トヨタ・車名由来まとめ
読み : トヨタシャメイユライマトメ
【目次】
bBの由来
bB(ビービー)は2000年に初代が発売され、当時はヴィッツやファンカーゴとプラットホームを共有しておりヴィッツシリーズの一つだったが、2005年の2代目はパッソとプラットホームを共有している。北米では初代がサイオンチャンネルから「サイオンxB」という名前で販売されていた。
初代はトヨタで生産されていたが、2台目はダイハツ工業で生産。ダイハツでは兄弟モデルとして「COO」が発売されている。
bBは英語の「Black Box(ブラックボックス)」が由来となっている。ブラックボックスは無限に拡がる未知の可能性をイメージしており、また「ボックス=箱」は角ばったデザインであるというところも由来となっている。
ist(イスト)の由来
ist(イスト)はヴィッツのシャーシを使用して2002年に発売、ヴィッツよりも上級の車種となっている。アメリカでは「サイオンxA、xD」ヨーロッパでは「アーバンクルーザー」として販売されている。
「ist」は「stylist(stylist)」や「artist(アーティスト)」のように「〜する人」という意味の接尾語が由来となっている。
アイシス(Isis)の由来
アイシス(Isis)はガイアの後継車として2004年に発売が開始された。最大の特徴は左側通行用に設計された左右非対称のボディ。助手席型のドアが「パノラマオープンドア」になっており、助手席と後部座席のスライドドアを開けることでピラー(柱)がない大きな開口部が現れる。
アイシスは古代エジプトの豊穣の女神である「Isis(イシス)」が由来となっている。乗る人全ての心を豊かにするという意味が込められているという。
アベンシスの由来
アベンシス(AVENSIS)はイギリスにあるTMUK-Toyota Motor Manufacturing(UK)にて生産され欧州で1998年からコロナの欧州仕様車であるカリーナEの後継車として発売。その後2003年からは日本でもビスタの後継車として発売が開始された。2008年には販売が終了したが、2011年に2代目が発売された。
アベンシス(AVENSIS)はフランス語で「前に進む」という意味の「AVANCER」から作られた造語である。
アリオンの由来
アリオンはトヨタの5ナンバーサイズ、4ドアのノッチバックファミリーセダン車。2001年にカリーナの後継車として発売された。プレミオの姉妹車であり基本部分もほぼ共通している。プレミオと比較するとスポーティで若者向けなイメージであり、エアロパーツなどのオプションも用意されている。
アリオン(ALLION)は全てのジャンルの車の良さを集約したという意味の「ALL in ONE」から作られた造語である。
アルファード(ALPHARD)の由来
アルファード(ALPHARD)は2002年に初代が発売された高級ミニバンで、それまでトヨタから発売されていたグランビア、レジアス、ツーリングハイエース、グランドハイエースの統合後継モデルである。トヨペット店ではG、ネッツ店ではVがそれぞれ取り扱われており、フロントグリル、リヤエンブレム、内装など見た目だけの違いとなっている。
アルファードはギリシャ語で「星座の中で最も明るい星」を意味する「α(alpha)」に由来する造語である。
またトヨペット店の「G」は「大きい、雄大」を意味する「Grand」、ネッツ店の「V」は「勝利」を意味する「Victory」の頭文字である。
エスティマの由来
エスティマはトヨタのミニバン型乗用車。特徴となっているのはタマゴを半分に割ったような形状であり、トヨタは「天才タマゴ」と呼んでいる。1990年に発売され、トヨタミニバンの代表車種となっている。初代はカローラ店で「ルシーダ」トヨタ店で「エミーナ」が、2代目はカローラ店で「L」トヨタ店で「T」が発売されていたが三代目は「エスティマ」で統一。海外では「プレビア(Previa)」という名称で発売されている。
エスティマ(ESTIMA)は英語で「尊敬すべき」という意味の「Estimable」から作られた造語。
「ルシーダ(Lucida)」は天文学用語で「星座の中で特に明るい星」という意味。
「エミーナ(Emina)」は英語で「卓越した」という意味の「eminent」からの造語。
「L」は「自由」を意味する「Liberty」と「贅沢」を意味する「Luxury」から。
「T」は「伝統」を意味する「Tradition」から。
カムリ(CAMRY)の由来
カムリは1980年にトヨタカローラ店向けのカリーナとして発売され、カローラの上位機種という位置づけであった。当初の名称は「セリカ・カムリ」、1982年にFF化して「セリカ」の名が外れて「カムリ」となる。FF化によって車内が室内が広くなった。国内ではいまいち売れていないが海外では人気で、世界的に知られている。V6エンジン搭載の車種は「プロミネント」→「グラシア」というグレード名が付く
カムリ(CAMRY)は日本語の「冠」が由来となっている。「冠」は「かんむり」とも「かむり」とも読むことができる。クラウン(王冠)やカローラ(花冠)、コロナ(太陽冠)と同じく「冠」という名の流れを汲んだ車名。
