スタジオジブリ
読み : スタジオジブリ
スタジオジブリは日本の映像作品企画・制作会社
アニメーション作品を中心として、テレビCMや映画制作を行なっている。
1985年に設立され、ラピュタやトトロ、もののけ姫などの宮崎駿監督作品、火垂るの墓やおもひでぽろぽろなど高畑勲監督作品を中心に、日本のアニメーション映画史における代表的な作品を数々生み出している。
2013年公開の『風立ちぬ』を最後に宮崎駿は監督を引退。
スタジオジブリの由来・意味
「ジブリ」は「ghibli」と書き、イタリア語でサハラ砂漠に吹く熱風という意味である。
第二次大戦中にイタリアが用いた軍用の偵察/爆撃機の名前でもあり、飛行機マニアであった宮崎駿がこの名前をスタジオの名前に採用した。日本のアニメーション界に「熱風」を起こそうという思いを込めて名付けられたという。
本来イタリア語で「ghibli」は「ギブリ」と発音するのだが、宮崎駿の思い込みから「ジブリ」と読むことになった。「ギブリ」という読みは2002年に公開されたアニメーション短編の『ギブリーズ episode2』でも用いられており、作中では架空のアニメ制作会社として「スタジオギブリ」が登場、作品のエンドロールでも「制作・スタジオギブリ」と書かれている。
「GHIBLI」という名前には宮崎駿にとって思い入れがあるようで、『紅の豚』でもエンジンの名称として使われている。
2005年、それまで徳間書店の傘下であったスタジオジブリは徳間書店から独立することとなったが、「ジブリ」の名称は徳間書店が持っていたため権利を買い取る必要があった。しかし宮崎駿は買取に難色を示し独立にあたって代表取締役社長となった鈴木敏夫も同意したことで、宮崎は新たに『シロッコ』という名前にするという案を出した。だがイマイチ評判が良くなかったようで、結局ジブリの名前を買い取って継続することとなった。この宮崎が出した案「シロッコ」という名前もサハラ砂漠に吹く暑い南風が由来。