ラムネ
読み : ラムネ
ラムネは、ガラス瓶に入った炭酸飲料水。ラムネ菓子も同様にラムネと呼ばれる。
【目次】
ラムネの由来
ラムネは、「レモネード(Lemonade)」が訛ったのが由来であるとされている。ラムネの発祥は17世紀頃にフランスで生まれた飲み物で、元々は炭酸水にレモンと砂糖を加えたもので、「レモネード」と呼ばれていた。
レモネードが日本に伝わったのは江戸時代だと言われており、幕末にペリーが来航した際に持ち込まれた。この時、ペリー達アメリカ人が発音する「レモネード(lèmənéɪd)」が日本人には「ラムネ」に聞こえたことからこの名が生まれたそうな。
諸説あるためこれが正しい由来であるとは断言できないが、たしかに「lèmənéɪd」とネイティブの発音で聞くと「ラムネ」に聞こえ、なくもないこともない。
レモネィ → ルァモネィ → ラムネィ → ラムネ
ラムネとサイダーの違い
サイダーは明治維新のころに日本で生まれた飲み物。横浜にあったノース&レー商会という外国人が経営する会社が作ったとされる。当時のサイダーはラムネを改良して作られたもので、炭酸水にリンゴ風味を加えた飲み物であった。
サイダーという名前は、フランス語でリンゴ酒を意味する「Cidre(シードル)」が由来で、英語では「Cider(サイダー)」と呼んでおり、同じリンゴから作られた飲み物ということで名付けられた。
元々、ラムネはレモン風味を加えた炭酸飲料で、サイダーはリンゴ風味を加えた炭酸飲料という違いはあったが、現在では香料を減らしてどちらも同じような味になっている。主にガラス玉が入ったラムネ瓶に入ったものをラムネと呼んでいる。
ラムネのビー玉はビー玉ではない?
ラムネ瓶はビー玉と呼ばれるガラス玉で蓋をする構造になっている。しかし、ラムネ瓶に使われているのは実はビー玉ではない、という話がある。
真偽は定かではないが、ラムネ瓶には「A玉(エーだま)」が使われているとされる。ラムネ瓶をガラス玉で蓋をするには綺麗な丸でなければならないため、「A玉」が使われているとのこと。
綺麗な丸のガラス玉を「A玉」と呼び、綺麗な丸にならなかったB級品を子供の遊び道具として販売したのが「B玉(ビーただま)」であったという話がある。現在はビー玉(B玉)も綺麗な丸になっているが、昔はA級品とB級品で分けられていたという話。
しかし「ビー玉」の語源は「ビードロ玉」の略というのが定説であり、上記の話は本当かどうか定かではない。