ネット流行語大賞2013の意味・元ネタまとめ

読み : ネットリュウコウゴタイショウ2013ノイミモトネタマトメ

未来検索ブラジルによって2007年から発表されている『ネット流行語大賞』が今年も発表されました。

金賞:『いつやるの?今でしょ』
銀賞:『激おこプンプン丸』
銅賞:『倍返しだ』

というわけでノミネート用語の意味・元ネタについてまとめてみた。

2chのスレタイなどでよく見かけるフレーズ。

元ネタとなっているのは2012年1月23日に2chのなんでも実況J板(なんJ)で立てられた「ンゴりまくった結果wwwwwwww」というスレ。中学生がなんJなどで広く用いられている「ンゴ」という言葉を現実で使いまくった結果起こった様々な出来事を綴っていくというスレであり、その後このスレは「定期化」し、当初の「学校編」に始まり「ゲーセン編」「アルバイト編」「プロ野球編」など次々と続編が書かれていった。

何度もしつこくスレが立てられて定期かしたことから「◯◯しまくった結果wwww」というスレタイが定着し、様々なことをした結果どうなったのかを書くスレの定番のタイトルとなった。「◯◯」をした結果良いことがあったのか悪いことになったのかはスレを開いてみないとわからない

詳しくは個別記事をご覧ください。
ンゴりまくった結果wwwwwwwの元ネタ
ンゴりまくった結果wwwwwwwwwスレのまとめ

出、出た~www○○奴~www

「◯◯」をしちゃう奴をバカにするような時に用いるフレーズ。2chのニュー速VIP板などのスレタイとしてよく見られる。
「◯◯」の部分は意図的に送り仮名を抜き、例えば「言う」なら「言奴」、「する」なら「す奴」等と書く。あるいは「水着着る奴」→「水着奴」のように動詞そのものを抜く場合もある。その点に突っ込んだ者は新参扱いされる。

詳しくは個別記事を御覧ください。
「で、でたーw◯◯奴〜www」の元ネタ

クッキーババア(クッキークリッカー)

クッキーババアはフランス人のOrteil氏が開発した無料のブラウザゲーム『CookieClicker(クッキークリッカー)』の登場キャラクター・Grandma(グランマ)の通称である。『CookieClicker』はただクッキーを焼くだけのブラウザゲームだが、中毒者が次々に現れネット上で大流行。
クッキーババア
Grandmaは本ゲームに登場する唯一の人間だが、クッキーとアイテムを交換すると農場ババア、鉱山ババア、錬金術ババアミュータントババア(ミュータント=突然変異)などに変化し高速でクッキーを焼くババアになる。
制作者のOrteil氏はババアじゃなくて美少女にすれば良かったと後悔しているようだ。

東京オリンピック2020

9月7日にブエノスアイレスで開かれたIOC総会で2020年の夏季オリンピックの開催地が東京に決定した。招致のためのプレゼンテーションでの滝川クリステル「お・も・て・な・し」や安部総理の「汚染水は完全にブロックされている」発言なども話題となった。

草不可避

笑いを堪えられない状態を表す言葉。「面白い」という意味で用いられ「(笑)」や「wwwww」と同じと考えられる。
笑いを表現する「wwwwwww」が芝生に見えることから「芝」や「草」などと呼ばれるようになり、そこから「草を生やすことを避けることができないくらい面白い」ということで「草不可避」という表現が生まれた。より面白いと感じた時は「大草原不可避」などと表現されることも。

詳しくは個別記事を御覧ください。
草不可避とは
「w」の由来・起源

微レ存

ビレゾン」と読み、「微粒子レベルで存在している」を略した言葉。◯◯である可能性も少しくらいはあるのではという意味で用いられる。
言葉の元ネタについては結構なシモネタであるため、知りたいという方は個別記事をご覧頂きたい。→微レ存の元ネタ

あ!ま!ま!

