こりゃあうまいココアだぜぇ
読み : コリャアウマイココアダゼェ
「こりゃあうまいココアだぜぇ」は主にニコニコ動画で使われるネット用語で、幼児向けテレビ番組『きかんしゃトーマス』の動画で機関車が事故を起こすと「こりゃあうまい◯◯だぜぇ」とココアの部分を改変したコメがつけられる。
こりゃあうまいココアだぜぇの元ネタ
「こりゃあうまいココアだぜぇ」は『きかんしゃトーマス』の第19話「フライング・キッパー」でスカーロイ(こうざん鉄道)の機関士が発したセリフが元ネタである。
朝の5時にヘンリーが牽引する夜行の鮮魚貨物列車「フライング・キッパー」が出発した後しばらく順調に走っていたが、待避線に入るポイントが雪で凍結していて信号がつかず、ヘンリーは気づかずに待避線の方に入ってしまった。
待避線は他の列車が通過するのを待つための線路で、ヘンリーが入った待避線では他の貨物列車がフライング・キッパーを通過するのを待っていた。
待避している貨物列車の機関士達は車掌車で休んでおり、ある機関士が「そろそろキッパーが来るころだぞ」と言うと、別の機関士が唐突に「まあ待てよ、こりゃあうまいココアだぜぇ」と言い放った。
機関士達が機関車に戻ろうと外に出た直後、ヘンリーが猛スピードで待避線に入り貨物列車に衝突し、貨物列車は吹き飛ばされ、ヘンリーは横倒しになるという大事故を起こしてしまった。唐突に放たれた「こりゃあうまいココアだぜぇ」はニコニコ動画の一部で人気となり、『きかんしゃトーマス』の他の事故シーンでも使われるようになった。
このことから『きかんしゃトーマス』ではココアは死亡フラグ、もとい事故フラグになっている。
原作では機関士は「なんてことをしてくれるんだ!ココアが全部こぼれちゃったじゃないか!」と、事故を起こしたことよりココアをこぼしたことに激怒している。
ちなみにヘンリーの機関士達は衝突寸前に外に飛び出して難を逃れるという離れ業をやってのけているが、猛スピードで走る機関車から飛び出して無事だったのか・・・。
第19話「フライング・キッパー」
第129話「ゆき」でもココアが登場する。スカーロイが空の貨車を引っ張って鉱山に向かっていたころ、鉱山では貨車を上下にウィンチが故障しており、機関車や貨車の音で雪崩が起きる可能性があるため、線路に非常用キャップを設置。キャップの上を機関車が通り「パーン」という音が渓谷に響いたが雪崩は起きなかったため、安心した機関士は「よかった、大丈夫だ。ココアでも飲んで出発しよ」とひとりごとをつぶやく。
しかし、上の方では満載した荷物の重みで勝手に下り始め、繋ぎ止めていた鎖がちぎれ貨車は真っ逆さまに谷に転落。その時の衝撃音で雪崩が発生し、スカーロイは雪に埋もれてしまった。もちろんココアを飲んでいた機関士も・・・。
ココアは死亡フラグだったのでは思いきや、雪に埋もれたスカーロイの中にいた機関士と機関助士は何もなかったかのようにココアを飲んでいた。機関士達は雪に埋もれてもココアをたしなむという、無類のココア好きである。