NERV(ネルフ)
読み : ネルフ
ネルフは新世紀エヴァンゲリオン、及びヱヴァンゲリヲン劇場版の劇中に登場する架空の組織。正式な名称は「国際連合直属非公開組織 特務機関NERV」。前身組織のゲヒルン解体後、ゲヒルンを受け継ぐ形で組織された。
【目次】
ネルフの意味
ネルフ(NERV)はドイツ語で「神経」を意味し、ネルフの前身であり研究機関でもあるゲヒルン(Gehirn)は「脳髄」、ゼーレ(Seele)は「魂」を意味する。
ネルフはゲヒルンの後身組織であり、ネルフはゼーレの支配下にあることから、
魂(ゼーレ)→脳髄(ゲヒルン)→神経(ネルフ)というように体に例えてつながっていると推測できる。
ネルフのロゴマーク(シンボルマーク)
ネルフのシンボルとして描かれているロゴは、無花果(イチジク)の葉。イチジクの葉は旧約聖書の「創世記」において、エデンの園でアダムとイブが禁断の果実(知恵の樹の実)を食べた後、羞恥心を得たことで裸でいることを恥じ、局部を隠した葉として登場する。禁断の果実によって知恵を得た人類の象徴、もしくは人類の原罪そのものを表しているとも考えられる。
新劇場版ではネルフのロゴデザインが変更されており、「皮を剥いたリンゴ」が新たに描かれている。従来のイチジクをメインにしたタイプ、リンゴの皮がメインの2種類がある。
リンゴの皮がメインのタイプは本来は白抜きでデザインされているが、デザイン的には同一のもの。このタイプでは英文は横に描かれている。
新劇場版ではゼーレのマークが改められ、禁断の果実とされるリンゴと、アダムとイブに実を食べるようにそそのかした蛇が描かれている。ネルフ、ゼーレともに禁断の果実を由来としたロゴマークとなっている。
ロゴマークの下の言葉
ネルフのロゴの下には以下の言葉が書いてある。
意味は「神は天に在り、世はすべてこともなし」。
「GOD’S IN HIS HEAVEN. ALL’S RIGHT WITH THE WORLD」
元ネタとなっているのは19世紀のイギリスの詩人・ロバート・ブラウニングの詩の一節。
『ピッパが通る』から引用。
NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAMの略がNERV?
「ニュータイプ100%コレクション」には「NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAM」と記されているシンボルマークがあり、NERVはこの言葉の略であると言われている。しかし設定にのみ存在する言葉のため、本編には登場していない。
よく見るとそれぞれの単語の綴りが通常とは異なっており、「EATH」=「EARTH(地球)」、「RETARN」=「RETURN(帰還、回帰)」、「VERERASION」=「VENERATION(崇敬、崇敬の念)」であると考えられる(「NEO」はギリシャ語で「新しい」、「TEAM」は「組織」を意味する)。
この推測で直訳すると「崇敬を回帰する組織による新しい地球」となるが、意味がよく分からない。綴り自体が異なるため、正確な意味は不明。