Akamai
読み : アカマイ
Akamai(正式名称:Akamai Technologies, Inc.)はCDN(コンテンツデリバリネットワーク)事業を展開するアメリカの企業。世界72ヵ国、84,000台以上のサーバー(2010年時点)によりWebサイト閲覧の高速化・Webサーバの負荷軽減を実現。任天堂とSONYなどゲーム業界上位5社中4社が、Yahoo!を含めるポータルサイト上位7社がAkamaiを採用している。
World Wide Web(www)の生みの親であるティム・バーナーズ=リーが問題提起したネットワークの混雑とその解決という課題に興味を持ったマサチューセツ工科大学(MIT)応用数学教授のトム·レイトン博士が中心となり、研究者や大学院生らとウェブの混雑状態を解決する研究を進めていった。数学的アルゴリズムにより、分散型サーバーのネットワーク上でコンテンツをインテリジェントにルーティングおよびコピーする技術を開発。これによって集中型サーバーに依存する必要はなくなり、ウェブの混雑を解決することに成功。ビジネスの特許を取り、Googleが設立されたのと同じ1998年にAkamaiが設立された。
Akamaiの由来・意味
社名はハワイ語で「賢い」を意味する「Akamai(アカマイ)」を由来としている。設立当時、マサチューセツ工科大学内でハワイ語がブームで、手元にあったハワイ語辞書からABCに並んだ時に最初に来る言葉を探し、Akamaiを見つけたそう。
AkamaiのCDN
サイトにアクセスが集中することでページの表示速度が遅くなるため、1つのサーバーだけにコンテンツを置くのではなく、全世界にサーバーを分散して配置しコンテンツを他のサーバーにキャッシュすることでオリジナルサーバーの負荷を軽減。Akamai社のDNS(ドメインネームサーバー)がユーザーの最寄りのサーバー(エッジサーバー)のIPアドレスを返答することで、ユーザーは最も近いサーバーからコンテンツを取得でき、より速いページを表示を可能としている。表示に4秒以上かかるとユーザーの75%は購買意欲がなくなるとされているため、コンテンツの配信速度・ページの表示速度は非常に重要な意味を持っている。
※上記は非常に簡単な説明で細部を端折っているため、詳しい解説を知りたい方は以下の記事で。
→みんなが知らずに使ってるAkamai
→Hyper Giants - 世界を支える巨人 akamai –