弁慶の泣き所
読み : ベンケイノナキドコロ
「弁慶の泣き所」は向こうずねを指し、転じて弱点や急所の意味でも使われる。向こうずねだけでなく、「中指の第一関節から先の部分」も実は「弁慶の泣き所」と呼ばれる。人差し指と薬指を直立させたまま中指を第二関節から折り曲げると第一関節に力が入らないから、または動かされると痛いからという理由があるらしいが、果たして泣き所と呼べるのかは疑問。
弁慶の泣き所の語源・由来
「弁慶の泣き所」は源義経の家来であった武蔵坊弁慶が語源・由来となっているのだが、弁慶ほどの強者でも向こうずねを打たれれば泣くほど痛いとされることからこう呼ばれるようになった。では「なぜ向こうずねを打たれると泣くほど痛いか?」だが、向こうずねの上を神経が通っているため打たれれば泣くほど痛い。他の部位の骨は皮膚と骨の間に脂肪があるが、向こうずねには脂肪がほとんどないことも打たれれば痛い理由として挙げられる。
アキレス腱も「弁慶の泣き所」と同じように強者の弱点という意味で使われる。
→アキレス腱