Oasis(オアシス)
読み : オアシス
Oasis(オアシス)はイギリス・マンチェスター出身のロックバンド。1991年結成、2009年に解散。
トータルセールスは7,000万枚以上。ブリッドポップを代表する世界的なバンド。
【目次】
Oasisの由来
Oasisはヴォーカルのリアム・ギャラガーが命名。由来は寝室に貼ってあったインスパイラル・カーペッツというバンドのツアーポスター。ポスターに書いてあったライブ会場のひとつが、スウィンドンにある「Oasis」というライブハウスだったそう。
もともと、ギターのボーンヘッドとベースのギグジーが「Rain(レイン)」というバンドを組んでいて、そこにリアムが加入。しかし、リアムはRainというバンド名がダサいと思っていた。
リアムは、自室のポスターでOasisという言葉を目にしたのをきっかけに、ケバブ屋やタクシー乗り場などいろいろなところでOasisが目に付いたことから、バンド名に採用することとなった。
ちなみに、ノエルはそのときはまだバンドに加入しておらず、インスパイラル・カーペッツのローディーをやっていた。
※ローディーは、ライブで楽器の搬入搬出などのサポート業務を行う人のこと。
ギャラガー兄弟の喧嘩の末の解散
ギターのノエル・ギャラガーが兄、ヴォーカルのリアム・ギャラガーが弟。年齢は5つ離れていて兄弟喧嘩が絶えなかった。
これまで度々メディアを通して兄弟喧嘩の勃発と和解が報道されてきたが、解散にまでは至らなかった。しかい、2009年ノエルがOasisを脱退し、実質上Oasisは解散。
解散の原因はやはり兄弟喧嘩。
リアムが「Sun」紙で発表した声明によると、「V Festival」に出演できなかったのはリアムの二日酔いのためとノエルが発言したが、実は喉頭炎を患っていた出演ができなかったとリアムは主張している。医者から診断を受けてノエルもそのことを知っていたはずとリアムは言う。
さらにリアムが立ち上げたファッションブランド「Pretty Green」の広告を、Oasisのツアープログラムにリアムが掲載したいと希望し、そのことで口論に発展したとノエルは言っているが、リアムは口論などはなかったと主張。
リアムはノエルのウソの発言は度を越しているとし、兄であるノエルを提訴した。「V Festival」の当日にリアムが飲酒していたという目撃証言もあり、裁判の行方が注目されたが、母・ペギーに説得されて訴訟を取り下げたようだ。
Oasis VS Blur
同じイギリス出身のロックバンド・Blur(ブラー)とOasisは犬猿の仲。特にシングルのセールス対決は有名。
1995年8月15日に両バンドがシングルを発表。Oasisは「Roll With It」を、Blurは「Country House」をリリース。
元々Blurのシングルの発売日は8月28日であったが、Oasisと決着をつけるために同じ発売日にずらし発売1週間のセールスで勝負を決めることとなった。
結果はBlurの「Country House」が27万4,000枚、Oasisの「Roll With It」が21万6,000枚となった。
数字だけ見ればBlurが勝ったに思えるが、Blurは「Country House」を2バージョンで同日発売したこと、Oasisの「Roll With It」のバーコードに万単位でミスがあったことから本当の勝敗は不明。
この対決の後、ノエルはBlurのデーモン・アルバーンとグレアム・コクソンに対し、「エイズにかかって死ねばいい」と発言。
ノエルは発言直後に後悔したそうで猛烈に落ち込んでいたそうだが、リアムが「大丈夫だよ、ちょっとバカなことを言っただけだろ」とノエルを励ましたおかげで立ち直れたそう。
ノエルは猛省し「デーモンとアレックスには長生きしてもらいたい」と謝罪の言葉を口にした。
→『Wonderwall』の由来
→『Don’t Look Back in Anger』に登場する「Sally(サリー)」の由来
→Fuckin’ In The Bushesの元ネタ・サンプリング