残念ながらこれがなんのか不明。いつどこで使われているのか。「あまちゃん」関連だろうか…。

お・も・て・な・し(滝川クリステル)

2013年9月8日に行われたIOC(国際オリンピック委員会)総会にて、フリーアナウンサーの滝川クリステルが発した言葉。

同総会で2020年東京五輪招致のための最終プレゼンテーションを行い、その中で「おもてなし」を「お・も・て・な・し」と一文字ずつ区切って発し、日本の良さをアピール。IOCはフランス語を第一公用語としていることからスピーチはフランス語で行われたが、「お・も・て・な・し」の部分のみ日本語でスピーチ。一文字づつ区切られた「おもてなし」とクリステルの身振りが非常に印象的。
ここから5文字の言葉をなんでもかんでも「◯・◯・◯・◯・◯」と区切って発するのがちょっとした流行に。

バカッター

Twitterで自ら悪事を暴露して炎上してしまうユーザー、あるいはその行為を指した言葉。コンビニや飲食店で冷蔵庫に入ったり、バイト中に食材で遊んだりといった画像を堂々と自身のTwitterで公開したことでネット上で画像が広まり炎上。職場をクビになるに留まらず店を閉店に追い込んだり損害賠償を請求されるケースも。
ネット上で大きな話題となっているのにも関わらず連日のように次々と「バカ」を晒すユーザーが発見されていった。Twitterで続々バカが発見されることから「バカ発見機」などと呼ばれることも。

激おこプンプン丸

激しく怒っている状態を表す言葉。「おこ」に始まり「激おこ」「激おこぷんぷん丸」などと怒りの度合いによって言葉が変化。最終的には「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」というわけのわからない言葉へと進化する。
この言葉はギャルが使い始めたいわゆる「ギャル語」とされているが、どこから広まったのかはよくわからない。Twitterなどで広がっていき、ゲームを作るような者も現れた。

詳しくは個別記事を御覧ください。激おこぷんぷん丸の元ネタ・意味

バルス

アニメ映画『天空の城ラピュタ』に登場する呪文。「バルス」と唱えることでラピュタが崩壊する。

同作品を代表する非常に印象的かつ有名な言葉。物語のクライマックスで使用されることから、2chやニコニコ動画、Twitterなどでユーザーが一斉に「バルス!」書き込むことからサーバーがダウンすることも多い。この書き込みの嵐のことを「バルス祭り」と呼ぶ。

人気アニメのため頻繁に放送されているが、2013年8月2日の放送の際には2chはサーバーが落ちたもののTwitterやニコニコ動画は事前に対策がされていたのかダウンすることは無かった。また、Twitterの秒間ツイート数が143,199ツイートに達し世界記録を更新した。

けつもんだ(みのもんたセクハラ)

タレント・みのもんた氏に対する蔑称。8月30日にTBS系列で放送された『みのもんたの朝ズバッ』において、みのもんたが吉田明世アナウンサーのお尻を触っていたのではないかという疑惑が持ち上がった。CM明けにみのが吉田アナの腰のあたりに手を伸ばしている映像が放送され、セクハラではないかと大きな話題に。後にみのもんたは吉田アナがとちったのでこづいただけであると釈明しているが、触ったとされる動作の後の慌てたような手の動きがいかにも怪しい。
その後みのもんたは次男が窃盗事件で逮捕されたことの責任として同番組を降板したが、このセクハラ問題をうやむやにするためではないかとも言われている。

いつやるの? 今でしょ!(林修講師)

進学塾・東進ハイスクールのテレビCMにおけるカリスマ講師・林修氏による決め台詞。東進ハイスクールのCMでは同校の有名講師が次々に登場しインパクトのある言葉を発していくのだが、そのCMを締めるのが林修氏の「いつやるか?今でしょ」だった。非常に印象的かつ汎用性が高く使いやすい言葉ということで人気となり、林修氏はバラエティ番組などにも多数出演するようになった。
詳しくは個別記事をご覧ください。今でしょ!の元ネタ

倍返しだ!(半沢直樹)

TBS系列で7月から放送された堺雅人主演のドラマ『半沢直樹』の決め台詞。銀行を舞台にしたドラマで、主人公の半沢直樹は上司からの理不尽な仕打ちに対して抵抗し、その度に言い放つのが「やられたらやり返す。倍返しだ!!」という決め台詞であった。ドラマ自体が大きな人気となったこともあり、印象的なこのフレーズも様々なところで用いられるようになった。倍返しにとどまらない「10倍返し」「100倍返し」なども存在する。
ドラマ『半沢直樹』の視聴率は非常に高く、最終話にいたっては関東で42.2%、関西では45.5%と民放ドラマ史上最高視聴率となった。

