サッカー選手が試合中にガムを噛む理由(効果)
読み : サッカーセンシュガシアイチュウニガムヲカムリユウ(コウカ)
試合中にガムを噛んでいるプロサッカー選手を見て「なぜ試合中にガムを?」と感じる方も多いと思うが、ガムを噛むのには理由がある。プロ野球選手も試合中にガムを噛んでいる姿を見かけるが、サッカーでも野球でもガムを噛むことは禁止されていない。ただし、監督によってガムが禁止されることも。
スポーツガム、アシストガム(ロッテ)といった名称もある。
サッカー選手が試合中にガムを噛む理由(効果)
サッカー選手が試合中にガムを噛むのには以下のような理由がある。
1.集中力を高める
噛むという行為によって脳に刺激を与え、集中力を高める効果がある。
ただし、効果が持続する時間は約20分であり、20分を過ぎると効果が落ちるという研究結果も。
2.緊張をやわらげる
ストレスがかかるとコルチゾール(ストレスホルモンの一種)と呼ばれる成分が分泌され、コルチゾールはストレスから体を守る役割があるが過剰に分泌されると緊張が高まってしまう。
ガムを噛むことでコルチゾールの分泌を抑えられるため、試合に臨む緊張をやわらげる効果がある。
3.吐き気を抑える
プロサッカー選手の長友佑都や内田篤人は試合中に謎の嘔吐に悩まされていたが、ガムを噛むことで吐き気が収まったと話している。
なぜ試合中に吐き気がするのかは不明だが、胸焼けは胃酸が食堂内に流れ込んで現れる症状で、ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、唾液が胃酸を中和することで吐き気が抑えられると考えられている。
4.口の乾燥を防ぐ
試合中は口や喉が乾くため、ガムを噛んで唾液を分泌させて口内の乾燥を防ぐという効果がある。
5.身体反応時間の短縮
ガムを噛むことで筋肉の過度の緊張が抑えられ、脳の賦活(活性化)が促進されるため、身体反応時間の短縮効果があると考えられている。
6.歯の負担を軽減する
試合中は力を入れる時にグッと歯を食いしばることが多いが、歯に負担がかかってします。サッカーや野球ではマウスピースを装着できないため、ガムが歯の負担軽減に役立っているそう。
※上記に挙げたガムの咀嚼による人体の影響は検証中のものもあるため、必ずしも上記の効果が得られるとは限りません。
試合中のガムを噛む行為はマナー違反である、イメージが悪いといった意見があるとは思うが、上記のような理由で選手はコンディションを良くするためにガムを噛んでいるため、決して不真面目に試合に臨んでいるわけではない。長友佑都や内田篤人のようにコンディションに大きく影響する嘔吐を抑えるためにガムを噛んでいる選手もいるため、スポーツ選手が試合中にガムを噛むことにはきちんと理由がある。