スゴいね人体

読み : スゴイネジンタイ

「スゴいね人体」は、文字通り人間の体をスゴいと感じた時に用いるフレーズ。

後述の元ネタ通りなら人体の「頑丈さ」や「回復力」のすごさに対して用いられるが、それ以外の人体の驚くべき機能や、あるいは女体の素晴らしさなどについて用いられることもある。

スゴいね人体の元ネタ

「スゴいね人体」は、漫画『バキ』の登場人物であるマホメド・アライの言葉。

『バキ』単行本30巻に収録されている265話「人体」でこの台詞は登場する。

伝説的ボクサー、マホメド・アライの息子であり格闘家のアライJr.は主人公・刃牙に対決を断られ、腕試しとして渋川剛気、愚地独歩、ジャック・ハンマーらと戦うこととなる。彼らに連敗しボコボコにされたアライJr.は全身包帯やキプスだらけでとても戦えるような状態ではなかった。

自信を失い、刃牙と対戦できるかもわからないままアライJr.はかつての父の教え通りひたすらにサンドバッグを叩き続ける。しかし、そのパンチも全力からは程遠く「ポスッ」と弱い音が響くのみ。

そこに現れたのが父マホメド・アライ。父は息子のその姿を見てこう話す。

半日以上もそうしているらしいな
科学的ではない

だがそれでいい
近代医学がどうあろうとも
負傷した部分にさらなる負担を与え 肉体に対応させてしまう
古流武術にはいくつもの実証例がある

人体にはそれほどの力がある

負傷した腕でひたすらサンドバッグを殴り続けることで、逆に治るような不思議な力が人体にはある、というのである。

そして、父は刃牙がアライJr.の挑戦を受託したこと、そしてその条件が「ベストコンディション」であることを伝える。

これを聞いたアライJr.のパンチは急に重さを増し、サンドバッグは「ドスッ」「バスッ」「ドカッ」「バン」と激しい音を立て始める。さらに、アライJr.の腕や足を覆っていた包帯やギプスがパンチを繰り出すごとに破れていき彼の体は「ベストコンディション」を取り戻していくのであった。

その様子を見たマホメド・アライが、横で見ていたトレーナーに向かって言ったのが「スゴいね 人体」である。
スゴいね人体
サンドバッグを全力で殴ることによって骨折が治るというメチャクチャな逆療法。ハートマーク付きのこのセリフは『バキ』の迷言の一つとして数えられるようになった。

「スゴいね人体」使用例

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