SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)

読み : グリッドマン

『SSSS.GRIDMAN』は、2018年10月から放送開始したテレビアニメ。制作はTRIGGER。

『SSSS』の読み方は公式から発表されていないため、正式な読みは不明。現状では、「GRIDMAN」の部分だけ読み、「グリッドマン」と発音する。

原作は特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』(放送:1993〜1994年)。制作会社のTRIGGERは、2015年開催の「日本アニメ(ーター)見本市」で『電光超人グリッドマン boys invent great hero』を公開しているが、本作は完全新作アニメとして制作された。

電光超人グリッドマン boys invent great hero

SSSS.GRIDMAN

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SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)の意味・由来

『SSSS.GRIDMAN』の「SSSS」の部分は、原作の『電光超人グリッドマン』をアメリカでリメイクした作品『Superhuman Samurai Syber-Squad(スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド)』が由来であると思われる。このアメリカ版グリッドマンの略称が「SSSS」であった。

『SSSS.GRIDMAN』の公式から何の略であるか、何を由来としているのかが発表されていないので推測になるが、おそらく『Superhuman Samurai Syber Squad(SSSS)』が元になっているのだろう。

Superhuman Samurai Syber Squad

『Superhuman Samurai Syber-Squad』でひとつ気になるのは、「Syber」という単語。おそらく「Cyber」のことだと思われるが、略称を「SSSS」とするために、あえて「Syber」というスペルを使っているのだろうか。「Super」と「Cyber」と掛け合わせた造語という情報もあるが、正確な由来は不明。

もともと『PowerBoy(パワーボーイ)』というタイトルで放送される予定であったが、スーパー戦隊シリーズ『パワーレンジャー』のアメリカ版『Mighty Morphin Power Rangers(マイティ・モーフィン・パワーレンジャー)』との混同を避けるために、『Superhuman Samurai Syber-Squad』』に変更された。

『SSSS.GRIDMAN』は完全新作オリジナルアニメであるため、原作の『電光超人グリッドマン』と登場人物もストーリーも異なる。コンピュータの世界で作った怪獣が実体化するという設定や、主人公がグリッドマンと合体して戦うという設定は原作と同じ。

第11話放送後に、グリッドナン(#SSSS_GRIDNAN)という誤ったハッシュタグがトレンド入り。解説はこちら。

グリッドナン(#SSSS_GRIDNAN)とは・元ネタ

SSSS=Special Signature to Save a Soul

最終回、グリッドマンが宿った古いパソコン、通称・ジャンクにアクセスコード「GRIDMAN」を入力した際、画面に「Special Signature to Save a Soul」の文字が映し出された。「Special Signature to Save a Soul」は、直訳すると「魂を救う特別な署名(サイン)」という意味である。

これにより、本作のタイトルである「SSSS」が「Special Signature to Save a Soul」の略であることが判明。おそらく、これは後付けの意味で、上述したようにアメリカ版グリッドマンの略称である「SSSS」が元ネタであると思われるが、最終回でタイトルの謎を回収した形になった。

「Special Signature to Save a Soul」が示す「魂を救う」は、新庄アカネのことを指していると思われる。新庄アカネにとってグリッドマンは敵ではなく、アクセスコードの「GRIDMAN」は、彼女の魂を救うための特別なコードだったのだ。

電撃超人グリッドマンF(ファイター)との関連性

『SSSS.GRIDMAN』の主人公である響 裕太は、『電光超人グリッドマン』の続編として企画されたものの、お蔵入りとなった『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』に登場する主人公の名前を流用している。

『SSSS.GRIDMAN』で怪獣を作り出す張本人である新条 アカネと、アカネのパソコンに宿っているアレクシス・ケリヴ、さらに主人公の友人である内海 将も、『電撃超人グリッドマンF』に登場する予定であった人物。

『SSSS.GRIDMAN』の大元となる作品は『電光超人グリッドマン』だが、アニメ版の原型になっているのは『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』の方である。新条 アカネのパソコンに宿って現実世界の侵略を企むアレクシス・ケリヴという存在も、『F(ファイター)』の設定とストーリーがベースになっている。

『SSSS.GRIDMAN』は、一部では百合ッドマンと呼ばれている。百合ッドマンの由来はこちらの記事で詳しく解説。

百合ッドマンの由来

ウルトラシリーズ、トランスフォーマーとの関係

『SSSS.GRIDMAN』の世界では、ウルトラシリーズがテレビ放送されているようだ。これは内海 将のセリフなどで示唆されているのだが、原作である『電光超人グリッドマン』が円谷特撮ヒーローシリーズのひとつである関係から、本作の世界にもウルトラシリーズが特撮として存在するという設定にしているのだろう。

また、『SSSS.GRIDMAN』にはトランスフォーマーの要素が盛り込まれているのだが、これは原作の『電光超人グリッドマン』の主要スポンサーがタカラ(現・タカラトミー)であったことが関係している。

タカラは原作のスポンサーであると同時に、アクションフィギュアをはじめとする玩具を発売していた。この関係から、『SSSS.GRIDMAN』ではタカラの主力作品であるトランスフォーマーをオマージュとして取り入れているのだろう

各登場人物のデザインは、トランスフォーマーシリーズに登場する変形ロボットたちがモデルになっているようだ。さらに、裕太の持っている靴、アカネの掛けているメガネのヒビなど、小道具にもトランスフォーマーネタが多数みられる。

【登場人物のモデル】
響 裕太 → クラシック版クリフジャンパー
内海 将 → SGサイドスワイプ
宝田 六花 → SGメガトロン
新庄アカネ → SGオプティマスプライム
六花ママ → G1メガトロン
なみこ → SGスタースクリーム
はっす → SG サウンドウェーブ
アンチ → SGロディマス
サムライ・キャリバー → ロストエイジ・スラッグ
マックス → ロストエイジ・グリムロック
ボラー → ロストエイジ・スコーン
ヴィット → ロストエイジ・ストレイフ

参考サイト:【SSSS.GRIDMAN】各キャラのモデルや元ネタまとめ一覧【2018秋アニメ】

新世紀中学生の由来

新世紀中学生という名前の由来は、「アニメージュ」の2019年2月号で明かされた。

雨宮 哲監督:
「新世紀中学生」という名前は、前半のワードで後半のワードを打ち消すような、ありえない組み合わせがおもしろいなと思って、いろいろ考えた中で生まれました。
あとは言葉の響きですね、「しんせいきちゅうがくせい」って、口に出して言いたい感じ。
ボイスドラマで明かされた”由来”は、後付です(笑)

引用:Animage(アニメージュ) 2019年2月号

雨宮哲監督描き下ろしのオリジナルボイスドラマ第6.6回「新世紀中学生って何ですか?」にて、「かつて世界を救った4人の中学生」と明かされているが、これはどうやら後付けの意味のようだ。

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