ガンダム元ネタ・由来まとめ

読み : ガンダムマトメ

由来となっているのは零式艦上戦闘機、いわゆる『零戦
零戦の開発コードが『A6M』だったことから、これをもじって『アムロ』
』を『レイ』と読んだ
開発コードである『A6M』というのはAは艦上戦闘機である事を表し、6はその6番目の機体であること、Mは三菱重工業が開発元であることを示している。

生みの親の富野由悠季はこの名前を1ヶ月かけて考えたと話している。
企画段階では日本人にいそうということで『安室嶺』という漢字名があてられていた。
安室という姓は安室奈美恵などで知られるように沖縄に実在するが、実在する姓であることを富野氏は知らなかったらしい。

アムロ・レイの由来

シャア・アズナブルの由来

シャアと言えばその仮面が大きな特徴だが、
仮面を付けたライバル『勇者ライディーン』のプリンス・シャーキンが由来となっている。
そこにフランスのシャンソン歌手シャルル・アズナヴールを組み合わせた。
これはサンライズ企画部の飯塚正夫氏が語っている。
また、「シャー」という効果音と共に現れるので「シャア」という説もあり、
こちらは富野由悠季による発言。

クワトロ・バジーナの由来

シャアは後に『クワトロ・バジーナ』としても活動しているが、
『クワトロ』はイタリア語で『4』を意味する。
キャスバル・レム・ダイクン
エドワウ・マス
シャア・アズナブル
クワトロ・バジーナ
、4番目の名前であることにちなんでいる。

シャア・アズナブルの由来

ハマーン・カーンの由来

Voice I-doll ハマーン・カーン

ハマーン・カーンの名はアメリカの未来学者、物理学者の『ハーマン・カーン』から
ハーマン・カーンは『日本未来論』や『超大国日本の挑戦』という本を書き、
京都産業大学学事顧問にもなるなど日本との縁も深い。
1970年に出版された『超大国日本の挑戦』では、
「日本は経済、技術、金融で急成長を遂げるのは確実であり、いずれ軍事超大国になる」と論じている。
限定核戦争を肯定しており、「核戦争は起こってしかるべき」ともしている。
また、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情』のモデルでもある。
ハマーン・カーンは当初「ハーマン」や「ハマー」と呼ばれるなど、
最初から「ハマーン」という名称が固まってたのではないようだ。

ハイネ・ヴェステンフルスの由来

HG 1/144 ZGMF-X2000 ハイネ・ヴェステンフルス専用 グフイグナイテッド (機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

『機動戦士ガンダムSEED』はT.M.Revolutionが主題歌を務め、
西川貴教が声優としても出演している。
ハイネ・ヴェステンフルスというキャラを演じたが、
『ハイネ』はLuis-Mary時代の『灰猫』から
『ヴェステンフルス』はドイツ語で「ヴェステン」=「西」、「フルス」=「川」

T.M.Revolutionの由来

ガンダムの由来・意味

企画の段階では「ガンボーイ」と「フリーダムファイター」いう案があり、
2つを組み合わせて”ガンダム“になった。
「ガンボーイ(GUNBOY)」は当時流行っていた米映画「コンボイ」をヒントにし、
マンダム」(チャールズ・ブロンソンが出演していた男性用化粧品のCM)の言葉の力強さからヒントを得、
企画案の「フリーダムファイター」から「ダム」をとって合わせて”ガンダム”に。

「ガンボーイ」の「ガン」は”GUN(銃)”を意味し、
“FREEDOM”と合わせたことが由来となると”GUNDOM”という綴りになるが、
洪水をせき止める”DAM(ダム)”の役割から転じて”地球を守る“という意味も持たせるため”DAM”に変更し、
綴りが”GUNDAM”となった。
(ちなみにマンダムの綴りは”MANDOM”)

ガンダムの由来・意味

Zガンダムの由来・意味

『Z(ゼータ)』の由来には諸説ある。

まずゼータというのは『ζ』でギリシャ文字の一つ
ギリシャ文字でζは7を意味するが、
一年戦争集結から7年後の世界が舞台であることからという説。

Zガンダムは初代『機動戦士ガンダム』に次ぐ2作目ということで、
『2』に形が似ている『Z』を使ったという説。

作者である富野由悠季が2作目を作るのに乗り気ではなく、
これで最後にしたいという意味でアルファベットの最後の『Z』を使った説。

Zガンダムの由来・意味

キュベレイの由来

名前の由来は古代アナトリアの王国フリギアで崇拝された大地母神『キュベレー』
古代ギリシアや古代ローマにも信仰が広がり、「神々の母」とされていた。
キュベレーは二頭の獅子を従えていたとされているが、
ハマーンの乗るキュベレイもガズエルとガズアルという2体のMSを従えていたのは偶然だろうか。

