わかりみ
読み : ワカリミ
【目次】
わかりみ とは・意味
「わかりみ」とは、共感や理解を意味する言葉である。「分かる」を名詞形にした言葉で、「わかるみ」ではなく、「わかりみ」とするのが正しい使い方。漢字表記は「分かりみ」。
若い世代は、「辛い」や「辛さ」といった言葉を「つらみ」と表現するなど、形容詞に「み」を付けた「○○み」という形の言葉をよく使う傾向がある。「わかりみ」もそのひとつで、「わかる」を強調して伝える意味も含む。
「わかりみ」は、主にTwitterなどのSNSで使われている言葉で、「わかりみが深い」「わかりみがすごい」といったように、共感や理解を示す時に使う。単なる「分かる」ではなく、「よく分かる」という、ひとつ上の段階で共感する意味合いが強い。
「わかりみ(分かりみ)」は、三省堂主催の『今年の新語2018』で第3位に選ばれた。三省堂現代新語辞典によると、「わかりみ」は動詞の連用名詞形にしたもの、とのこと。
ちなみに、ビビる大木のギャグに「こんばんみ」というのがあるが、これは今流行っている「○○み」の元ネタというわけではない。ある意味、時代を先取りしていたのかもしれないが。
わかりみの使い方
・わかりみが深い
・わかりみが深すぎる
・わかりみがすごい
・わかりみしかない
・わかりみが激しい
・わかりみが過ぎる
・それ、わかりみ
「○○み」の派生語
従来は「辛い」を「辛さ」に、「やばい」を「やばさ」に言い換えるなど、「○○さ」と表現することが多かったが、2010年以降、「○○み」を使う傾向が強くなってきた。「○○み」のパターンは以下のようなものがある。
・わかりみ = 分かる
・つらみ = 辛い
・やばみ = ヤバイ
・うれしみ = 嬉しい
・さびしみ = 寂しい
・よさみ = 良い
「わかりみ」や「よさみ」などの「○○み」は若い世代の間でなら通じるが、上の世代では通じないことが多いので、たとえ敬語でも「わかりみです」「よさみです」とは言わない方がいいだろう。
他に、「バブみ」というネット用語もある。年下の女性に母性を感じるという意味なのだが、こちらはオタク寄りのネット用語なので、若者の使う「○○み」とは少し使い所が違う。
また、若い世代は「つらたん」「きゃわたん」といったように、語尾に「○○たん」を付けた使い方もよくする。「わかるたん」では語呂が悪いので、「わかる」の場合は「わかりみ」を使おう。