OS X El Capitan
読み : オーエステン・エル・キャピタン
OS X El CapitanはAppleのMacintosh用OSであるOS Xシリーズの12番目のバージョン。Appleによる開発者向けイベントWWDC 2015にて発表。
OS X El Capitanの由来・意味
OS X El Capitanという名称は、アメリカ・カリフォルニア州のシエラネバダ山脈の西山麓内のヨセミテ国立公園にある花崗岩の一枚岩「El Capitan(エル・キャピタン)」が由来となっている。エル・キャピタンは約1,000メートルもある世界一の大きさを誇る花崗岩の一枚岩で、世界屈指のロッククライミングのスポットとして知られる。
前バージョンのOS X Yosemiteがヨセミテ国立公園が由来であることから、ヨセミテ国立公園関係の名称を採用したと思われる。
ヨセミテ国立公園にある「El Capitan」はスペイン語で「キャプテン」という意味で(elはスペイン語の定冠詞)で、アメリカ陸軍ジム・サヴェジ少佐が率いるマリポサ歩兵大隊が1851年にこの一枚岩を発見した際に名付けられた。ネイティブ・アメリカンからは昔の族長の名前からTo-to-kon oo-lahと呼ばれていたため、「El Capitan」=「(岩の)族長」と名付けられたとされる。
前前バージョンのOS X Mavericksは大波が来ることで有名な北カリフォルニアのマーヴェリックス、前バージョンのOS X Yosemiteはヨセミテ国立公園が由来であり、どちらもカリフォルニア州にある地名であったため、それまでのネコ科シリーズからカリフォルニア州地名シリーズに変わっている。エル・キャピタンはヨセミテ国立公園内の一枚岩の名称なので地名シリーズとは微妙に異なるが、カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園内にあるのでシリーズ内と言っていいだろう。
※1999年に発売されたPower Macintosh G3 (Blue & White)のロジックボード(マザーボード)の名前がYosemite、筐体デザインのコードネームがEl Capitanであるため、こちらから採られた可能性もある。