かぐや様は告らせたい(登場人物の名前)

読み : カグヤサマハコクラセタイ

4巻の巻末に掲載されているQ&Aコーナーで、「竹取物語」を元ネタにした話であることが明かされている。「竹取物語」は平安時代に書かれた書物で、「かぐや姫」の正式なタイトル。

Q:ひよこ鑑定士の資格って、高校生でもとれるんですか?

A:この物語は、『「竹取物語」が史実だったかもしれない』というIF設定から、9世紀ごろから歴史が分岐しています。
現実の4大財閥は違いますし、財閥解体は行われてない歴史です。
その他諸々、実在するものと、実在しないものが混在しています。
よって、ひよこ鑑定士も高校生でとれます。

引用:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 4巻

かぐや様は告らせたいの登場人物の元ネタも「竹取物語」

「かぐや様は告らせたい」の一部の登場人物の名前は、「竹取物語」の登場人物が元ネタとなっている。

秀知院学園高等部の生徒会のメンバーは、「竹取物語」でかぐや姫に言い寄った5人の貴公子の名前が元ネタである。その他、大仏 こばち、子安 めぐみ、不知火 ころも、龍珠 桃らの名前も、「竹取物語」が元ネタ。

竹取物語

生徒会メンバーの名前の元ネタ

かぐや様は告らせたい

四宮 かぐや
言わずもがなであるが、主人子の四宮 かぐやの由来は、「かぐや姫」である。かぐやの母・名夜竹(なよたけ)の名前も、「竹取物語」からとったのだろう。

「竹取物語」は、竹取の翁が竹の中からかぐや姫を見つけ、育てる物語。
※竹取は、竹を取る仕事のこと。

白銀 御行(しろがね みゆき)
5人の求婚者のひとり、大納言大伴御行(だいなごんおおとものみゆき)が元ネタ。大納言大伴御行は、飛鳥時代中期〜後期の豪族・大伴御行がモデルとされている。

藤原 千花(ふじわら ちか)
性別が異なるが、5人の求婚者のひとり、車持皇子(くらもちのみこ)が元ネタ。「竹取物語」では名前が異なるが、車持皇子は、奈良時代初期の廷臣・藤原 不比等(ふじわらのふひと)がモデルとされる人物。藤原の名字はこちらからとったようだ。

※廷臣(ていしん)は、朝廷に仕える者。

石上 優(いしがみ ゆう)
5人の求婚者のひとり、中納言石上麻呂(ちゅうなごんいそのかみまろ)が元ネタ。石上麻呂は、飛鳥時代〜奈良初期時代の廷臣。

伊井野 ミコ(いいの みこ)
5人の求婚者のひとり、石作皇子(いしつくりのみこ)が元ネタ。石作皇子が実在したという記録はないため、架空の人物か、もしくは文献に残っていないか、はたまた藤原不比等のように実在する人物の別名の可能性もある。

阿部和音(???) / 阿部夜由代(???)
阿部和音(2年)と阿部夜由代(1年)はまだ登場していないが、成績発表の欄に名前が書かれている。庶務の席が空いているので、どちらかが生徒会のメンバーになるかもしれない。

5人の求婚者のうち、阿倍御主人(あべのみうし)の名字に合致する。「倍」の字が異なるが。

夜由代と和音は、「やゆよ・わをん」と読めるので、姉妹、もしくは姉弟と思われる。

その他の登場人物の元ネタ

「竹取物語」では、かぐや姫は5人の貴公子に、それぞれ指定の物を持ってくるように命じ、持ってこれた者と結婚するという話がある。かぐや姫が指定したのはいずれも珍しい宝で、5人の貴公子は誰一人持ってくることができなかった。

大仏 こばち(おさらぎ こばち)
高等部1年、風紀委員。伊井野 ミコの親友。石作皇子に課した「仏の御石の鉢」が名前の元ネタ。

参考:仏の御石の鉢‐石作の皇子(原文・現代語訳)

子安 つばめ(こやす つばめ)
高等部3年、新体操部。石上に好意を寄せられている。中納言石上麻呂に課した「燕の産んだ子安貝」が元ネタ。
※子安貝(こやすがい)は、巻貝の一種である「タカラガイ」の別名
参考:燕の子安貝‐中納言石上麻呂足(原文・現代語訳)

龍珠 桃(りゅうじゅ もも)
天文部部長、龍珠組(ヤクザ)の組長の娘。大納言大伴御行に課した「龍の首の珠(龍の頸の五色の玉)」が元ネタ。
参考:竜の頸の珠‐大納言大伴御行(原文・現代語訳)

不知火 ころも(しらぬい ころも)
未登場キャラであるが、名前はすでに登場している。阿倍御主人に課した「火鼠の裘(ひねずみのかわごろも)」が元ネタ。
参考:火鼠の皮衣‐右大臣阿倍御主人(原文・現代語訳)

???
車持皇子に課した「蓬莱の玉の枝」を元ネタとした名前の人物が登場すると思われる。
参考:蓬莱の珠の枝‐車持の皇子(原文・現代語訳)

かぐやの「お可愛いこと」まとめ

お可愛いこと

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