激おこぷんぷん丸

読み : ゲキオコプンプンマル

激おこぷんぷん丸は怒りを表す言葉
Twitterやニコニコ動画などでよく見られるもので、結構怒っているという状態を表すものである。「٩(๑`^´๑)۶」という顔文字とセットで使われることが多い。「プンプン丸」だけで用いられることもある。また、落ち込んだ状態を表す「ガチしょんぼり沈殿丸」という派生語も存在する。

この言葉はこれといった元ネタはなく、最初に誰が言い出したのかというのはわかっていない。もともと若い女性、特にギャル達がメールやTwitterで使い始めた「ギャル語」が広まっていったとされている。

若い女性というとなんでも言葉を縮めるのがお得意だが、最初は「怒る」「怒っている」「怒った」といった言葉を縮めて「おこ」「おこだよ!」として使っていた。そこからさらに「おこ」よりも激しい怒りを表現する言葉として「激おこ」あるいは「まじおこ」という言葉へと派生。そしてさらに怒りが高まった状態が「激おこプンプン丸」というわけである。「おこ」はどんどん進化し、怒りの度合いに合わせて6段階に変化するという。それが以下のもの。

おこ
「怒った」「怒ってる」を略したもの。わかる。

激おこ
激しい「おこ」の意味。わかる。

激おこプンプン丸
なぜか急にキャラクターの名前の様に。響きがかわいいのであまり怒っている気がしないが、まぁわかる。

ムカ着火ファイヤー
「激おこプンプン丸」どこ行ったんだよ。ムカついて怒りに火が付いたということだろう。まぁ、意味はわかる。

カム着火インフェルノーォォォオオウ
急にテンション上がりすぎ。しかし「ムカ着火」をうまいことモジってロシアの「カムチャッカ半島」とかけている。カムチャッカ半島は「火山の博物館」といわれるほど火山の多い半島であり、非常に秀逸なネーミングであることがわかる。インフェルノは「地獄」や「大火」という意味がある。つまり、「怒りが大噴火!地獄を見せちゃるけぇのーぉぉぉおおう!!」ということなんだろう、だぶん。

激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム
なぜか「激おこ」と「ぷんぷん」が帰ってきた。わからん。

と、このように「おこ」から派生して最上級まで6段階の怒りを表現する言葉としてギャルの間でメールやTwitterで使われているというのである。ネットではニコニコ動画やニコニコ実況などで2013年のはじめあたりから「おこ」「おこなの?」というコメントを頻繁に見ることができた。ギャル言葉として広まっていた「おこ」を面白がって使っていたものと思われる。

Twitterや2ch上でもこの「おこ」からの6段階の変化は広まっていき、有名人やアニメ・マンガキャラクターの画像を用いて「おこ」から最上級の「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」までの6段階の変化を表現した画像が作られるなど流行の兆しを見せている。

もともとはギャル達が使い始めた「ギャル語」であり、この6段階の怒り表現も実際にギャルの間で流行していると言われているのだが、本当に使われているのだろうか?かつてのギャル語である「KY」や「チョベリバ」のようになんでも略すのが好きなギャル達。実際「おこ」も「怒った」「怒っている」を略したものであり理にかなっているとも言える。しかしさすがに「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」は長すぎてギャルがいちいち携帯やスマホで打ち込んでいるとは思いがたいし、140文字という制限のあるTwitterで25文字のこのフレーズは使いづらいのではないだろうか。しかし、この6段階変化については2013年4月4日のフジテレビ系めざましテレビでもギャル語として紹介されている。フジテレビが言うんだから間違いないのだろう。

追記:6段階活用からさらに進化し、Lv7とLv8が追加されたもよう。

Lv.1 おこ
Lv.2 まじおこ
Lv.3 激おこぷんぷん丸
Lv.4 ムカ着火ファイヤー
Lv.5 カム着火インフェルノォォォオオウ
Lv.6 激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム
Lv.7 憤怒バーニングファッキンストリーム
Lv.8 大噴火レジェントサイクロンフレアァァッ

広がりを見せる激おこぷんぷん丸

ここまでならただの流行り言葉で終わっていたのかもしれないが、あまりに「わけのわからない言葉」として広まったこと、そしてやはり何かのキャラっぽい名前?だったことから、「激おこプンプン丸」は思わぬ広がりを見せることとなる。

Twitterなどで実際に「激おこプンプン丸」というキャラクターを創りだしてしまったのだ。

その発端となったのが@hiromgogoさんが作ったという『ファミコンソフト 激おこプンプン丸』の画面である。さらにはこのゲームの攻略本らしき物まで作ってしまい、いかにも当時こんなゲームがあったかのうような出来栄えであったことから、かつて本当にこんなファミコンソフトがあったのだと勘違いする人も続出。「激おこプンプン丸には元ネタがあった!!」なんていうことに。

ファミコンソフト激おこプンプン丸
激おこ2

さらにこの画像がTwitterで広まると他の人もこの流れにのっかり、ゲームのBGMを作ってしまった人やファミコンソフトのパッケージカートリッジのデザイン、そしてさらにはiPhoneアプリとして本当にゲーム化しようとする人まで現れてしまうのであった。今後「激おこプンプン丸」はどこまで行ってしまうのであろうか…。

激ねこぷんぷん丸

様々な広がりを見せる激おこぷんぷん丸は言葉そのものがさらに変化して用いられることも。その一つがこの「激ねこぷんぷん丸」である。
2013年6月、Twitter上で「#激ねこぷんぷん丸」というハッシュタグが登場。タグとともに怒ったねこの画像がつぶやかれるというものだったが、これが瞬くまに広がっていき、Twitter上にはこのタグと共に大量のねこ画像が投稿されることに。中には特に怒っていないねこ画像も多く、とにかくタグと共にねこの画像が投稿されていくというお祭りとなった。

この「#激ねこぷんぷん丸」というタグはスカパーのプロモーションとして作られハッシュタグだそうだが、スカパーとは関係無しに広まっていったのでプロモーション効果があったのかどうかは謎である。

「激おこぷんぷん丸」は2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」「未来検索ブラジル ネット流行語大賞2013」にノミネートされています。
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