ストライクウィッチーズがパンツ姿である理由
読み : ストライクウィッチーズガパンツスガタデアルリユウ
【目次】
ストライクウィッチーズの概要
『ストライクウィッチーズ』はアニメ、マンガ、小説化されたメディアミックス作品。島田フミカネがマンガ雑誌『コンプエース』に掲載していた世界大戦中の戦闘機などの空軍・陸軍兵器を擬人化し、メカ少女として描いたイラストコラムを原作としている。
「ストパン」という略称ではない愛称でも知られている(由来は後述)。
本作の特長は連合軍第501統合戦闘航空団STRIKE WITCHES」に所属する女の子たちがストライカーユニットと呼ばれる機械装置を装着してパンツ姿で空を飛んで戦う点。そしてストライカーユニットを履く際は女の子たちに獣耳(猫耳や犬耳)と尻尾が生える点。
本記事ではストライクウィッチーズの女の子たちがなぜパンツ姿なのか?そしてなぜ猫耳(犬耳)と尻尾が生えるのか?について解説する。
ストライクウィッチーズがパンツ姿である理由
まず、女の子たちはなぜパンツ姿(ここでは一旦パンツと定義)であるのかを解説していこう。
本作では、ストライカーユニットを装着し魔力を使うことができる少女たちをウィッチ(魔女)と呼んでいる。ウィッチはストライカーユニットを装着した際、通常時は存在しない獣耳(猫耳や犬耳)と尻尾がピョコンと生えてくる。
ウィッチは使い魔と契約することで魔力を使うことができ、その影響で魔力の使用時に獣耳と尻尾が生えてくるのだ。
この設定はアニメ版では説明されていないため、アニメを観ただけでは分かりにくい。しかし、あくまでも魔力との関係で生えるのであって、視聴者への媚びのためにむやみに生やしているのではない!
原作者の島田フミカネは、自身のブログでウィッチたちの獣耳と尻尾の設定について、こう回答している。
獣耳?尻尾?
ほとんどのウィッチは、魔力の強化、コントロールの
サポートとして動物の精霊とコンビを組んでいます。
ウィッチが魔法を使用する際に、リンクした精霊の
特質が実体として現れるのが耳と尻尾なのです。引用:http://humikane.asablo.jp/blog/2008/07/01/3605589
ちなみにシャーロットの使い魔はウサギなのでバニーガールよろしくウサギ耳になる
パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
次になぜ『ストライクウィッチーズ』が「ストパン」と呼ばれるのかについて解説しよう。
よく考えると、『ストライクウィッチーズ』を略しても「ストパン」にはならない。これは、「ストライクパンツ(ストライクおパンツ)」の略からきたもの。
パンツシーンが多いアニメ/マンガ『ロザリオとバンパイア』が「ロザパン」と呼ばれているのにちなんでいるという話も。
「ストパン」は、「(ストライクウィッチーズ)パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」の略と解説されることもある。
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」は、2008年7月1日発売の文庫『ストライクウィッチーズ 参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』の発売当時に行われていたキャンペーンのキャッチフレーズであり、本巻の帯に書かれていたもの。
しかし、このキャンペーン以前に「ストパン」と呼ばれていたと考えられるので「ストパン」の由来はこのキャッチフレーズではない。
いずれにしても、「ストパン」は”ストライク”と”パンツ”を融合させた愛称なのだが、ここで考えて欲しい。「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」という意味を。
パンツじゃないから恥ずかしくないもん
パンツじゃないから・・・
パンツじゃない・・・
・・・
そう、一見パンツ姿に見えるが実はあれはパンツではないのだ!