アベノミクス

内閣総理大臣である安倍晋三が掲げた経済政策のこと。「安倍」と「エコノミクス(経済学)」を組み合わせた造語である。デフレ経済を克服するための金融政策についてアベノミクスと呼ばれるようになった。日経平均株価が大きく上昇するなどして話題に。

pm2.5

大気中に漂う微粒子のうちで直径2.5マイクロメートル以下のものを指す。「PM」とは「Particulate Matter」の略であり「粒子状物質」を意味する。自動車の排気ガスや工場の煙、あるいは火山の噴煙などから発生する。肺がんや喘息を引き起こす健康被害が懸念されているが、中国の大気汚染が深刻になったこと日本にも飛来する可能性があるということで話題に、日本国内でも基準値を越えるPM2.5が検出され注意喚起がされている。

ダイオウグソクムシ

節足動物門等脚目のスナホリムシ科に属する海生甲殻類の名称。ダンゴムシの仲間であるが30cmほどあり、まさに巨大なダンゴムシといった印象的な見た目で話題に。
極めて小食であり飢餓に強く、中でも三重県の鳥羽水族館で飼育されているダイオウグソクムシは2009年から一切食事をせず、餌を与えても食べないということで飼育員を困惑させているということで話題に。わりと不気味な見た目をしているが、ぬいぐるみが発売されたり擬人化イラストが描かれたりと不思議な人気を生んだ。

クラウドファンディング

クラウドファウンディング(Crowd Funding)は「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を融合させた言葉で、インターネットを通じて支援を呼びかけ、不特定多数の人々から資金を集めることを意味する。プロジェクト、ソフトウェア開発、商品開発、映画、音楽など幅広いジャンルで活用されており、一人ひとりの出資は少額でもネットを介して多数の支援者を集めることができ、新しい資金調達の方法として注目されている。
資金提供者に対するリターン(見返り)は提供者にリターンのない「寄付型」、 イベント招待や商品購入権利のある「購入型」、投資の性質を持った「投資型(エクイティ型)」の3種類が主である。

「駆逐してやる」(進撃の巨人)

排除したい対象に対して憎しみを込めて発する言葉。アニメ化によって大きな人気となった『進撃の巨人』の主人公エレン・イェーガーのセリフが元ネタ。

巨人によって母親を殺されたエレンは「駆逐してやる!!この世から・・・一匹・・・残らず!!」と誰にともなく言い放つ。このセリフを元ネタに「駆逐してやる!この世から〇〇を一匹残らず!!」や「〇〇を一匹残らず駆逐してやる!」といったようにTwitterでつぶやかれたりするようになった。

「やっと逢えたね」(魔法少女まどか☆マギカ)

「やっと逢えたね」はアニメ映画『劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語』のポスターと公式サイトで使われたキャッチコピーで、本編にこのセリフは登場しない。映画オリジナルとなる新編『叛逆の物語』は公開21日目で動員数100万人を達成(深夜アニメの劇場版では史上最速)し、大ヒットを記録。予想しなかった衝撃的な内容のためファンの間では議論が巻き起こり、観るたびに新しい発見があるとして初日からリピーターが続出。
作家の辻仁成が2002年にパリのシャルル・ドゴール空港で女優・中山美穂に初めて逢った際、第一声で中山美穂に「やっと逢えたね」と囁いて同年に2人は結婚したという逸話があるが、こっちの「やっと逢えたね」ではない。

マーくん

楽天ゴールデンイーグルス所属のプロ野球選手・田中将大のこと。2013年はシーズン24勝0敗という前人未到の無敗記録を達成。さらにチームも初のリーグ優勝、そして日本一となりその大きな原動力として大きな注目を集めた。オフにはポスティングでのメジャー移籍に注目が集まっている。

