勝ったなガハハ

読み : カッタナガハハ

「勝ったなガハハ」とは、勝利を確信したときに使うフレーズである。勝利したときにも使われるが、「(これは)勝ったな」という意味であるため、勝利が決定する前に使うのが正しい。

ガハハは笑い声を表しているが、リアルでガハハと笑う人はほとんどいないだろう。あくまでもネタとしての笑い方の表現。

表記は「勝ったな!ガハハ!」や「勝ったな、ガハハ!」などがあるが、どれを使っても構わない。

勝ったなガハハの元ネタ

「勝ったなガハハ」は、アニメ声優をテーマにしたメディアミックス作品『ガーリッシュナンバー』が元ネタである。主人公の烏丸千歳をはじめ、彼女が所属する事務所の社長である難波(なんば)社長、九頭(くず)プロデューサーらがよく使う言い回し。

「勝ったなガハハ」は、アニメ版では難波社長が使い始めたフレーズ。第1話にて、千歳をアイドル声優として売り出す道筋が見えたときに、難波社長は「勝ったなガハハ」と勝利宣言。九頭Pと千歳も真似し、「勝ったなガハハ」と笑い合う三人の姿がそこにあった。

アニメ ガーリッシュナンバー

ガーリッシュ ナンバー / Amazon Prime Video

アニメの前日譚を描いた小説版では、千歳が「勝ったなガハハ」を使うシーンが序盤にある。アニメ版では難波社長が先に使っているシーンが描かれているが、小説版では千歳のほうが先。しかし、「ガハハ」は難波社長特有の笑い方であることから、千歳は普段から難波社長の「勝ったなガハハ」を耳にしていて、真似して使っていると考えられる

ちなみに、小説版での「勝ったなガハハ」の初出は、劇中劇『異世界剣士の救世譚<ヒロイックテイル>』のWEBラジオ番組を聴いているときに、千歳が心の中で言ったもの。千歳は、アイドル声優の苑生 百花(そのう ももか)がラジオで適当な感じで話しているのを聞き、癒やされると感じると同時に、励まされていると感じたようだ。

千歳:
はぁ、この適当な感じ…、癒やされるなぁ…。

〜中略〜

勿論、癒やしだけじゃない。
このラジオ番組には癒やされている感じもある。
『ひえーこいつこんな適当なこと喋ってて金貰えるん?
おいおいこれわたしも行けんじゃね? 勝ったな! ガハハ!』
みたいな勘違いが生まれる。
いや、ほんとマジで勘違いなんだろうけど…。

参考:ガーリッシュナンバー 小説版1巻

小説版をベースにしたマンガ版でも上記のシーンは描かれているが、「勝ったなガハハ」の部分はカットされている。マンガ版では、八重と声優業界について話しているときに千歳が言った、「勝ったね! これは!」という似たようなセリフがある。

勝ったなガハハの元ネタの元ネタ

「勝ったなガハハ」の元ネタの元ネタは、いくつか候補がある。

ひとつは、テレビアニメ版『エヴァンゲリオン』にて、冬月コウゾウが発した「勝ったな」というセリフ。「第弐話 見知らぬ、天井」にて、エヴァンゲリオン初号機が暴走したのを見た冬月は、使徒を倒す前に「勝ったな」と確信めいた発言をした。それに対し、碇ゲンドウが「ああ」と返答するシーン。

ほかには、なんJ等でよく見られる、「勝ったな(確信)」や「勝ったな、風呂にでも入るか」などが元ネタの元ネタの可能性として考えられる。「勝ったな」自体は珍しいセリフではないため、特に元ネタがない可能性も考えられるが、原作者の渡航氏は作中のキャラにネット用語を使わせることが多いので、これらが元ネタというのも十分にありうるだろう。

※なんJ語は、2chの実況板「なんでも実況J」で使われるネット用語のこと

「勝ったな、風呂にでも入るか」は、こちらが元ネタ
よし、決まったな!風呂にでも入るかとは

『ガーリッシュナンバー』では、以下のようなネット用語が登場する。
※各リンクから当サイトの解説記事を閲覧できます。

できらぁ!
わしが育てた
おこ?おこなの?
犯人はヤス

『ガーリッシュナンバー』のタイトルの由来は、こちらの記事で解説。実はタイトルには2つの意味があり、主要キャラの名前にもヒントがある。
ガーリッシュナンバーのタイトルの意味・由来

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