グレード名の「プロミネント」は英語で「卓越した」という意味の「Prominent」、「グラシア」はスペイン語で「魅力」という意味の「Gracia」から。
カリーナ(CARINA)の由来
カリーナ(CARINA)はかつてトヨタ自動車が製造・販売していた小型乗用車。カローラの派生として1970年に発売された。当初はセリカとシャーシを共用していたが、3代目からはコロナと共用、2001年に製造・販売が終了した。アリオンが後継車となっている。
カリーナ(CARINA)は英語で南天の星座の一つである竜骨座(りゅうこつ座)のこと。
また、カローラやクラウン、セリカ、コロナなどと同じく「C」で始まる車名となっている。
1985年から生産された「カリーナED」の「ED」は英語の「Exciting(刺激的)」と「Dressy(しゃれている)」の頭文字である。
クラウンの由来
クラウン(CROWN)は1955年に発売されて以降トヨタ、あるいは日本の高級車の代名詞として広く知られている。官公庁などの公用車、企業の社用車としても多く使われていることからも高級車であることがわかる。クラウンブランドとしてマジェスタ、エステート、セダン、コンフォート、アスリートなどがある。
クラウンは英語で「王冠」を意味する「crown」からで、国産車を常にリードし続ける王座のしるしという意味が込められている。「冠」を車名とする流れは「カローラ(花冠)」「コロナ(太陽冠)」「カムリ(冠)」などに受け継がれている。また、これらは頭文字が「C」という共通点もある。
「マジェスタ」は英語で「威厳、尊厳」を意味する「Majesty(マジェスティー)」からの造語。
「コンフォート」は英語で「快適」を意味する「Confort」から。
シエンタ(SIENTA)の由来
シエンタはトヨタ自動車が製造・販売しているミニバン型乗用車
ヴィッツのプラットホームを使用して2003年に発売され2010年8月には販売終了したが、翌年5月には販売が再開された。当時人気の高かったホンダ・モビリオに対抗して発売されたものと思われる。女性向け、主にママさん層をターゲットとしている。
CMにかつてスプーの絵で話題となったはいだしょうこを起用し、彼女の描いたシエンタの絵をCMにも登場させたことでも話題に。
シエンタ(SIENTA)はスペイン語で数字の「7」を意味する「シエテ(SIETE)」と英語で「楽しませる」という意味の「Entertain」を組み合わせた造語。「7」は7人乗りであることを表している。
セリカ(Celica)の由来
セリカ(Celica)はかつてトヨタ自動車が製造・販売していた乗用車。日本発のスペシャリティーカーとして登場し人気となり、その後海外にも輸出された。カローラ店専売のスポーツカーでありシャーシはカリーナとも共用される。セリカXXという名称でスープラが発売されていた。2006年に生産終了。
セリカはスペイン語で「天の」、「天空の」「神の」、「天国のような」といった意味を持つ「cesica」から。当時のトヨタ車に共通する「C」から始まる名称。
センチュリーの由来
センチュリー(CENTURY)はトヨタブランドの中では最高級の乗用車となっている。
運転手付きでオーナーが後部座席に乗ることを想定して作られているため後部座席の快適性が重視されている。官公庁、企業、富裕層の乗用車として用いられることが多いが霊柩車として改造されることも多い。2006年に制作されたセンチュリーロイヤルは御料車として用いられている。
センチュリーは英語で「世紀」つまり「100年」を意味する「Century」から。これはセンチュリーが発売されたのが1967年であり、創業者である豊田佐吉の生誕100年、そして明治100年であることを記念としたものである。
ノア(NOAH)の由来
ノア(NOAH)はタウンエースノアの後継車種として2001年に発売されたミニバン型乗用車である。同時に発売されたヴォクシーはネッツ店で販売、ノアはカローラ店での販売となっている。
「ノア」という名称は「ノアの箱舟」が由来と思いがちだが実は関係無い。「ノア」は英語で優しい語感の人名を表しているそうで、なんと特別な意味はないのだという。姉妹車種男性的なイメージのヴォクシーに比べてファミリー向けの優しいイメージということだろうか。
パッソの由来
パッソは(PASSO)はトヨタの5ナンバーハッチバック型自動車。ダイハツとの共同開発であり、ダイハツでは「ブーン」として販売されている。デュエットの後継車であり全長が小さいというのが特徴。発売当初のキャッチコピーは「トヨタ最小!プチトヨタ」であり、「パッソプチプチプチトヨタ」というCMでのフレーズを耳にしたことがある人も多いはず。
パッソはイタリア語で「ステップ、足音」を意味する「Passo」から。気軽に乗れる、軽やかなクルマをイメージした名称。
派生車種である「パッソ・セッテ」の「セッテ」はイタリア語で数字の「7」を意味する「SETTE」であり、7人乗りのパッソであること表している。
ピクシスの由来
ピクシスはダイハツ工業が製造しOEM供給を受けてトヨタ自動車が販売する軽自動車。トヨタブランド初の軽自動車で、ピクシスシリーズとして「エポック」「スペース」「トラック」「バン」の4種類が発売されている。「エポック」はミライースをベースとして軽ハッチバック、「スペース」はムーヴコンテベースの軽トールワゴン、「トラック」はハイゼットトラックベースの軽トラック、「バン」はハイゼットカーゴベースの軽キャブオーバーパンとなっている。
