さよなら2001年
読み : サヨナラニセンイチネン
『さよなら2001年』はMr.Children(ミスチル)の22thシングル『君が好き』のカップリング曲。カップリング集『B-SIDE』収録。
さよなら2001年の原曲・元ネタ
『さよなら2001年』は松任谷由実(ユーミン)の『A HAPPY NEW YEAR』が原曲・元ネタになっている。そのままカバーしているのでなく、原曲の「今年もたくさんいいことがあなたにあるように」という部分のみ使用している。『さよなら2001年』では「今年こそは きっとあなたに たくさんのいことがありますように…」となっており、メロディも異なるため、歌詞の一部のみサンプリングしている。
カップリング集『B-SIDE』の歌詞カードに掲載されているメンバーによる曲解説によると、シングル『君が好き』を元旦(1月1日)にリリースすることになり、当初は松任谷由実の『A HAPPY NEW YEAR』をそのままカバーしていたが、あまりうまくいかなかったためサンプリングすることに。
桜井和寿によると、2001年は9月11日にアメリカ同時多発テロ事件(911)が起こり、『今年こそはいいことがあるように』は皮肉に聞こえると同時にわかりやすい”祈り“であると捉えている。それ以外の部分の歌詞が男女の物語であるため、『今年こそはいいことがあるように』の部分のみサンプリングしている。
カップリング集『B-SIDE』の歌詞カードより
鈴木英哉:
最初はユーミンさんの”A HAPPY NEW YEAR”って曲をー桜井和寿:
そうそう!元旦に出すので、ユーミンさんのやつをカバーしようって言って、レコーディングもしたんだよね?
でもあんまり上手くいかず、というか『意味わかんない』ってことになり(笑)鈴木英哉:
(プロデューサーの)小林さんに怒られ(笑)。
だったら新しい曲にしたほうがいいんじゃないか?って、もっともな話で(笑)桜井和寿:
いや、何でユーミンさんの”A HAPPY NEW YEAR”をやろうと思ったかっていうと、僕の中では911があって。
<今年も沢山いいことが あなたにあるように>っていうサビの『今年も』っていうのがちょっと皮肉に聞こえるー
去年はあんな凄いことがあったのに『今年も』っていうのは凄く皮肉に聞こえるし、でも『今年こそはいいことがあるように』っていう凄いわかりやすい祈りでもあるように思って。
それでやりたい!と思ったんだけど、そのサビ以外の部分は男と女の斧がたりだったから、なかなか僕が思うふうには誰も受け止めてくれなくて(苦笑)。
だったらその部分だけサンプリングして作ったらどうなぁって思い、ちゃんとユーミンさんに承諾を得て
『さよなら2001年』
『A HAPPY NEW YEAR』
18thシングル『夕闇をひとり』のB面曲で、12thアルバム『昨晩お会いしましょう』に収録。原田知世主演の映画『私をスキーに連れてって』の劇中歌として使用された。