島根にパソコンなんてあるわけないじゃん
読み : シマネニパソコンナンテアルワケナイジャン
「島根にパソコンなんてあるわけないじゃん」とは島根県の話題の際に使われるフレーズ。島根県は田舎である、文明が遅れている、地味な県である、などといったイメージを元に用いられる。
島根にパソコンなんてあるわけないじゃんの元ネタ
このフレーズは2000年に上映されたアニメ・劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』でのセリフが元ネタとなっている。
春休みにネット上に出現した新種のデジモンを倒すために仲間を集めようとする太一と光子郎。なかなかうまくいかない中で島根にいるヤマトと弟のタケルになんとか連絡をし、パソコンにデジヴァイスをセットするように頼む。
しかしそこは島根のおばあちゃんの家だったため…
ヤマト「ないよなぁ…島根だから…」
と、パソコンが無いので協力できない状態であると話す。
それで諦めるわけにもいかず、二人は家を飛び出してパソコンを探しに走り回るのである。
しかし、近所を回っても「あるけど壊れてる」「そんなハイカラなもんない」「ぱそぉ…?」と言われてしまい一向に見つからない。そんな状況でヤマトが叫んだのが、
であった。一応、その後パソコンは見つかる。
このように、島根県の田舎にはパソコンなんてあるわけないじゃん、というそのままのセリフであったわけで、これが島根が田舎であるということを意味するような言葉として使われているのである。
この映画が上映されたのは2000年であり、2000年というとWindowsのMeが発売された年で、今のように一家に一台、一人に一台パソコンがあるような時代ではなく、パソコンがない家、インターネット環境がない家も全く珍しくはなかった。ましてや島根県の農村部ともなれば、無くても全く不思議ではない。今の時代にもしこういったセリフがアニメの中で出てくるようなら島根県を馬鹿にしたように聞こえるかもしれないが、当時ならむしろ自然だとも言えなくないのではないだろうか。