お前はこっちや

読み : オマエハコッチヤ

お前はこっちやの元ネタ

「お前はこっちや」はふたばやTwitterなどネット上で見られるフレーズ、あるいは画像。

何かを高望みしているような人に対して、「お前にはこっちの方がふさわしい」といったニュアンスで別のものを提示するような形で使われることが多い。ふたばなどでは画像そのものがレスとして用いられるが、Twitterなどではフレーズのみで「(画像略)」などとして使われている。「お前はこっちや」「な…」とセットで用いられることも多い。

お前はこっちや

上の画像が「お前はこっちや」として用いられているものだが、これはコラ画像。元となっているのは、ゲイ漫画で知られる田亀源五郎の「獲物」という作品で、1998年に出版された作品集「獲物」に収録されている。

該当のコマの本来のセリフは、「どうだ皆でこいつの処女を奪ってやろうじゃないか」というもの。「な…」の方は元のセリフそのままとなっている。

お前はこっちや元ネタ

「獲物」は、政財界の大物だというおじさん(画像左の白髪)が警官を拉致して調教するというストーリー。失踪した警官のことを調べだした先輩の刑事(画像右の黒髪)も同じく拉致されて調教されてしまう…。

そんな作品の中の一コマなのだが、なぜこのコマのセリフを「お前はこっちや」に変えたのかは不明。作中のこのキャラは関西弁ではない。しかし、人生の先輩っぽい人物が後ろから肩に手をかけて「こっちや」と誘導する画像は汎用性が高く、様々なシーンで用いることができる。同じように後ろから肩に手を置くような構図の画像に「お前はこっちや」のセリフを当てはめるというタイプのコラ画像もある。

作者は田亀源五郎

この漫画の作者である田亀源五郎は、ゲイ漫画家としてその界隈では非常に有名であるが、2014年に月刊アクションで「弟の夫」の連載を開始し一般誌デビュー。「弟の夫」は、それまでのハードな性描写抜きで同性愛や男性の同性婚を扱っており、多方面から高い評価を得ている。

2015年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。その後、日本漫画家協会賞優秀賞、アメリカのアイズナー賞・翻訳出版アジア部門最優秀賞などを受賞。

2018年3月にはNHK BSプレミアムで佐藤隆太の主演によって実写ドラマ化もされた。
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