U.S.A.(DA PUMP)の原曲
読み : ユー・エス・エー(ダ・パンプ)
「U.S.A.」は、DA PUMPが2018年6月6日にリリースした29枚目のシングル。
ミュージックビデオが「ダサかっこいい」「クセになる」と話題になり、大ヒットを記録。Youtubeに公開されたMVは、約半年で1億回再生を突破した。
【目次】
U.S.A.(DA PUMP)の原曲
DA PUMPの「U.S.A.」の原曲は、イタリアの男性歌手Joe Yellow(ジョー・イエロー)が1992年にリリースしたユーロビートの楽曲。DA PUMPのオリジナル曲ではなくカバー曲で、原曲の方のタイトルも「U.S.A.」である。
原曲の「U.S.A.」は長らく日本では国内盤のCDに収録されていなかったが、リリースから15年後の2007年になってようやく、avexが発売した「SUPER EUROBEAT VOL.177」に収録された。
オリジナルの日本語歌詞をつけているため、歌詞は原曲と大きく異なる。日本語歌詞は、shungo.(島谷ひとみ、谷村奈南、w-inds.といったアーティストに歌詞提供)が担当。
DA PUMPによるカバー版は、サビの「カモンベイビーアメリカ」が印象的だが、これは原曲とは異なる歌詞。原曲では、「Come on baby,do it again(もう一度やろう)」と歌っている。
「U.S.A.」は「ダサかっこいい」として話題になった曲だが、ISSA本人も聴いた時は「ダサい」と思ったとのこと。本人にすら「ダサい」と感じさせる「U.S.A.」が今の時代に受け入れられたのは、日本でユーロビートが再評価され始めている状況とマッチしたことも関係しているのだろう。
※1980年代にヒットした荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」が、2017年にユーロビートアレンジされてリバイバルヒットするなど、日本ではユーロビートブームが再燃している。
1番のサビ前あたりで歌っている「地球人」の部分が、原曲でも「地球人(原曲:cheek to cheek)」に聞こえる、という空耳的なネタも。あえて原曲に寄せた日本語を選んだのかは不明だが、その点にも着目して聴き比べてみてほしい。
「いいねダンス」の元ネタ
DA PUMPの「U.S.A.」のサビでメンバーが踊っている振り付けは、通称「いいねダンス」と呼ばれている。「いいねダンス」も、「U.S.A.」が「ダサかっこいい」と評される理由のひとつ。
実は、このダンスには元ネタがある。腕と足を振りながら片足でジャンプするこの踊りは、「シュートダンス」と呼ばれるもので、アメリカのラッパーBlocBoy JBが自身の楽曲「Shoot」の中で踊っていた振り付けの一部。
インスタグラムで「#ShootDanceChallenge」というハッシュタグを付けてチャレンジ動画を投稿するのがブームとなり、世界中に広まっていった。
シュートダンスブームのきっかけとなった「Shoot」。2分35秒あたりから
余談だが、DA PUMPと同じavex所属のGENERATIONS from EXILE TRIBEは、2018年5月6日にYoutubeで公開した「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」(同年6月13日リリース)のMVで、シュートダンスを振り付けに取り入れている。「U.S.A.」のMVがYoutubeで公開されたのが同年5月18日なので、「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」の方が先。
このことから、「いいねダンス」はGENERATIONS from EXILE TRIBEからパクったのでは?という疑惑が持ち上がったが、そもそも「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」の振り付けの元ネタも「シュートダンス」であるため、パクったわけではない。
「U.S.Aゲーム」の発案者はチョコレートプラネット
若い世代を中心に、「U.S.Aゲーム」というものが流行しているようだ。人気Youtuberたちが「やってみた動画」を公開したことで広まり、楽曲と同様に中毒性があると話題になっている。
この「U.S.Aゲーム」の発案者は、お笑いコンビ・チョコレートプラネットの長田(IKKOのモノマネじゃない方)。チョコプラが動画を公開した翌日に、ISSA本人がTwitterで反応し、公認ゲームとなった。
「U.S.Aゲーム」のルール
・「カモンベイビーアメリカ」のリズムに合わせ、アメリカあるあるを言い合う
・あるあるがアメリカっぽくなかったら負け
(例:カモンベイビーアメリカ〜♪ポテトのサイズがでかい〜♪)
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