ふなっしー

千葉県船橋市を中心に活動しているゆるキャラ。梨の妖精である。船橋市が作ったキャラクターではなく、非公認のキャラクターとして個人で活動している。他のゆるキャラとは一線を画す不気味な動きとゆるキャラとしては珍しい「喋る」キャラクターで注目を集めた。テレビ出演をきっかとして人気となり、ご当地キャラ総選挙2013では優勝している。
当初は船橋市には全く相手にされなかったそうだが、2013年10月には船橋市から感謝状を贈呈された。しかし公認はされていない。

くまモン

熊本県のPRマスコットキャラクター。ゆるキャラブームの中でも圧倒的な人気を誇り、熊本だけでなく全国的に様々な活動が話題となった。
『くまモン』という名前は『クマ』であることは言わずもがな「熊本」から来ているわけであるが、熊本弁では『者』を「もん」と発音する、つまり『熊本者』という意味もある。「モン」については「モン」を語尾に付ければキャラクターとして可愛らしさが出るというポケモンやデジモン的な発想(これらは「モンスター」の略だが)から。
また、くまモンが黒い熊であるのは熊本城が黒を基調にしているからであり、驚いたような表情は九州新幹線で訪れた観光客をサプライズでお迎えする『くまもとサプライズ』に合わせたもの。

家康くん

静岡県浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」のこと。言うまでもなく徳川家康をモチーフとしたキャラクター。
毎年恒例となっている『ゆるキャラグランプリ』の投票で他を大きく引き離してぶっちぎりのトップに立っていたが、あまりにダントツであるため「組織票」「やらせ」ではないかと疑問視する声が多く話題に。同グランプリの結果は11月24日の「ゆるキャラサミット」で発表される。

魔貫光殺砲

アニメやマンガでよく見るような人が吹っ飛んでいる瞬間を模した写真のこと。

エビの様に後ろ向きに吹き飛んだ瞬間を撮影することによって、目に見えない力によって吹っ飛んでいるかのように見える写真である。2月頃から女子高生たちが「マカンコウサッポウ」と称してTwitterなどで投稿をしたことでブームとなり、日本国内だけに留まらず世界的にも取り上げられ広まっていった。

「魔貫光殺砲」はマンガ『ドラゴンボール』のピッコロが用いる必殺技の名前。

もぅマジ無理

もぅマヂ無理。 彼氏とゎかれた。」で始める改変コピペ。ギャル文字のような語り口で彼氏と別れた話を始めるが、途中から話が変わって中二病っぽいことを言い出したりするネタとして人気に。

使用例

「もぅマヂ無理。 彼氏とゎかれた。」
ちょぉ大好きだったのに、ゥチのことゎもぅどぉでもぃぃんだって。 どぉせゥチゎ遊ばれてたってコト。
誰かが断ち切らねばならぬ―― 誰かが滅せねばならぬ―― 呪われた過去と未来を―― 滅せねば―― 私はムラに火を放った。
火遁・豪火球の術”

雨ってゅうのゎ。。

9割以上が水分。。。

そしてきゅうりも、9割以上が水分。。。

そぅ。。これゎもぅ。。。

雨=きゅうりってゅうコト。。。

空から降る一億のきゅうり。。。

もぅマヂ無理。。。

浅漬けにしょ。。。。

詳しくは個別記事をご覧ください。「もうマヂ無理」の元ネタ

遠隔操作ウィルス

2012年夏頃から発生したパソコンの遠隔操作事件。インターネット上の掲示板を開始ウィルスに観戦したPCが使用者の知らぬうちに犯罪予告を行ったことで、複数の男性が逮捕された。後に遠隔操作であることが発覚し釈放されるなどしたが警察の捜査についても問題があるとされ話題となった。
2月10には一連の事件の真犯人とされる被疑者が逮捕されたが、否認している。

黒子のバスケ中止

週刊少年ジャンプにて連載されているマンガ『黒子のバスケ』に関する脅迫事件のこと。
同作品に関連する様々なところに関連するイベントの中止や商品の撤去を求めた脅迫状が送りつけられ、8月に行われたコミケでの関連グッズの頒布中止、10月にはTSUTAYAが関連全商品の撤去を決め、全国のTSUTAYAから黒子のバスケ関連商品が姿を消すなどした。

