エアリプ

読み : エアリプ

エアリプとはエアーリプライ(Air Reply)の略で、空中リプライとも呼ばれる。通常、Twitterで特定のユーザーにリプライ(返信)するには「@アカウント名」の形でツイートするが、エアリプは@を使わずにリプライする、または名指しせずに特定の誰かに対してツイートしているような内容のリプライを指す。

エアリプを使った恋愛テクニックが雑誌で紹介される

通常のリプライではリプライした側とされた側のタイムラインにのみメッセージの内容が表示されるが、エアリプライは@を用いていないため、当事者以外のユーザーでもメッセージの内容は閲覧できる。第三者にも閲覧可能であることを利用し、名指しをせずにツイートすることで、ツイートを見た人に自分に対するメッセージかな?という思わせぶりを感じさせる効果があるとか。

例えば以下のような名指しをしていないが”誰か”について言及するエアリプでは、「もしかして自分のこと?」と思わせて意識をさせる効果があるとのこと。

タネ子:あの人超面白いから付き合ったら毎日楽しそう♪

タネ夫:俺のことかな?

タネ太郎:(え?僕?)

タネロック:もしかしてだけど~?

Twitter

ある雑誌に掲載された以下の記事をきっかけに、エアリプが広まった。


この記事によると、女子が「バスケしているのかっこよすぎ>_< やばい!!」と、名指しせずにエアリプをしたのに対し、男子が「どうしよう、俺に天使が舞い降りた・・・」とエアリプするいうもの。

名指ししていないが、男子は「これって俺のこと・・・?」と思って意識しはじめ、結果付き合うことになったというリア充爆発しろな内容。そもそも集英子って誰だ
それはさておき、気になる異性に対して直接リプライするのではなく、自分のことだと匂わせるような内容、思わせぶりな内容でツイートすることにより、相手に意識させるという恋愛テクニックなのだとか。エアリプは中高生の間でよく使われているようで、直接告白してフラれたらショックが大きいが、エアリプの場合は相手も自分を意識してくれたらラッキー。

もしスルーされたり受け入れられなくても直接告白するよりダメージが少ないという予防線を張って相手に気持ちを伝えられるため、直接告白する勇気はないが、相手に自分の気持ちを察して欲しい時にエアリプを利用するとのこと。

この雑誌ではエアリプのおかげで付き合うことになったと紹介しているが、気持ちを伝えたい相手とは違う誰かが勘違いする恐れもある。また、エアリプは褒める言葉だけでなく、悪口でも利用できるため、意図しない相手とのトラブルに発展するリスクも考えられるので、むやみやたらにエアリプするのはオススメしない。

エアリプは使い方を間違えるとトラブルに発展しかねない

エアリプは悪口に利用されることもあり、トラブルに発展する恐れがある。

たとえば、あなたが「◯◯ちゃんかわいい!」とツイートしたとする。その直後、エアリプで「@」をつけずに「◯◯なんてかわいくない。性格も悪そう」とツイートされたのを発見すると、あなたはどう思うだろうか?

単純に◯◯への批判ともとれるが、あなたがツイートした「◯◯ちゃんかわいい!」に対する反応だと考えるだろう。しかし、その批判ツイートはリプライではないため、あなたに対する批判であるとい証拠はない。

また、他のツイートに対するエアリプである可能性も考えられるため、自分に対する批判ツイートなのか、それとも違うのかという疑心暗鬼に陥ってしまう。

批判ツイートの主に対し、「それって私のツイートに対する批判ですか?」と追求したとしても、「偶然です」とか「証拠はあるのですか?」とか「単なる独り言です」など、言い逃れはいくらでもできる。たとえ、あなたのツイートの直後にエアリプされたとしても偶然と主張されればそれまで。

中に本当に偶然である場合もあるだろうし、自分の思い過ごしということもあるだろうけれど、エアリプはこのようなトラブルを引き起こしかねない。

そもそも、相手に直接リプライせず、エアリプで悪口なり批判をツイートするのは無責任であるといえる。批判するのが悪いというわけではなく、明らかに特定の誰かに対する悪口なのに、エアリプで逃げ道を作っているのはどうなのか、という話である。悪意のあるエアリプは相手にしないのが一番の対処法だといえるだろう。

エアリプは勘違いによるトラブルも引き起こしかねないので、十分に注意されたし。

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