バズる
読み : バズル
【目次】
バズるは「ネット上で爆発的に話題になる」という意味
「バズる」とは、「ネット上で爆発的に話題になっている、注目されている」という意味である。ネット上で特定の単語や話題が爆発的に広まっている状態を「バズる」という。
テレビやネット記事などの影響で、TwitterやFacebookといったSNSで特定の単語を使う人が一時的に増えり、ネット記事が拡散されたりする状態を、「バズる」や「バズった」というように表現する。
また、特定の人物や商品、動画などがネット上で話題になることも「バズる」と呼ぶ。例えば2018のFIFAワールドカップ・ロシア大会で大迫勇也選手が活躍した際に、「大迫半端ないって」というワードがネット上でバズり、元ネタの動画も拡散された。
以下の図のように、Twitterでツイートが多くの人にリツイートされる、Facebook投稿が多くの人にシェアされるなど、ネット上で話題が拡散されることでバズが起きる。
「バズる」や「バズった」は、プラスの意味で使われる用語であるため、不祥事や暴言によって批判や非難が殺到する「炎上」とは異なる。
バズと炎上は爆発的に話題になるという意味では同じだが、性質が真逆。炎上はバズとは言わない。
バズるの由来・語源は「Buzz」というマーケティング用語
「バズる」の由来・語源は、英語の「Buzz」というマーケティング用語。「バズ」に「~する」をくっつけて、「バズる」という日本語独特の表現が生まれた。
もともと、「Buzz」には以下のような意味がある。
1:ハチがぶんぶんと飛び回る音
2:ひとつの場所に集まって噂話でざわざわする
ぶんぶんと耳障りなほど耳にする、人が噂話にするほど話題になっていることから転じて、話題になっていることや口コミで広まっていることという意味で使用されるようになった。
ちなみに、「バズる」は和製英語であるため、海外では通じない。
英語だと、「流行」や「拡散」にあたる「Viral(バイラル)」がバズるに近い言葉。「Viral」は、「ウイルス性の」という意味を持つ英単語。
バズるの使い方(バズってる、バズった)
TwitterやFacebookなどのSNSでは、「バズった」「バズってる」といった使われ方をする。
たとえば、Twitterで『バルス』というキーワードを、短期間で多数のユーザーがツイートすると、「バルスがバズってる」といったように使う。
「バルス」は、ジブリアニメ『天空の城ラピュタ』の作中で使われる、「閉じよ」を意味する滅びの呪文で、テレビで放送されるたびに「バルス」とツイートする人が爆発的に増える。
【バズるの使用例】
・天空の城ラピュタの放送後にバルスがバズった
・ツイートが5,000RTされてバズった
・商品がテレビで紹介されてネットでバズってる
・「大迫半端ないって」の動画がネットで拡散されてバズってる
バズの基準
バズに明確な基準はない。バズるは情報の発信者の基準によるところも大きい。Twitterだと、5,000RTでバズとする人もいれば、1,000RTでバズと呼ぶ人もいる。
ブログやサイトの場合、アクセスが集中して一時的に閲覧できなくなったり、サイトがダウンしたりすると、明確にバズったといえるだろう。
大きなバズが起きやすいのは、テレビで紹介される、Yahoo!トピックスで紹介される、はてなブックマーク(はてブ)のホッテントリに入るなど。著名なメディアに紹介されるとバズの規模がとんでもなく大きくなる。
口コミやSNSの力を使ってバズらせることをバズマーケティングと呼ぶ。バズマーケティングでは、TwitterやFacebookなどのSNSが持つ口コミの力を用い、コンテンツがネット上で拡散されることを狙う。
はてブでバズが起こりやすい記事の特徴は、以下の記事の解説が詳しい。
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Googleアプリ経由でバズることをGoogle砲と呼ぶ。以下の記事で詳しく解説。
もうひとつの「BUZZる」
実は、「バズる」にはもうひとつの使われ方がある。
『サイヴァリア』というアーケード/プレステ2のシューティングゲーム(2000年発売)にて、「BUZZる」という言葉が使われている。
『サイヴァリア』には敵弾や敵キャラクターに自機をかすらせるとパワーアップができる「BUZZシステム」をプレイヤーは「BUZZ(バズ)」、もしくは「BUZZる(バズる)」と呼んでいる。「BUZZ」には「火花」という意味があり、曲技飛行用語で「地面スレスレを飛ぶ」という意味もある。
先の「バズる」はこのゲームが元ネタとする説があるが、『サイヴァリア』における「BUZZる」には「口コミ」や「話題」といった意味はない。