QRコード

読み : キューアールコード

QRコードとは? (QRコードの機能)

QRコードは、株式会社デンソーウェーブが開発したマトリックス方式の2次元コード。日本発の技術で、海外でも利用されている。

バーコードは横(水平)方向にしか情報の書き込みができないが、QRコードは縦横の両方向で情報の書き込みが可能。縦横に情報を書き込む方式により、バーコードと比べると数十~数百倍もの情報量を扱うことができる。また、高速読み取りを可能としているのもQRコードの特徴のひとつ。

バーコードは汚れに弱いという課題があるが、QRコードは誤り訂正機能により、もしコードの一部に汚れや破損があったとしてもある程度はデータの復元が可能。この誤り訂正機能を利用し、QRコード内に画像や文字を配置することもできる。

以下のように中央にロゴを配置しても読み取りは可能。
※スキャンするとタネタンのトップページにアクセスできます。

タネタンQRコード

また、QRコードは最大で16分割が可能で、複数のQRコードを読み取ると連結して復元する連結機能もある。

QRコードはもともと工場の生産管理に使われる目的で開発されたが、現在はスマホや携帯電話などのモバイル端末にも導入され、一般にも広く普及している。Webサイトへのアクセス、クーポン配信、入場管理、乗車管理といった用途から、さらには決済まで可能。

QRコードの由来

QRコードという名称は、「Quick Response」に由来する。「Quick Response」は、「素早い反応」という意味。高速読み取りが可能な技術であることが由来となっていると考えられる。

開発当初は当時の社名である「日本電装」の頭文字から「NDコード」という名称で呼ばれていた。

実はQRコードの名称の候補は2つあったそう。そのもう1つの候補は、「Quick Tag」を略した「QTコード」という名称であった

QRコードが開発された当時、『キューティーハニー』のリバイバルが話題となっていたこともあり、「QT(キューティー)はデンソーのイメージではない」という意見もあったそう。最終的に社員で多数決をとって「Quick Response」を略したQRコードが採用されたわけだが、もしかしたらQTコードになっていたかもしれない。

参考:どうしてあの形なの? QRコードに秘められた技術を「生みの親」に聞いた

QRコードの仕組み

QRコードの3隅には「切り出しシンボル」と呼ばれる四角いマークが配置されている。これはQRコードの高速読み取りを可能にしている仕組みで、黒と白の比率を「1:1:3:1:1」にすることで360°どの方向からでもスキャンができる。

黒と白の比率が「1:1:3:1:1」である理由は、新聞や雑誌でこの比率を使っている画像や文字の割合が極端に少なかったから。この独自の比率によって高速読み取りを可能としている。つまり、スキャンをした時に「1:1:3:1:1」の比率の黒と白の四角のマークがあったなら、それは文字ではなくQRコードであるとすぐに判断できる、というわけ。

切り出しシンボルが四角であるのはどの方向からスキャンしても読み取れるようにするためで、右隅だけ配置していないのは上下を判別するため。四隅に切り出しシンボルを配置すると上下が分からなくなってしまうため、あえて右隅のみシンボルを配置していない。

QRコード-切り出しシンボル

切り出しシンボルを1つのみ配置した「マイクロQRコード」というタイプもある。マイクロQRコードは数字35桁まで取扱可能で、切り出しシンボルを1つにすることで小スペースへの印字を可能にしている。

マイクロQRコード
※上記画像は通常のQRコードの一部を切り抜いたもので、正式なマイクロQRコードではありません。あくまでもサンプルとしてご覧ください。

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