GAFA
読み : ガーファ
GAFAとは – 意味
「GAFA」とは、Google(グーグル社)、Apple(アップル社)、Facebook(フェイスブック社)、Amazon(アマゾン社)の4つのIT企業を意味する。4つの社名の頭文字を組み合わせたのが「GAFA」で、「ガーファ」と読む。
※Googleは社名をAlphabetに変更しているが、略称では同社の代表的なサービス名・Googleを使用する。
「GAFA」は、個人データを収集し活用する巨大なプラットフォームを持つ企業群を指す言葉。いずれも米国を代表する巨大なIT企業。
「GAFA」は、「2018ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語のひとつに選出された。
(大賞は「そだねー」)
「GAFA」が示す4社は、個人データを収集し活用する巨大なプラットフォームを持つ企業であるという共通点があり、4社がデジタル市場を独占することで競争の公平性が失われてしまうのでは、と懸念されている。
経済産業省も「第四次産業革命に向けた横断的制度研究会報告書を取りまとめました」というの資料の中で「GAFA」を挙げており、デジタル市場における公平な競争を阻害するのではないか、と指摘。
検索エンジンやECサイト、スマホ、SNSなど、それぞれ巨大なプラットフォームを持つ「GAFA」の4社は、検索や買い物の履歴などから個人データの収集・蓄積が可能で、ビッグデータとして活用することでデジタル市場で優位性を持つことができる。
サービスが便利になる一方で、市場競争の公平性、およびデータ利活用と保護については懸念する声が上がっており、G20首脳会議では、国境を越えて事業を展開する「GAFA」の4社による課税逃れについても議論された。
GAFMAの意味
もともとは、Microsoftを含めて米国の巨大IT企業5社の頭文字をとった「GAFMA(ガフマ)」の略称が使われていたが、2017年頃からはMicrosoftを省いた4社で「GAFA」と呼ばれることが多くなった。
「GAFMA」は、出版業界にとって脅威となる巨大IT企業を指す言葉として、2012年頃から使われ始めた。Microsoftが抜けて「GAFA」となったのは、個人データの収集という点で他社に遅れをとっている、というのがひとつの理由。
他にも、Appleの代わりにNetflix(ネットフリックス)を含めた「FANG(ファング)」、Appleも含めた「FAANG」といった組み合わせも。
「FANG(ファング)」は、アメリカの投資家ジム・クレイマーが考えた造語で、Facebook・Amazon・Netflix・Googleの4社の頭文字を組み合わせたもの。「FANG」は、投資の注目銘柄という意味で使われる。
「GAFA」と組み合わせはほぼ同じだが、「FANG」は投資で注目すべき企業を指す言葉であるため、それぞれ意味が異なる。
「G」で始まる場合はIT業界やインターネット市場を席巻している企業、「F」で始まる場合は投資の注目銘柄と区別しておくとよいだろう。
「FANG」については、以下の記事で詳しく解説。
「GAFA」の4社、および「GAFMA」の5社それぞれの由来はこちら
Googleの由来
Appleの由来
Facebookの由来
Amazonの由来
Microsoftの由来