メッシャミ〜ン

読み : メッシャミーン

メッシャミ〜ン(メッシャミーン)はプロ野球選手「おかわりくん」こと中村剛也のバッティングに関して用いられる言葉。中村剛也のバッティングのすごさを一言で表す言葉として知られている。

中村剛也といえばなんと言ってもその長打力が最大の特徴。2015年までに6回の本塁打王を獲得しており、この回数は2018年現在では王貞治(15回)、野村克也(9回)に次ぐ歴代3位という記録。故障がちで規定打席に到達しないシーズンもあるが、2016年までは規定に達したシーズンは全て本塁打王を獲得していた。

その体型からパワーでボールを運んでいると思われがちだが、特筆すべきはむしろボールをスタンドへ運ぶテクニック。統一球だった2011年にはパ・リーグ本塁打ランキング2位のソフトバンク松田が25本だったのに対し、その倍近い48本を放ちダントツで本塁打王を獲得しており、他とは一線を画す技術があることがわかる。

メッシャミ〜ンの元ネタ・意味

2011年に圧倒的な本数で本塁打王を獲得した中村剛也にメディアも注目。

2012年の4月1日にテレビ朝日で放送された西武ライオンズ応援番組「出し切れ!ライオンズ2012」でも「中村剛也 ホームランの秘訣」という特集が組まれた。そしてその特集の中で、中村剛也が自身のバッティング技術の解説として語ったのが「メッシャミ〜ン」である。

これはバットを右手で押し込む際の独自の感覚を聞かれた時に答えたもので、うまく言葉で説明することが難しいがためにこのような表現になったものと思われる。番組では「ボールがバットに当たった瞬間 ただ押すのではなく バットの先端を走らせる」と説明している。

この放送のキャプチャーがなんJなどで貼られたことで広まり、「中村のバッティング=メッシャミ〜ン」と言われるようになった。

メッシャミーン1

実はこの時の特集はその後4月23日の「Get Sports」でも放送された。その際には「西武 中村剛也 ホームラン量産の秘密」とタイトルは変更されており、内容も再編集されている。この中村剛也が「メッシャミーン」と語った部分の字幕も「メシャ ミー・・・」とより実際の中村の発音に近いものに変わっている。

メッシャミーン2
https://www.youtube.com/watch?v=hyTvceOHiuA

このように「メシャ」と「ミーン」の間には少し間があり、バットに当たった瞬間を「メシャ」、そこからの右手での押し込みを「ミーン」で表現しているようだ。

ただ、それがわかったところで「メッシャ ミ〜ン」でホームランが打てるようになるかというと難しそうだ。

メッシャミーンと岡本和真

「メッシャミーン」を理解するのは、中村剛也以外には困難だと思われていた。

しかし、2017年のシーズンオフ、ジャイアンツの岡本和真が中村剛也に懇願し合同自主トレを敢行。ここで中村剛也に弟子入りしてその技術を学んだ岡本は、翌2018年シーズンにその才能を開花。2017年は1軍出場15試合で本塁打ゼロだったのに対し、2018年は全試合に出場し33本もの本塁打を放つなど大きな進化を遂げたのである。

このことから、岡本が中村の「メッシャミーン」理論を理解できる数少ない人物なのではないかと言われている。

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