どんな判断だ(どん判金ドブ)

読み : ドンナハンダンヤ(ドンハンカネドブ)

「どんな判断だ」は他人の行動や判断の甘さを指摘する際に使用するフレーズ。
「金をドブに捨てる気か」とセットで使われたり、「どんな判断だ」と「金をドブに捨てる気か」と合わせて「どん判金ドブ」と略されて使われることもある。
本フレーズはネット流行語大賞2010にノミネートされ、ネット上で広く使われるようになった。

どんな判断だ(どん判金ドブ)の元ネタ・意味

「どんな判断だ(どん判金ドブ)」はテレビ東京のトーク・ドキュメンタリー番組『カンブリア宮殿』でのゲーム会社カプコンの執行取締役・稲船敬二氏(現在は退社し独立)の発言が元ネタとなっている。
カプコン社内で新作ゲームの開発承認会議で行われ、川田将央プロデューサーが開発資金として22億円を求めたが、稲船氏は「どんな判断だ。金をドブに捨てる気か。何千万もかかっているんだぞ」と計画の甘さを指摘。汎用性の高い言葉として「どんな判断だ」と「金をドブに捨てる気か」が使われたり、2つのセリフを合わせて「どん判金ドブ」と略して使われるようになった。

以下の動画をご覧いただくと分かるが、稲船氏は実際には関西弁で話している。東京の番組ということもあってか、字幕では標準語となっており、ネット用語も標準語の方が使われている。実際のセリフは以下の通り。

どんな判断や。金ドブに捨てる気か。何千万もかかってんねんぞ、このプリプロ・・・

※プリプロは「プリプロダクション」の略で、脚本、絵コンテを作ったりスタッフやキャストを招集するなど、作品の制作の下準備を意味する。川田プロデューサーが進めているプロジェクトはプリプロの時点で何千万円もかかっており、さらに開発資金として22億円が必要となると、かなりの売上がないと利益にならないため、稲船氏に計画の甘さを指摘された。
カプコンでは従来、新作開発のチェックの甘さが課題となっていたため、開発陣の暴走を阻止するために開発承認会議が設けられている。

稲船氏もこのフレーズを気に入っているようで、「どんな判断や!」という書籍を刊行している。

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