斜め上 / 予想の斜め上

読み : ナナメウエ / ヨソウノナナメウエ

「斜め上」、または「予想の斜め上」とは、予想とは全く違った方向に物事が進んだり、予想できない考えを意味する。賞賛する時、および逆に皮肉を言う時に使われるネット用語。
たとえば、「レディーガガのファッションは常に予想の斜め上をいく」など、常人には想像もできない状態を指す時に使われる。予想を超える時は「予想を上回る」と表現することが多いが、予想外の事態に遭遇した時は「斜め上」がしっくりくる。

「斜め上」は、三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2015」の10位に選出された。

斜め上 / 予想の斜め上の元ネタ・意味

「斜め上」「予想の斜め上」の元ネタは、冨樫義博のマンガ『レベルE』であるとされる。本作には「斜め上」という言葉出てくるが、「予想の斜め上」という言葉は出てこない。「斜め上」がネット用語として広まったとされるのは、以下のセリフ。

あいつの場合に限って 常に最悪のケースを想定しろ
奴は必ずその少し斜め上を行く!!

『レベルE』第1巻85ページより

主人公のドグラ星第1王子のバカ=キ=エル・ドグラ(バカ王子)の護衛を務めるドグラ星王立護衛軍隊のクラフト隊長が発したセリフ。クラフト隊長は自由奔放なバカ王子にいつも振り回されており、バカ王子が地球で行方をくらました際、いくらバカ王子と言えど常識を持っているだろうと甘い考えで王子を追う部下に対し、クラフト隊長が発したセリフ。バカ王子を奴呼ばわりするほど、手を焼かせられている。

このセリフの15ページ後、96ページにも「斜め上」を使ったセリフが登場する。こちらもクラフト隊長のセリフ。

くっくっくっく どうだね?サド隊員 私の言った通りだろう
こいつは常にオレ達の想像の斜め上をいく

ようやくバカ王子を見つけたが、殺人事件の重要参考人になりつつあることを知ったクラフト隊長は、想像の斜め上をいくバカ王子の行動に笑わずにいられなかった。どちらかというと、先に紹介した「少し斜め上を行く」より、こちらの「想像の斜め上をいく」の方が「予想の斜め上」に近い。

「斜め上」という言葉自体は『レベルE』で使われる以前にあったと思われるが、ネット上で「斜め上」という言葉が広まったのは本作をきっかけとするところが大きいため、『レベルE』が元ネタであるとされている。

「斜め上」パタリロ起源説

「斜め上」の元ネタは、魔夜峰央のマンガ『パタリロ!』が起源であるという説もある。
常に予想の斜め上をいくパタリロに対し、いかにもバンコランが言いそうなセリフだが、本作で使われているという証拠がない。2015年12月現在、95巻まである大作であるため、いかにマンガ好きな筆者と言えども確認作業にはヒジョーに時間がかかる。ゆえに、この説が正しいかどうかは追って報告する。いつぐらいになるかって?ええと、西から昇ったお日さまが東に沈むころ(注1)には報告できるかと…。
(注1)天才バカボンより