キュベレイのデザイン

当時のガンダムのMSとしてはあまり他にない曲線を多用したデザインは非常に人気が高い。
キュベレイをデザインしたのは『重戦機エルガイム』や『ファイブスター物語』の永野護
永野はモビルスーツのデザインを担当していたが、当時はあまり評判が良くなかったという。

後に永野はファイブスター物語で『ブローズ』というキュベレイそっくりのキャラを登場させている。
ブローズはミラージュ騎士団の一員で、メインキャラではないためほとんど登場しないが、
明らかにデザインはキュベレイと同じで、腕には『Q』の文字が入っている。
ブローズはMSでもなければロボットでもなく、キュベレイっぽい鎧(?)を着ているだけ。

キュベレイの由来

パラス・アテネの由来

名前の由来はギリシア神話から。
『パラス・アテネ』はギリシア神話の女神であり、
アテーナー、アテナ、アテネ等とも呼ばれる。
ギリシア神話では知恵と芸術、戦いを司る最高の女神とされている。
神話では、主神ユピテル(ゼウス)が王座を奪われることを恐れ、
アテネを身篭った妻を呑み込んだが、火の神ウルカヌス(ヴァルカン)に頭を叩き割られる。
アテネはその額の傷口から武装した姿で生まれ出てきたとされている。

背中に大型ミサイルを背負うなど派手な武装のパラス・アテネを見ていると、
武装して生まれた女神の名前が由来というのもうなずける。

パラス・アテネの由来

ザクの由来

ザクという名前の由来にはいくつかの説がある。

雑魚』という言葉きているという説。
ザクは量産型でありやられ役、つまりは雑魚だから。

ザクザク」という足音からという説。
大勢の兵士が行進するとこういう音がするからということから。

この両方を組み合わせて付けられたとも言われています。

他には「ザクッ」とやられるからという説もありますね。

メカデザインは大河原邦男氏、1話だけのやられメカのつもりでデザインしたそうです。

グフの由来

グフの由来には諸説ある。

一つは魚の『フグ』をひっくり返したというもの。
グフの武器というと『ヒートロッド』という電気ムチですが、
これは電気を送り込むことで的を痺れさせるという効果があるということで、
その痺れとフグの持つフグ毒での痺れをかけているというもの。

また、やられた時に「グフ…」と言いそうだから、という説。
ザクが「ザクっ」とやられる雑魚であるのに対し、
ちょっと強そうなグフはやられる時もなんか格好良い。
ザクとは違うのだよザクとは

さらにモンゴル語では「」を「グフ(KHOKH)」と言います。
青と言えばグフの機体の色ですよね。
しかしこれは偶然だろうという声も多いですね。

ズゴックの由来

初代の『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツはその多くが言葉の響きで名付けられているがこのズゴックもその一つ。
水陸両用のモビルスーツということで「水(スイ・ズイ)」で「動く(ウゴク)」から「ズゴック」というネーミングになった。

実はもう一つ説があり、同じ水陸両用のゴッグとズゴックはもともとゴッグと「マゴッグ」という名前の予定だったという。しかし、「マ」を「ズ」と、「グ」を「ク」と間違えたことから「ズゴック」となってしまい、それが正式に採用されたという説がある。「ゴッグ/マゴッグ」という名称は1953年位公開されたSF映画『GOG』に登場する2体のロボットの名前が元ネタだと言われている。

マラサイの由来

マラサイは当初は『ドミンゴ』という名前に設定されていた。
しかし、すでにスバルから『ドミンゴ』という同名の車が商標登録されていたため、
急遽名称の変更が必要となった。
その際に富野由悠季が「今更変更するのか」ということで、
「いまさら」をモジって「マラサイ」と命名したという。

ドミンゴとギャプラン

ドミンゴという名称はギャプランの初期設定としても使用されている。
藤田一巳が提出したギャプランの画稿が「ドミンゴ」で、
後にギャプランという名称に変更されたが、
『機動戦士Ζガンダム〜ジェリド出撃命令』というゲームブックでは『ドミンゴ』という機体が登場する。
ギャプランがORX-005なのに対し、ドミンゴはORX-003でギャプランの元になった機体と言える。

マラサイからの派生MS

マラサイから派生するMSとしてAOZに登場するロゼットダンディライアンがいるが、
「ロゼット」というのは八重咲きの花びらの配列を指す言葉で、オオバコやタンポポがそれにあたる。
「ダンディライアン」はタンポポの英語名であり、どちらもタンポポに由来する。

ボリノーク・サマーンの由来

熊のような外見の機体、また搭乗者がサラ・ザビアロフという女性パイロットということで、
童謡『森のくまさん』をもじってボリノーク・サマーンとなった。
当時のスタッフがアニメ雑誌のインタビューで答えている。