食品偽装

飲食店などで提供される食料品の生産地や原材料などについての偽装表示の問題。10月に阪急阪神ホテルズにおける食品偽装が発表されて以降、リッツ・カールトンや帝国ホテルなど他のホテルでも食品偽装が行われていたとして発表、謝罪されるケースが相次ぎ社会問題となった。
謝罪会見では「偽装」ではなく「誤表記」と主張するなどあまり反省の色が見られない対応にも批判が集まっている。

笑っていいとも!最終回発表

30年以上に渡って続けられてきたフジテレビお昼の看板番組『笑っていいとも!』が来年3月で終了することが発表された。
発表は10月22日の同番組の放送中に突然明かされたもので。その日の出演予定の無かった笑福亭鶴瓶が登場し「いいとも終わるってほんま?」とタモリに問い、タモリが淡々と番組終了について語った。
以前から何度もいいとも終了の噂はあったが、番組での突然の正式発表に多くの視聴者が驚かされた。

SNEP

「SNEP」とは「Solitary Non-Employed Persons」の頭文字をとったもので、日本語では「孤立無業者」と呼ばれる。仕事のない「ニート」なだけに留まらず、仕事も友人も恋人もなく孤独な毎日を過ごしている20〜59歳の人の事を指す。このSNEPの人口が今増加しているということで注目を集めている。

シャバドゥビタッチヘンシーン

テレビ朝日系で放送されていた特撮ヒーロー『仮面ライダーウィザード』の変身時の変身待機音というもの。
よくわからない言葉、テンション、リズムなど一度聞いただけで頭に残るそのインパクトは絶大で、2012年9月の放送開始から瞬く間にネットで拡散した。Twitterでは意味もなくつぶやかれることも多く、「なう」の代わりのような感じで「シャバドゥビタッチ◯◯」が使われることも。

「シャバドゥビ」というのはジャズなどで歌手が口ずさむフレーズで、ノリノリであることを表現しており、深い意味はないとのこと。変身時にこの謎の掛け声が流れるのは元々長い詠唱だった魔法を使うための呪文を符号化し再構成したものであり、つまりは「呪文」ということのようだ。「シャバドゥビタッチヘーンシーン!!」という掛け声なしには魔法は使えない、変身できないということになる。一度聞くと頭から離れないリズム感の良さから様々なRemixやMAD動画なども作られどんどん拡散していった。

しかしこれ、昨年のネット流行語大賞でもノミネートされていたんですがそれは…。

楽天優勝セール

例年プロ野球の日本シリーズが終わると関連企業などでセールが行われるのが恒例となっているが、2013年の日本シリーズを制したのは楽天ゴールデンイーグルスということで優勝決定の夜から楽天市場で「優勝セール」が行われた。

優勝セールというくらいだから赤字覚悟の激安セールを想像してしまうが、この楽天優勝セールは違った。星野仙一監督の背番号「77」にちなんだ「最大77%割引」などが大々的に表示されていたが、実際には定価の77%引きなどではなく、それぞれの販売店が独自に設定する「通常価格」からの77%での販売がほとんどだった。「通常価格」であるにも関わらず普段とは全く異なる大幅に引き上げた価格を設定し、いかにもセール価格であるかのように表示していた。
優勝セールで買ったのに「Amazonの方が安かった」などの声も多く聞かれ、「不当表示」ではないかと問題に。楽天の三木谷社長が謝罪会見を行ったが、各販売店が独自の判断で行ったものであり、楽天には責任がないかのような発言をしたことも話題に。

富士山

言わずと知れた日本一の山。2013年には世界遺産に登録されたことで大きな話題となり、登山客が増加。それに伴い、混雑緩和と環境保全を目的として入山料が設定されることになったことも話題となった。

艦これ

DMM.comと角川ゲームスが共同開発したオンラインゲーム。旧日本軍の駆逐艦や巡洋艦をモデルとして擬人化した「艦娘(かんむす)」と呼ばられる可愛らしいキャラクターを用いたソーシャルゲーム。萌えるキャラクター達の人気や昨今の課金まみれのソーシャルゲームとは異なる収益モデルで課金をせずとも楽しめるとして人気に。あまりの人気から一時は新規登録がされるなどしたほど。10月の段階でユーザー数は100万人を突破したとされている。

