複線ドリフト

読み : フクセンドリフト

「複線ドリフト」は、鉄道が複数の線路にまたがった状態で走行するという技の名前。
鉄道や漫画の話題などでこの言葉や画像がよくネタとして用いられている。

この「複線ドリフト」は、漫画『頭文字D』を元にした同人誌『電車でD』で登場する。

電車でD

『電車でD』は自動車ではなく電車によるバトル漫画。

様々なテクニックを駆使して電車同士が速さを競い合うわけだが、この作中で登場するのが「複線ドリフト」という技。その名の通り、一つの列車が複数の線路にまたがった状態で走行するという荒技である。

シリーズ第一作目の『電車でD 1』、見開きページでこの技が炸裂する。

複線ドリフト

電車対電車という地味に思えるバトルだが、この衝撃的な技の存在によって絵的にも非常に派手な闘いが繰り広げられることになる。「複線ドリフト」は『電車でD』の代名詞的な技として広く知られている。

複線ドリフトの元ネタ

複線ドリフトは『頭文字D』に登場する「溝またぎ」という技をイメージして考えられたものと思われる。

「溝またぎ」は、カーブでフタの無い側溝を片方のフロントタイヤが跨いだ状態で走行するという技。末次トオル戦で使用。


荷重をリアに集中させることでフロントを浮かせて側溝をまたぐという荒技である。

複線ドリフトの方法

では、「複線ドリフト」はどのようにして複数の線路を跨っているのか。

作中では、ノーブレーキでカーブへと突っ込み、横Gに耐えられなくなった車体が宙に浮き、もう一方の路線に乗ることでドリフトしている。

『電車でD』は同人ゲームにもなっており、その中でも複線ドリフトが再現されている。

また、切り替えポイントで前の台車だけが通過した瞬間に切り替えを行うことで複線に跨る走行が可能となる。

当然現実で再現するのは危険すぎて無理だが、模型なら気軽に再現することができる。

その他

海外でも知られている「複線ドリフト」

脱線事故などが起こるたびに話題に。

トロッコ問題」の解決方法(?)として複線ドリフトがネタに。

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