ボリノーク・サマーンはクローやランチャーなどの武装はしているものの、
偵察や索敵に特化された機体であるということで、
「森のくまさん」のように優しい熊なのかもしれませんね。
でも偵察だからスタコラサッサと逃げれば追って来ないかも。

サラ・ザビアロフと言えばシロッコに強い好意を抱いていますが、
「森のくまさん」は白い貝殻の小さなイヤリングを拾ってお嬢さんを追いかけてきますよね。
白い貝殻・・・白・・・シロ・・・シロッコ・・・( ゚д゚)ハッ!
ハッじゃねえよ。

エルメスの由来

ギリシア神話に登場するヘルメースという神が由来となっている。
ヘルメースは英語表記だと「Hermes」だがエルメスは「ELMETH
ヘルメースはオリュンポス十二神の一柱であり、旅人、泥棒、商業の守護神。
また、英雄の魂を冥界に導く死神としての一面もあるという。
エルメスとの共通点は名前だけでなく、ヘルメースがかぶっている羽つきの帽子はデザインのモチーフともなっている。

ヘルメース

-東京大学総合研究資料館より

神話に登場する神から機体名を取っているケースは他にもある。
エルメスの後継機とも言えるキュベレイは大地母神の名前からとっており、そのイメージにはマッチしている。
しかしこのヘルメースは青年神ということで、『Lサイズの雌(メス)』が由来ではないかと言われるくらいの女性らしいこの機体には若干違和感がなくもない。

エルメスのプラモデル

プラモデル化された際、初版では『エルメス』という商品名で発売されたが、それ以降は『ララァ・スン専用モビルアーマー』という名称に変更された。
これはファッションブランドの『エルメス』と名称がかぶっているからであり、特にエルメス社から注意などがあったわけではなく自主的に変更したとされています。
それ以降も商品名として『エルメス』は使わておらず、『NT専用モビルアーマー』などの名称にて発売されている。

安室奈美恵とエルメス

安室奈美恵が2009年に発売したアルバム『PASTDefend Love」のPVではピンクのエルメスが登場する。
PVはガンダムのアニメとコラボしており、アムロ対安室が実現している。

アッシマーの由来

アッシマーという名前の由来には2つの説がある。

一つは「あ、しまった」という言葉から来ているというもの。
ガンダムのキャラや機体名は意外とこういったおふざけ的なネーミングも多いため、あながち無いとは言い切れない説だ。

もう一つはヒンドゥー教の神であるガネーシャが乗っていた戦車の名前であるという説。
ガネーシャというのは人間の体に像の頭四本の腕を持つ神。

前述の「あ、しまった」説よりもこちらの方が有力であると考えられるのが、アッシマーの後継機の存在である。
機動戦士ガンダムUC』に登場するアッシマーの後継機『アンクシャ』、この名称は同じガネーシャが持っている杖の名前が由来となっている。
さらに電撃ホビーマガジンに連載の『AOZ』に登場するアッシマーを強化改修した機体は『ダンダチャクラ』という名前が付いている。
『ダンダチャクラ』というのはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマの使う武器で、いわゆる「チャクラム」というやつである。
このように関連する機体の名前もガネーシャ・インド絡みで有ることから後者の由来が有力だと思われる。

AOZのモビルスーツの由来

登場するモビルスーツはそれぞれ愛称が付けられているが、この愛称はイギリスの小説およびそれを原作とするアニメ映画『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』の登場キャラクターの名前が由来となっている。
この作品は予知能力を持った野うさぎが、住処が宅地開発されることを予知し、仲間たちと新天地を探すという物語。

AOZに登場するティターンズのマーフィ大尉ウサギ好きという設定があり、部隊章にウサギのデザインを用いていることからも関連性がわかる。
この部隊章はプラモデルHGUCシリーズのシールでも見ることができる。

主人公で予知能力のあるファイバー、ファイバーの兄で一行の長であるヘイズル、吟遊詩人のダンディライアン、独裁者のウーンドウォート等が登場し、
また作中では『うさぎ語』というものが登場するが、その中にも『長』を表す「ラー」、『自動車』を表す「フルドド」、「小さなたくさん」を意味する「フライルー」などAOZに登場する単語が多数見られる。

ミノフスキーの由来

設定ではミノフスキー粒子及びミノフスキー物理学は、
トレノフ・Y・ミノフスキー博士によって発表されたことから、
その博士の名前をとって『ミノフスキー』と命名されている。

ではこの『ミノフスキー』という名前はどこから来たのかというと、
ガンダムのSF設定を行った脚本家松崎健一氏によると
監督である富野由悠季の名前をもじって名付けたのだという。
つまり「富野が好き」→「トミノスキー」→「ミノフスキー」というわけだ。
言われてみれば前述のトレノフ・Y・ミノフスキー博士の名前も、
富野由悠季(トミノヨシユキ)をもじっていると思われる。
Y』は由悠季(Yoshiyuki)のYということだ。

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