モンハン4

9月14日にニンテンドー3DS用として発売されたゲームソフト『モンスターハンター』シリーズの最新作。新武器として操虫棍とチャージアックスが登場、マップでの高低差や段差を利用した「乗り」攻撃、狂竜ウイルスなどといった新要素も追加された。

メガポテト

5月24日から全国のマクドナルドで販売が始まったマックフライポテトのLサイズ2個分が入っているという新メニュー。業績不振を続けてきたマクドナルドが業績回復のために行った様々な施策の一つであるが、大きな批判を生んだカウンターのメニュー撤去など一連のマクドナルドの迷走ぶりを象徴するメニューとして話題となった。

iPhone 5s

9月20日に発売されたAppleのスマートフォンiPhoneの最新機種。指紋認証センサーやパワーアップした64ビットのチップ、超高速LTE搭載など様々な進化を遂げた。これまでのsoftbank、auに加えてdocomoでもiPhoneの取り扱いが始まったということも大きな話題となった。

日本ユニセフ

日本のボランティア団体の一つであり、寄付募集や啓蒙活動を行い発展途上国での人権擁護や支援活動などを行っている。

国際連合児童基金(UNICEF)とは全く別の組織であり、世界のユニセフの活動支援を使命としている。
募金活動を行っているが、会計が明瞭でないことなどから懐疑的な見方をする人も多い。アグネス・チャンが日本ユニセフ協会大使として知られているが、豪華な調度品を揃えた自宅の画像に募金を呼びかけるフレーズを組み合わせたコラ画像が広まっている。

日本ユニセフ

パズル&ドラゴンズ(パズドラ)

「パズドラ」はiOS、Andorid,Kindle Fire用のオンラインゲームアプリ『パズル&ドラゴンズ』の略称。数あるゲームアプリの中でも群を抜く人気を誇り多くのスマートフォンユーザーによってプレイされた。基本無料でプレイできるが課金要素もあり、2012年Google Play Storeの年間売上世界一位にもなっている。
パズドラの大ヒットによって開発・運営元のガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価が大幅に向上したことも話題となった。

下衆の極み(ハマカーン)

2012年末に行われた漫才コンテスト『THE MANZAI』で優勝したお笑いコンビ・ハマカーン。「下衆の極み」はボケの浜谷のギャグ(?)。
「下衆」というのは「ゲス」と読み下劣であることを意味し、その「極み」であることからこれ以上ない最低な人間だという意味となる。漫才の中で用いられ、相方神田の言動についてなにかと文句を付けて最後に「下衆の極み」と言い放つ。その後口をパクパクさせる
THE MANZAI以降それほどブレイクしたわけでもなく、あまりネット用語として流行った覚えもないが…

ぱにょ

ニコニコ動画で「歌い手」として活動していた男性のこと。ニコニコ動画では「星見蒼人」として活動していた人物で、「ぱにょ」というのは彼がmixiで用いていたハンドルネーム。コミケで知り合ったという18歳未満の少女とみだらな行為に及んだということで4月に逮捕されたことで話題に。
この事件からそのような行為に及ぶことを「ぱにょる」「ぱにょった」「ぱにょられた」などと言うものもいる。

桜塚やっくん

かつて日本テレビ系の番組『エンタの神様』などで一世を風靡したお笑い芸人。芸人としてだけでなく声優やバンド活動も行っていたが、10月5日に自身が運転する車が高速道路上で事故を起こし、車外に出た所を後から来た車にはねられ亡くなった。かつて大ブレイクした芸能人の37歳という若さでの死亡事故に大きな衝撃が走った。

「生きねば」(風立ちぬ)

7月に公開されたジブリ映画『風立ちぬ』のキャッチコピー。宮﨑駿監督がこの作品で引退するということで話題となった。
ジブリ映画のキャッチコピーというと糸井重里が有名だが、この「生きねば」は『風の谷のナウシカ』原作漫画最終巻の最後のコマで登場するメッセージを用いたものである。

「せやかて工藤」(名探偵コナン)

