トロッコ問題

読み : トロッコモンダイ

「トロッコ問題」は、Twitter上を賑わしている話題の一つ。

後述の「トロッコ問題」について、真剣に考え議論をする人達や、面白い回答を考え大喜利化して楽しむ人など多くのユーザーの間で話題となっている。

「トロッコ問題」というのは、イギリスのフィリッパ・フットという哲学者が提起した倫理学の思考実験のこと。

トロッコ問題

暴走したトロッコの線路の先に5人の作業員がおり、そのままだと5人がトロッコに轢かれて死んでしまう。自分は線路の切り替え器の前におり、切り替えた線路の先には1人の作業員。切り替えれば1人は犠牲になるが、5人を助けることができる。この時どうするべきなのか、という問題。

切り替えるか否かによって法的な責任は問われないという条件があり、この問題で問われるのは道徳的にどうなのかという部分である。

「犠牲になる人数は少ないほうが良い」という考えもあれば、「5人を助けるためとは言え、犠牲になる1人を利用するのは許されない」という考えもあり「正解」というものが存在しない「道徳的ジレンマ」に陥る。

この問題にはさらに派生問題があり、それらを見ていくことでさらに考えが深くなっていくが、詳しく知りたい方はWikipedia等の解説をどうぞ。

マイケル・サンデルのハーバード白熱教室

また、この「トロッコ問題」はNHK教育で放送された『ハーバード白熱教室』の第一回「殺人に正義はあるか」でのマイケル・サンデルの講義でも知られているので、そちらを見るのも良いかも。

Twitterで流行したきっかけ

「トロッコ問題」は有名な思考実験で、以前から話題になることはあったものの、2019年4月にTwitterで大きく話題になったのは以下のツイートがきっかけ。

4月11日のこのツイートは5万件を超えるリツイート、10万件を超えるいいねを得て拡散。すでに「トロッコ問題」を知っていたという人も、このツイートで初めて知ったという人も含めて多くの人がこの問題について考えるきっかけとなった。

Twitterでの「トロッコ問題大喜利」

「トロッコ問題」について真面目に考える人もいれば、中には面白おかしい「解決法」を考えたり、それを画像にして投稿するユーザーもおり、さながら「トロッコ問題大喜利」と化しTwitter上を賑わしている。

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