第7話「スースーするの」で明らかになった衝撃の設定
その証拠にアニメの第7話「スースーするの」で衝撃の設定が明かされた。
この回でバルクホルンに叩き起こされたエーリカはパンツを履いておらず、上着は着ているものの下半身はすっぽんぽん状態。
エーリカは部屋を漁りながら、明らかにパンツを探している様子。しかしパンツが見当たらず思わずエーリカはこうつぶやいた。
ここではまだパンツを探しているのか、それとも足を包み込むズボンを探しているのか分からないので(分かってるが)、もう少し先に進めてみよう。
エーリカはパンツ(ズボン)を履かない下半身すっぽんぽんのまま外に出た後、お風呂場が目に入る。
閃いたエーリカはルッキーニの縞々模様のパンツを履いて逃走。ルッキーニはお風呂から上がった際、脱衣所のカゴの中にパンツが見当たらなかったため、こう発言。
ま、まだパンツかズボンかは分からないので、次に進めよう。
困ったルッキーニはペリーヌのズボン(パンツ)を履くことにした。そしてお風呂から上がったペリーヌはパンツがなくなっているのに気づく。
この時、なくなったズボンは明らかにパンツの形をしていた。次にペリーヌはこう発言した。
そう、彼女たちが着用しているパンツは実はズボンだったのだ。
まさに衝撃。パンツだけどパンツじゃない。夢だけど夢じゃない。あれは正真正銘のズボン。そう、パンツじゃないから恥ずかしくないのだ。
彼女たちは、パンツ姿ではなくズボン姿だったのだ。
パンツなのにズボンと言い切る斬新な設定、なんという発想の逆転。
スクール水着は彼女たちにとって衣服
同じく第7話「スースーするの」でバルクホルンに盗難事件の証拠物件としてスクール水着と思しき衣服を没収された芳佳は「あの、私の服を・・・」と発言している。
そう、芳佳や坂本少佐が着用しているスクール水着のような衣服はスク水ではなく服なのである。扶桑ではスク水に似たボディスーツを着用し、その上からセーラー服および士官服を着用するため一般的なズボンは履いていない。
このボディースーツには尻尾のために穴が開けられており、股上が浅いローライズが多いのは尻尾との干渉を避けるためであーる。
これらの衣服についても島田フミカネがブログで回答している。
何でこんなかっこなん?
そういう制服なんです。
生地や縫い方に魔力を高める加工がされたものもあります。
この世界では普通なことなので、男性もじろじろ見たりはしません。引用:http://humikane.asablo.jp/blog/2008/07/01/3605589
エイラとサーニャはズボンを二重に履いている?
ひとつ疑問があるとすれば問題の第7話「スースーするの」でのあるシーン。
この回の終盤でエイラはルッキーニにズボンをとられたため眠っているサーニャのズボンを履いて追いかけるのだが、そのズボンは足まで包む一般的なズボンの形をしている。うむ、これはまごうことなきズボン。
そして起きてきたサーニャはエイラが自分のズボンを履いていることを見つけ、こう言う。
※以下の画像で履いているのはエイラ自身のズボンですが
あれ?エイラ。それ、あたしのズボン
うむ、確かにズボンと言った。
しかし、この発言の前、サーニャのスカートがめくれてパンツらしきものを履いているのが見えている。
エイラが履いているズボンはズボンでよいとして、サーニャの履いているのはパンツ…? ではない。エイラとサーニャはズボンを二重に履いているのだ。
つまりはこの世界にはパンツと称されるものは登場しないのである。
(シャーリーが就寝時に身に着けているのは下着っぽいが)
結論…
ではここで愛称の「ストパン」の話に戻すとしよう。彼女たちが履いているのがパンツでないとすれば「ストライク」+「パンツ」の複合語である「ストパン」はあり得ないことになる。ズボンと掛けあわせて一部では「ストズボ」と呼ばれてるとか。しかし「ストズボ」だと恐ろしく語呂が悪い愛称になってしまう。
だがパンツでないなら「ストパン」とは呼ぶのはおかしくなってしまうので、「ストウィ」や「スウィッチ」と呼ぶのが無難だろう。少々長くなってしまったが、ここでストライクウィッチーズのパンツ論を締めるとする。
結論
あれはパンツじゃない
~END~