マンガ・アニメ『名探偵コナン』の登場人物である服部平次の言葉。大阪出身の服部による関西弁の台詞であり、作中よく耳にするものでもある。「せやかて」は「そんな事言ったって」といったような意味の関西弁で、工藤新一ことコナンの言うことに反論する際に用いられる。
服部は他にも「なんやて工藤!」などと何かと「工藤」を連呼しているイメージが強く。そんな服部の台詞を使っていろいろと遊ばれていた。
「工藤」姓の人が出てきただけで特に反論するわけでもなく「せやかて工藤」と書き込まれることも多い。

(意味深

「意味深」とは言葉の裏に何か本当の意味が隠れているように聞こえるといった意味で用いられる言葉。最近のネットでこのように書かれるのは主にホモ的な意味が含まれている可能性が高い。例えばドラマやアニメで「大きい」なんて言っただけで「大きい(意味深」とコメントされたりする。「(意味深」と付けるだけで卑猥に聞こえてしまうのである(意味深

あ・・・(察し)

少ない情報からその先のことをいろいろと察してしまった時に用いるフレーズ。
元ネタはいわゆる下ネタであるため、個別記事をご覧下さい。あ…(察し)の元ネタ

(震え声

文字通り声が震えている時に語尾に付け加えられる。自信のない発言をする際などに用いる。自己の発言を自ら否定しているようなものでもあり、「それはねえよ」と突っ込まれるのを防ぐことができる。
元ネタは下ネタ(以下略 (震え声)の元ネタ

大草原

上記「草不可避」の項目を御覧くださいませ。

草不可避に戻る↑

そっとじ

「そっ閉じ」と書くこともでき、「そっと閉じる」の略。特定の人物や団体、キャラクターなどのファンがその対象のポジティブな情報を期待してスレや動画を閲覧したが、開いてみると期待したのとは逆であった時などに用いられる。釣りスレや釣り動画などで開いた瞬間に「あ…(察し)」となって「そっとじ」する。
また、逆に恐る恐る開いたが恐れていたことは無かったので安心して閉じる「ほっとじ」なるものもある。

小並感

小学生並みの感想」の略であり、そのまま読むなら「しょうなみかん」ということになるが「こなみかん」と読みたくなる。そのため「コナミ感」と書いてどこぞのゲーム会社のようになったり、「粉みかん」と書かれることもある。
小学生が書いた感想文の「◯◯と思いました」というストレートな感想を述べる時に語尾に「(小並感)」と付ける。
元ネタはこちらも下ネタなので個別記事を御覧下さい。小並感の元ネタ

あずきバーダイブ

いわゆるバカッター騒動の一つである。8月にTwitterにて大分に住む19歳の少年が「これが流行りのゆずあずきバーダイブ」と題してスーパーの冷凍ケースに入った画像を投稿。御多分にもれずネットで炎上し少年は書類送検されることとなった。

ほんとそれ(ほんとこれ)

他人の意見に全面的に同意する際に用いる言葉。かつて流行した「激しく同意」「禿同」と同じ意味だと考えて良いだろう。ただ同意しているだけではあるのだが、使い勝手が良く特に書くこともないのにただ「ほんとこれ」と書くだけだったりするユーザーも多く、流行っているわりに嫌われてもいる。
「『ほんとこれ』とか書くやつうざい」「←ほんとこれ」

ワタミ・ブラック企業

過酷な労働条件を課す企業のこと。基本的に長時間の激務で休憩や休みもない、さらに給料も少ない、ノルマがきつい、など肉体的、精神的にも過酷な労働環境の企業のことを「ブラック」と呼ぶ。
中でも特に「ワタミフードサービス」の会長渡邉美樹氏の発言や関係会社の労働環境があまりにもブラックだと話題に。「営業12時間の内に飯を食える店長は二流。」などの迷言を残した。渡邉氏が参院選で当選したことも物議をかもした。

にっこにっこにー(ラブライブ)

アニメ『ラブライブ』の登場人物・矢澤にこが元ネタ。
第5話にてアイドルとして生きるためのキャラ作りの一例として披露したもの。「にっこにっこに〜♪あなたのハートににこにこに〜♪(以下略」

2012年のネット流行語大賞まとめはこちら
「ユーキャン新語・流行語大賞」まとめはこちら

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マンガ・アニメ・音楽・ネット用語・なんJ語・芸名などの元ネタ、由来、意味、語源を解説しています。

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