ASO対策

読み :  エーエスオータイサク

ASO対策のASOとは、「App Store Optimization(アプリストア最適化)」を意味する。アプリストア最適化は、iOS向けのアプリを配信しているAppleのApp Store、Android端末向けのデジタル配信コンテンツサービス・Google Playのアプリ検索において上位表示させるための施策である。つまりアプリ版のSEO対策。

ユーザーがApp StoreやGoogle Playでアプリを探す際、検索やランキングを活用する機会が多いため、ASO対策を施して検索結果で上位表示させることでアプリのダウンロード数増加が期待できる。

ASO対策の方法

1. アプリ目、説明文にキーワードを含める
検索エンジンのSEO対策でも検索結果で上位表示させるためにアプリ名や文中にキーワードを含めることが基本的な施策となる。ASO対策も同じで、タイトルと説明文にキーワードを含めることで検索結果に出る可能性が高まる。

たとえばカメラアプリの場合、「◯◯カメラ」など、アプリ名にカメラを含めたり、「起動してすぐに連射できるカメラ」など説明分に狙いたいキーワードを含めることで検索結果に出やすくする。キーワードが含まれていないことには検索結果の上位表示が期待できないため、アプリ名は重要である。

ただし、キーワードを羅列した明らかに検索結果上位狙いのアプリ名はApp Storeが認めておらず、申請時にリジェクトされてしまうので、不自然にならないよう注意。

2. ビッグワード、ミドルワード、スモールワードを考える
キーワードのボリュームは、検索数が多いビッグワード、そこそこ多いミドルワード、少数ではあるが検索されるスモールワードの3つがある。

ビッグワードは検索数が多いので上位表示されればダウンロード数の大幅アップが期待できるが、他のアプリも狙っているキーワードであるため競争率が高い。

ミドルワードはビッグワードより検索数は劣るものの一定の検索数があり、ビッグワードよりも競争率が低く狙いやすい。

スモールワード(ロングテールキーワード)は検索数自体が少ないが、競争率が低く上位表示される可能性が高い。

ビッグ、ミドル、スモールで検索数のボリュームと競争率が異なるため、アプリ名、説明文に含めるキーワードを選ぶ際、いずれの領域を狙うのかを考える必要がある。検索数が多い割に競合が少ないと狙い目であるし、競争が多く上位表示が難しそうならミドル、スモールを攻めるのも戦略。

3. 説明文は最初の数行が重要
App StoreやGoogle Playではアプリの説明文は最初の数行のみ表示され、以下の説明文はクリックしないと表示されないため、最初の数行でユーザーの興味を引かなければならない。最初の数行にキーワードを含め、数行でもアプリの特徴が分かるようにまとめることが必要。

4. アイコンのデザインでダウンロード数が変わる
アプリのアイコンはユーザーがアプリに興味を持つ重要な入り口となるため、アイコンによってダウンロード数が大きく変わる。

たとえば、『今日、彼女が死んだ』というアプリは、ホラーっぽいアイコンからかわいいアイコンに変更し、ダウンロード数を伸ばすことに成功している。ユーザーはアイコンの印象でアプリの詳細を見たり、ダウンロードする判断にしているため、ユーザーに興味を持ってもらえるデザインのアイコンを考えることもASO対策のひとつ。
参考:「半月で3,000万円稼いだ」スマホアプリ「今日、彼女が死んだ」のNagisaが語る「放置ゲーム」で稼ぐためのゲームバランス3要素。

5. スクリーンショットの1枚目で興味を引く
アイコンと同様、スクリーンショットもアプリをダウンロードするかどうかの重要な判断要素となる。特にスクリーンショットの1枚目は目につくため、1枚目でユーザーの興味を引かなければならない。1枚目は2枚目、3枚目以降のスクリーンショットを見てもらう導線となるため、1枚目のスクリーンショットはとても重要。




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