ロハス
読み : ロハス
ロハスは健康や自然環境・環境問題のことを考えたライフスタイルを意味する。エコロジーはどちらかというと頑張ってエコに貢献するというイメージがあるが、ロハスは自分が健康なライフを送ることを前提とし、その上で自然環境を意識・配慮したエコな生活を送ろうという考えを持つ。日本ではロハスに関心を持ったり実践したりする人をロハスピープルと呼ぶ。
環境に配慮したエコロジーな商品やオーガニックな食材を使ったレストランに使われるなど、ロハスという言葉の定義が最近はあいまいになっている。
ロハスの由来・意味
ロハスは元々アメリカ生まれのマーケティング用語で、「Lifestyle of Health and Sustainability」を略して「LOHAS(ロハス)」という言葉が生まれた。「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」を意味し、自分自身の健康のことを考えた生活を送り、その上で環境問題に関心を持ち自然環境を持続可能にする暮らし方を定義している。
社会学者ポール・レイと心理学者のシェリー・アンダーソンが15年にわたり研究し、1998年にポール・レイと起業家のジルカ・リサビが協力して生み出したマーケティング/ビジネスコンセプトとしてロハスを提案。元々はマーケティング用語だったが、”健康と環境問題に対する意識が高い人やライフスタイル“を総称してロハスと呼ばれるようになった。
ロハス企業・GAIAM社
ジルカ・リサビ氏は後にGAIAM(ガイアム)社を設立し、ロハス商品を取り扱う小規模な企業を買収して事業を拡大。健康と環境に配慮した衣食住に関わるロハス商品を販売するロハス企業として知られている。買収というと営利なイメージがあるが(もちろん企業なので営利は必要)、小さな企業や生産者が扱うロハスな商品をGAIAM社というひとつの企業が1ヶ所に集めて販売することで、消費者はロハス商品を購入しやすくなる。それはつまりロハス生産者の手助けになり、GAIAM社は消費者と生産者を結ぶ大事な役割を果たしているといえる。
GAIAM社はロハスがビジネスとして成功した事例であるが、オーガニックな素材、化学物質を使用しない素材を使った食品・商品は少し割高だが、ロハスを意識する消費者は割高でも健康にいい商品を選ぶため、ビジネスの戦略のひとつとして実践する企業も多い。それはつまり自然環境の保護にもつながるため、消費者のロハス意識が企業を変え、自然環境を持続させることにもつながる。環境問題に取り組んでいる企業から商品を購入したいと考える消費者は多いため、企業はロハスやエコを取り入れた商品展開やサービスが必要とされるようになってきている。
健康によいオーガニック食品や商品を利用することは環境問題にも通じ、健康に対する意識が高い人は自然とエコに対する意識も高くなる。健康意識から始まる環境問題意識へのつながり、これがロハスの定義するライフスタイル。
GAIAMのサイトデザインはなかなかスタイリッシュ。
→GAIAM公式サイト