アドレスホッパー
読み : アドレスホッパー
アドレスホッパーとは、自宅を持たずに転々とする人
アドレスホッパーとは、自宅を持たず、さまざまな場所を泊まり歩く人を意味する。「アドレス(住所)」と「ホッパー(転々とする人)」を組み合わせた造語。
ここでいう「自宅を持たず」は、持ち家か賃貸に限らず、定住する家を持たないという意味。家を持たずに転々とする行為は、アドレスホッピングと呼ぶ。
自宅を持たないアドレスホッパーは、ホテル、ゲストハウス、サウナ、友達の家などを泊まり歩く。宿泊情報サイトを使って、その日の宿泊先を探すそうだ。
アドレスホッパーという名称の名付け親は、マーケティングコンサルタントの市橋正太郎氏(@addhops)。
市橋氏は、2019年3月23日放送の『マツコ会議』に出演し、アドレスホッパーの生活についてこう話した。
マツコ・デラックス:
お兄さんはどこに住んでるの?市橋氏:
普段、僕はゲストハウスとか、あとはサウナ大好きなんでサウナとかで寝てますマツコ・デラックス:
サウナを転々としてるの!?市橋氏:
ホテルとか泊まることありますし、友達のとこ泊まることありますし、いろいろなんですけど、その日その日に合わせて選んでる感じですねマツコ・デラックス:
金かかんない?逆に市橋氏:
ふつうに部屋借りているときと変わらないくらいですね、今は
番組ディレクターが市橋氏に、アドレスホッパーを始めて良かったことを尋ねたところ、「家があると惰性で帰ってしまったいたが、家をなくすことでアクティブな気持ちになれた」と答えた。「怠惰な生活を断ち切る」ためにアドレスホッパーをしているとのこと。
※以下の画像のテロップは、マツコ・デラックスのコメント
アドレスホッパー市橋 pic.twitter.com/l7J8rbKozt
— Keita Uchida (@keitaxxx) 2019年3月23日
家を持たないアドレスホッパーは、仕事や納税はどうしているのだろうか?
マーケターである市橋氏は、ふだんはカフェなどで仕事をしていて、郵便物を受け取るためにシェアオフィスを借りているそうだ。同番組に出演した他のアドレスホッパーによると、保険や税金といった納税に関しては、実家に住民票に置いて納税しているとのこと。なるほど。
※マーケター:マーケティングを職業とする人
※シェアオフィス:複数社でひとつのオフィスフロアを共有できるサービス
アドレスホッピングをしている理由は人それぞれだが、同番組のインタビューでは、家をなくすことで無理やり自分を行動させている、と答えた方もいた。年をとると行動するのが億劫になってくるので、強制的に能動的な生活をするためにアドレスホッパーになったそうだ。
ただ、アドレスホッパーは自宅がないため、泊まるところを毎日探さないといけないのが面倒くさいとのこと。たしかに面倒くさそう…。
また、同番組では、地方を転々とするアドレスホッパーも紹介。その方は料理人アドレスホッパーで、1ヶ月単位で全国の研修や合宿の食事面をサポートする仕事をしているそうだ。
地方を訪れたアドレスホッパーが、地方の魅力をSNSで発信することで地域活性化にも貢献しているとのこと。市橋氏は、「そこに住んでいると良さが見えにくいが、第三者であるアドレスホッパーから見ることでその地方の良さが再発見できる」と話す。なるほど。
アドレスホッパーは、荷物や服はどうしているのか?
いくつか方法はあるが、たとえば、荷物は「サマリーポケット」などの宅配収納サービスにあずけておく。荷物は宅配で出し入れできるし、着ない衣類は預けておいて、普段着やその季節に必要な衣類だけを持ち歩けばいい。
衣類に関しては、「airCloset(エアークローゼット)」などのファッションレンタルサービスを利用するという手もある。定額で洋服を借り放題、洗濯もクリーニングも不要。
あとは、「しろふわ便」などの洗濯代行サービスを利用する方法もある。アドレスホッパーは、次に泊まるホテルに洗濯物を届けてもらう、という使い方をしているそうだ。
アドレスホッパーの実際の生活は、こちらの動画で観れる。
間違える人は少ないと思うが、アクセルホッパーと一字違いなので注意されたし。「アクセルホッパーやってるんだ」と言うと、違う意味になってしまう。「ポンポンスポポンやってるの?」と聞き返されるかもしれない。
アクセルホッパーをご存知ない方は、Youtubeで検索してご覧いただきたい。