナリティ道上洋三です」がスタート。道上洋三も阪神ファンであり、番組引き継ぎと同時に勝利の翌日に『六甲おろし』をパーソナリティが熱唱するという伝統も引き継がれた。現在も阪神が勝利した翌日には道上洋三が『六甲おろし』を熱唱している。
オマリーが歌う音痴な『六甲おろし』
1991~1994年に阪神タイガースに在籍した外国人選手・トーマス・オマリーが『六甲おろし』を歌っているが、あまりにも音痴で有名になった。オマリーバージョンは『オマリーのダイナミック・イングリッシュ』に収録されている。
日本語バージョンと英語バージョンの両方があるが、音程がヒドイ…。2番は英語。
フル英語バージョンも存在するが、なぜか80年代ディスコ風のアレンジになっている。
六甲山は大阪から見て「むこう」だから六甲になったそう。
→六甲山の由来