ガラケー(ガラパゴス携帯)

読み : ガラパゴスケータイ

「ガラケー」は日本独自の携帯電話の総称で、ガラパゴス携帯の略称。
日本国内のスマートフォン以外の携帯電話を総じて「フィーチャーフォン」と呼ぶこともあり、意味的にはガラパゴス携帯と同じ。名称は「特色」を意味する「feature(フィーチャー)」に由来する。

おサイフケータイ、ワンセグ、Bluetooth通信、着メロ(着うた)など、日本独自の機能が付いたスマートフォンを「ガラパゴススマートフォン」と呼ぶことも。ガラスマと略され、ガラケーの独自機能をスマートフォンに搭載していることからこう呼ばれている。

おサイフケータイ、高速赤外線通信機能を搭載したソフトバンクのスマートフォン・GALAPAGOS SoftBank 003SH

ガラケー(ガラパゴス携帯)の由来・意味

「ガラケー(ガラパゴス携帯)」の由来は、エクアドルの西にあるガラパゴス諸島。ダーウィンの進化論の元になったことでも有名なガラパゴス諸島は、他の島との接触がないため生物は独自の進化を遂げている。他国の市場やニーズに外れた独自のIT技術や機能を、独自進化したガラパゴス諸島の生物になぞらえて「ガラパゴス化」と呼ぶようになった。

日本の携帯電話は多機能だが世界標準とは異なる進化を遂げたため、ガラパゴス化した日本の携帯電話、という意味で「ガラパゴス携帯」と呼ばれている。日本の携帯電話に搭載されている技術や機能は世界水準から見ると高いものだが、海外ではニーズに合ってないためほとんど売れなかった。

ガラパゴス諸島の生物は外来種や環境汚染によって淘汰された問題が過去にあり、危機遺産リストに登録されていた(現在はリストから外れている)。ITにおけるガラパゴス化も同様に、独自進化を遂げたために外来の技術・端末によって淘汰される可能性を示唆している。近年、iPhoneなどのスマートフォンの普及により、ガラパゴス携帯の数は確実に減っている。しかし、使い慣れたガラケーの方が操作しやすいという方も多いことだろう。

ウミイグアナ

ガラパゴス諸島固有種・ウミイグアナ:Photo By Dallas Krentzel

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