「ピクシス(PIXIS)」は英語で「いたずらな小妖精」を意味する「Pixie/Pixy」からの造語。
「エポック」は英語の「新時代(epoch)」という意味であり、「スペース」「トラック」「バン」はそのままの名称。
ファンカーゴの由来
ファンカーゴ(FunCargo)は1999年にヴィッツシリーズの一つとして発売開始。「ヤリス・ヴァーソ」という名称で欧州に輸出され人気となった。2005年に販売を終了し、ラクティスが後継車となっている。
ファンカーゴは英語で「楽しい」という意味の「Fun」と「積荷」という意味の「Cargo」を組み合わせたもの。「Car(車)」と「Go(行く)」ではないようだ。欧州名の「ヴァーソ」は日本で言う「バン」のこと。
プリウス(PRIUS)の由来
プリウス(PRIUS)は1997年に発売が開始された世界初の量産型ハイブリットカーで、ガソリンエンジンと電気モーターを利用して走行する。低回転域ではガソリンエンジンだと効率が悪いため、電気モーターを使用して発進することで効率が良い。電気モーターを使用するがガソリン補給のみで充電の必要がない。これはエンジンの動力や回生ブレーキから発生数電力による充電が可能なためである。
初代はそれほど販売数が伸びなかったが2009年に発売された三代目は価格の引き下げに併せ、エコカー減税が施行されたことで大きなヒットとなり、納車まで半年以上待たなければいけない時期もあった。
「プリウス(PRIUS)」はラテン語で「〜に先駆けて」という意味を持つ。世界初の量産型ハイブリットカーということで、時代の先駆けという意味だったのだろう。また、「PRIUS」を頭文字として「Presence(存在感)」「Radical(技術革新)」「Ideal(理想)」「Unity(調和)」「Sophisticate(洗練)」をキーワードとしてる。
プリウスαはプリウスにプラスアルファの価値を加えたという意味。プリウスPHVは「プラグインハイブリッド」の略である「PHV」
ポルテの由来
ポルテ(PORTE)の初代はダイハツ工業で生産されていたが、2代目はトヨタ自動車が生産している。
小型車であるが助手席のみ電動スライドドアを採用しているのが特徴。トヨタ店、トヨペット店での取り扱いとなっており、カローラ店、ネッツ店では姉妹車スペイドが販売されている。
ポルテはフランス語で「扉、ドア」という意味を持つ「Porte(ポルト)」特徴となっている大型の電動スライドドアにちなんだもの。
ラクティス(Ractis)の由来
ラクティスは2005年にファンカーゴの後継者として発売開始。スタイリシュなフォルムに床を低くし広い車内で居住性がよく、かつ軽快な走りを実現している。
ラクティス(Ractis)は英語の「Run(走る)」「Activity(活動的)」「Space(空間)」の頭文字を組み合わせた造語であり「Runner with activity and space」で「アクティブな走りと広い室内空間を併せ持つ車」という意味を持っている。
ヴィッツ(Vitz)の由来
ヴィッツ(Vitz)はスターレットの後継、カローラ、ターセル、コルサらを統合する車種として1999年に発売され、同年カーオブザイヤーを受賞。安全性能や品質、性能の高いコンパクトカーということで大ヒットしコンパクトカーブームの火付け役となった。
「ヴィッツ(Vitz)」はドイツ語で「才気、機知」を意味する「Witz」という言葉から作られた造語である。
またヴィッツは海外では「YARIS(ヤリス)」という名称で販売されている。これはギリシャ神話に登場する美を司る女神「Charis」が由来となっている。日本語読みだと「カリス」となるがドイツ語読みだと「ヤリス」と読むそうだ。日本では「ヤリス」という響きが良くないため「ヴィッツ」と命名された。
ヴェルファイア(VELLFIRE)の由来
ヴェルファイア(VELLFIRE)は2008年にネッツ店で販売されていたアルファードVの後継者車種として発売された。高級車であるが、力強いデザインで若さを表現しているということもあり、若いオーナーも多い。
「ヴェルファイア(VELLFIRE)」は英語で「物静かな」を意味する「Velvet」と「情熱」を意味する「Fire」を組み合わせた造語。「クールな情熱を持つ車」という意味を持つ。
車名も由来も中二病心を刺激するネーミングである。
ヴォクシー(VOXY)の由来
ヴォクシー(VOXY)はライトエースノアの後継車種として2001年に発売されたミニバン型の乗用車。同時に発売されたノアよりもスポーティであり「男旅しよう。」のキャッチフレーズと共に男性的イメージのデザインとなっている。
2012年1月〜3月にはこのヴォクシーに乗って父(反町隆史)と息子(平松來馬)が旅をするというショートドラマ「父と息子の男旅」が関東ローカルで放送された。
「ヴォクシー(VOXY)」は英語の「言葉」や「声」を意味する「VOX」から作られた造語。「箱型」を意味する「boxy」を連想させるという意味もある。