閉店セールを謳う店が閉店しない理由
読み : ヘイテンヲウタウミセガヘイテンシナイリユウ
閉店セールを謳っているにも関わらず、閉店しない店がある。某紳士服店は閉店セールを頻繁に行っているが、実際には閉店していない。閉店セールといわれると、特に必要でもないのに買い逃すと損するかもという心理が働き、ついつい買ってしまったりする。
閉店セールをしているのに閉店しない店は一体なんなのか?その理由を解説する。
閉店セールを謳う店が閉店しない理由
閉店セールで客を呼びこむ商法を「閉店商法」と呼ぶ。実際に店舗の撤退に伴う場合もあれば、撤退しない場合もあり、何年も閉店セールをしている店も存在する。
閉店セールを謳う店が閉店しない理由は2つある。
1つは新装開店やリニューアルのための一時閉店に伴う「改装閉店セール」。これは店は撤退しないが、改装のために一時的に閉店するための在庫処分や在庫一掃セールを行う。
しかし、ほんのちょっとしたレイアウト変更をするだけで、およそ新装開店やリニューアルといえない店もあり、中には1日で改装(わずかなレイアウト変更)を行って営業再開し、すぐまた閉店セールを行う店もある。
もう1つは、「今日は閉店しますよ」という場合。閉店セールと謳っているが、そこには「今日は店じまいするから閉店セールするよ。でも明日もお店は開けるよ」という意味が含まれており、撤退しないどころか改装に伴う閉店セールでもない。
なんじゃそりゃ。それなら「今日の閉店セール」とでも書いておけ、紛らわしい。
セールによる値下げと思い込んで購入したものの、以降もずっと同じ値段で売られている場合、閉店セールによる値引きとはいえない。一定期間同じ価格で販売を続けると、景品表示法の「二重価格表示」「不当表示」に該当して違法となる恐れがある。景品表示法では、あたかも今しかその値段で買えないと思わせる価格表示はしてはいけないことになっているため、閉店セールは限りなくブラックに近いグレーな商法。