光の中から現れた短期決戦の鬼

読み : ヒカリノナカカラアラワレタタンキケッセンノオニ

光の中から現れた短期決戦の鬼の元ネタ

「光の中から現れた短期決戦の鬼」とは阪神タイガース元監督・和田豊のことである。

元ネタとなっているのは2014年のサンスポに掲載された記事の一文。

2014年のプロ野球セ・リーグは巨人が優勝。巨人からは7ゲームという大差を付けられて2位だったのが阪神、その0.5ゲーム差で3位に広島という上位3チームがクライマックスシリーズ(以下CS)へと進出した。

レギュラーシーズン終了後に行われたクライマックスシリーズでは、1stステージを阪神が1勝1分で勝ち進み、さらに続くファイナルステージも阪神が4連勝で巨人を下し日本シリーズへと駒を進めたのである。つまりこのCSで阪神は5勝1分の無敗という強さを見せたのだった。

そして、そのCS優勝から2日後のサンスポに掲載されたのが以下の記事である。

 同便となった修学旅行生が、空港ロビーに焚かれた無数のストロボに目を丸くする。 「えっ誰、誰!?」。今度は、口が開く。光りの中から現れたのは短期決戦の鬼、和田豊。巨人を完膚なきまでに叩きのめした名将だ。

 CS優勝を果たした前夜(18日)は、東京都内の宿舎で軽い祝勝会を選手、球団幹部、スタッフらと開いた後、自室で「1人酒や」。愛する日本酒と喜びに酔った。おそらく、深酒ではない。一夜明けた顔で分かる。 もう、次のステージを見据えたファイターの目になっていた。

 25日からは、9年ぶりに日本シリーズの舞台へと上がる。 ソフトバンクか、日本ハムか-。対戦球団は20日に決まる。 ただ、鷹でもハムでも、CSを無敗(5勝1分け)で制した猛虎の牙に、ムシャムシャと食いちぎられるだけのこと

https://www.sanspo.com/baseball/news/20141020/tig14102005040020-n2.html

CS翌日に和田監督が飛行機で帰阪したというだけの記事なのだが、その独特な書き出しがなんJを中心にネットでは話題に。「光の中から現れた短期決戦の鬼」もさることながら最後の「ムシャムシャと食いちぎられるだけのこと。」も非常に印象的。しかし前年2013年も2位だった阪神が、CS1stで3位広島に2連敗で敗退したことは無かったかのような手のひらの返しぶりである。

和田豊関連のスレでは必ずと行ってよいほど上記の記事がコピペとして貼られている。WBCなど侍ジャパンの監督候補の話になると「短期決戦の鬼」というところから和田豊の名前やこのフレーズそのものがネタとして挙げられることも少なくない。

また、このフレーズとセットになって以下の画像が貼られることが多いが、この画像は上記のサンスポに掲載された時の画像ではない。これは翌年の2015年、CS1stで2位巨人を相手に1勝2敗で敗退、すでに退任が決まっていたため監督として最後の試合となった時に撮影された「光の中に消えていく短期決戦に敗れた和田豊」である。
短期決戦の鬼

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