急な報告ですみません〜最後になりましたが嘘です

読み : キュウナホウコクデスミマセン

「急な報告ですみません〜最後になりましたが嘘です」とは

Twitterでよく見られるテンプレ文章、改変コピペ。

急な報告ですみません」で始まり、フォロワーに向けてなんらかの報告(真面目な話が多い)をした後に、「最後になりましたが嘘です」と報告が嘘であったことを明かし、「ふぁぼってパクれ」と付け加えて同じ構文での拡散を促すというツイート。

報告の内容は「◯◯と付き合うことになりました」や「Twitterやめます」といったものが多い。

急な報告ですみません

実際の使用例はこんな感じ

急な報告ですみません〜最後になりましたが嘘ですの元ネタ

テンプレとなっているこの文章ではあるが、特定の誰かのツイートが元となってそれが改変されているというわけではないようで、ハッキリとした元ネタツイートというのは見つからない

この文章の源流を探そうとさかのぼってみたところ、筆者が行き着いたのは2006年2月に2chのニュース速報+で書かれた以下の文章だった。

84 名前: 名無しさん@6周年 投稿日: 2006/02/07(火) 09:34:40 ID:v7STow2F0
昨日、出張で某所の東横インに泊まったんだけど 今朝、チェックアウトしようと思ったらフロントの女性が
「おくつろぎいただけましたか?」
なんて普段言わないことを聞いてきた。
表情から察するに、ああ、彼女なりの気遣いなんだなと思って
「ええ。あなたたちも大変でしょうけど、ずっと使わせて頂くので頑張って下さい」
って言ってあげた。
彼女は一瞬間をおき
「ぁ……ありがとうございます!」
と言いながら急に泣き始めた。
俺は呆気にとられどうしていいか分からずにいたら、隣の客が拍手をしながら言う。
「頑張ってね!あなた達は何も悪くないんだから!」
他に8人くらいいた客もつられて拍手を始める。
「頑張れ!」「いいホテルだよ!!」
フロントには3人の女性がいたけど全員号泣。客も何人か泣いていた。涙と拍手。
テレビドラマみたいな光景だった。
気づいたら俺も泣いていた。信じられないと思うけど本当に作り話。

これは同年1月に起きた東横イン不法改造問題に関する話題で書き込まれたもの。

何かいい話っぽい長文を読ませ、最後には「信じられないと思うけど本当に作り話」というオチが付けられるというこの文章。これはテンプレ化し、「信じられないと思うけど本当に作り話。のガイドライン」も設けられるほど。

これが用いられたコピペとしてはボクサー・亀田興毅のコピペがそこそこ知られている。

西麻布のカフェで眼鏡をかけて、春物の格好いい
ジャケット着て、チャンドラーのハードカバー読んでた
坊主の人がいたんだよ。

驚いて良く見てみたら、ボクシング亀田兄弟の兄だった。
サイン貰おうと思って声かけたら、気さくに応じてくれた。
「TVと印象違いますね」って言ったら、
「演出なんですよ・・・。僕は嫌なんですけど、スポンサーの関係で
断れなくて・・・。世間の人にイヤな思いさせて、本当に申し訳なく
思ってます」だって。

その後お礼言って、しばらくお茶飲んでたんだけど
帰ろうとしたら店の人に「お代は頂いてますから」って
言われた。

オレの分だけじゃなくて店にいた人全員分払ってくれたみたい。
それからテレビで見るたびに応援している。
TVであの姿を見ている人には、
信じられないと思うけど、全部作り話

長文の最後に「作り話」とするだけという使いやすさから、様々な文章で用いられ、その後最後の部分が「信じられないと思うけど全部嘘です。」という形へと変化して広く使われるようになっていく。

2chでの使い方としては「ウソです」のAAに近いもので、長文の書き込みに対するレスとして用いられることも多い。
ウソです

Twitterでの変遷

上記のコピペがTwitterでの現在の文章の「元ネタ」とするにはちょっと遠いようにも見えるが、Twitter上では上記のコピペの形から徐々に変化して現在のテンプレになったと考えている。

Twitterでは2011年頃から「信じられないかもしれないけど、全部嘘です。」という形のツイートが多数見られる。

ここからどんどん形は変化していくわけだが、2012年には「突然ですが」の書き出しと「Twitterを辞める」というお知らせ、そして最後に「嘘です。」というテンプレが出来上がっている。

愛しているフォロワー皆さんに一言言いたいことがあります。全部嘘です」というパターンも多く見られた。

これらの一連のコピペは誰か他の人がやっていたのを真似たもの、すなわち「パクツイ」なわけだが、2013年になるとあえて「パクツイです」と正直に書くパターンが流行し始める。

ここからさらに、「パクツイです」と告白するだけでなく「パクツイしろ」と他のユーザーにもパクツイを推めるツイートへと変化。

さらに「ふぁぼれ」と付け加えられるようにも。「パクツイしろ」や「ふぁぼれ」はこれらのコピペから生まれたわけではなく、Twitterでは以前から様々なツイートで用いられていたもので、それを取り込んだ形。

2014年の中頃からは「垢消します。私、思ったんです。」で始まるツイートが流行している。

最後に「ふぁぼってパクれ」が付けられており、現在のテンプレにかなり近くなっている。

これ以降は文頭が「報告です。」→「皆様に報告があります。」へと変化。そして「最後に一言」の部分が「最後になりますが」へと変化していく。

そして2017年には「急な報告ですみません。」へと変化し現在に至っている。「急な報告ですみません。」の書き出しで確認できた最古のツイートが以下のもの。

このツイートにしても、ここまで遡って見てきたツイートにしてもそうだが、どのテンプレ文章も特定のツイートが大きくバズってそれが広まったというわけではなさそう

文末に「パクれ」「ふぁぼれ」とあることから、少しのリツイートでもそれが地道に広がっていき広く使われるテンプレとなっていったのだと考えられる。

時が経つにつれて内容が徐々に変化していくのも「確固たる元ネタ」が無いがゆえに、ユーザーからユーザーへと伝わるその中で少しづつ変化していったということではないだろうか。今後も「報告」「Twitterやめます」「嘘です」「パクれ」といった基本部分は残しつつも、少しづつ変化していき、数年後にはまた違った形のツイートになっているのかもしれない。

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