「許してヒヤシンス」は相手に許しを乞うための言葉。本当に怒っている相手に使うと怒りを助長する恐れもあるので使いドコロに要注意。
同類用語として「頭をヒヤシンス」も使われる。こちらは「頭を冷やして」という意味。
許してヒヤシンスの元ネタは「日常」
「許してヒヤシンス」は、あらゐけいいちのマンガ『日常』の5巻「日常の81」(アニメは20話「日常の86」)で主人公・相生祐子(あいおいゆうこ)が発したセリフが元ネタである。「許してヒヤシンス」は何かと掛けているわけではなく、単純に語感がいいだけの言葉。
「許してヒヤシンス」までのくだりをかいつまんで解説すると、クラスメイトの長野原みおがBLマンガを書くということで祐子(ゆっこ)は手伝いにきたが、インクをこぼしてしまい、原稿用紙を買いに行くことに。
ところがゆっこが買ってきたのは甘酒とマーマレードジャム。みおが「私にどうしろって言うの!」と聞くとゆっこはこう言う。
「ゆるしてヒヤシンス」と。
許してヒヤシンスのAA
それに対してみおは「くだらないって騒ぎじゃないよ!ヒヤシンスどっから出てきたんだよー!」とツッコむ。
さらにその後、みおが「早く原稿用紙を出して」と言うと、裕子はこう言った。
「みおちゃん頭をヒヤシンス」と。
これに対してみおは「ヒヤシンスー!!頭をヒヤすのはどっちだよ!!どっちがヒヤシンスだよ!!」とツッコみ、この後さらにみおの一人回想ツッコミが続くのだが、やり取りが長いので続きは動画で。
みお:
頼んだのは原稿用紙だよ!!
悪い冗談やめてよ!!
そう言ってあんたが買って出したのが
ゆっこ:
はい(マーマレードジャムと甘酒を差し出す)
みお:
ノーシャンキューだよ!!
にっちさっちもいかないよ!!
私にどうしろって言うの!!
ゆっこ:
ゆるしてヒヤシンス
みお:
くだらないって騒ぎじゃないよ!ヒヤシンスどっから出てきたんだよー!
ゆっこ:
みおちゃん頭をヒヤシンス
みお:
ヒヤシンスー!!頭をヒヤすのはどっちだよ!!どっちがヒヤシンスだよ!!
「許してヒヤシンス」は1分40秒あたりから。みおがツッコむことツッコむこと。最初から見ることをオススメ。
ちなみにヒヤシンスとはユリ科の植物。一体なぜ裕子が許してにヒヤシンスをつけたのかは不明。
「ヒヤシンスどっから出てきたんだよー!」とツッコんだみおの気持ちが分かる気がする。
ヒヤシンス
いったいなにが始まるんです?はこれから何かが始まると感じられた時に使われるフレーズ
ネットでの事件や祭りの始まりが予感される時、すでに始まっている時、あるいはそれを期待する時に使われる。
「いったい」を付けず「何が始まるんです?」という形も多い。
「いったいなにが始まるんです?」の元ネタ
元ネタとなっているのはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『コマンドー』でのセリフ。この映画の日本語吹き替え版において登場する「何が始まるんです?」というセリフが人気となりネットで広まったものである。日本語吹き替えが何かと面白いのでこのセリフ以外も人気がある。
ちなみにこのセリフはシュワちゃんではなく名もない兵士が言ったもの。問われたのは将軍でありその返答は「第三次大戦だ」であった。また、「何が始まるんです?」というセリフで「いったい」というのはその後ネットで広まった際に勝手にくっついたもの。
DEPAPEPEは日本人二人によるアコースティックギター・デュオ
神戸出身の三浦拓也と徳岡慶也の二人によて2011年に結成された
神戸の路上ライブを中心に活動し2005年にメジャーデビュー、2作連続でオリコントップ10内にランクインした。
日本ゴールドディスク大賞では2006年、2007年に「インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
DEPAPEPE(デパペペ)の由来
ユニット名の由来は三浦が出っ歯である事、そして徳岡が組んでいた「デルペペ」の名前を組み合わせたもの。
三浦は「デパさん」徳岡は「ペペさん」と呼ばれている。
公式サイトのプロフィールでは徳岡が「今まで生きてきた中で一番恥ずかしかった事」に「DEPAPEPEという名前になった時」と答えている。
なんかのさなぎとは
「なんかのさなぎ」は、ニコニコ動画などでなんかの●●」として作成された手描きMADのこと。
様々なマンガやアニメのキャラクターでパロディー動画が作られている。
なんかのさなぎの元ネタ
「なんかのさなぎ」は、マンガ『ピューと吹くジャガー』の作中で登場する楽曲のタイトルである。
単行本第5巻に収録されている第88笛(話)『飛び出せ血液』で、超大物音楽プロデューサー・つん子の「つん子レーダー」が反応し、プロデュースされることとなったハマー。
そのハマーのデビューシングルのタイトルが「なんかのさなぎ」である。
第90話『新人アーティスト「浜〜」』では、つん子(とジャガー)のプロデュースによって完成した楽曲とそのビデオクリップを鑑賞。ビデオクリップの映像と「なんかのさなぎ」の歌詞が最初から最後まで描かれており、土に埋まりながら歌うハマーと「なんかのさなぎとかじゃない?」などのシュールな歌詞が印象的である。
この曲は「ダメ人間」をターゲットにして作られており、ダメ人間の間で大ヒット。93話では20万枚売れたと言われている。しかし、その後ハマーが作詞作曲した2ndシングル「サクセスしたけりゃ黙って俺についてこい!そう俺がハマーだ!」は全く売れなかった。
マンガなので当然歌詞しかなかった「なんかのさなぎ」だが、実際に曲が作成されハマー役の声優・小西克幸によって歌われている。ドラマCD『ジャガージュン市のオールナイト昼』に収録され、OVAではエンディングテーマにもなっている。
「なんかの●●」手描きMAD
「なんかのさなぎ」を元ネタとして作られた手描きMAD。90話で描かれたビデオクリップの映像を別のキャラクターで再現している。「ダメ人間」をターゲットにした楽曲ということもあって、他作品の「ダメ人間」が用いられることも多い。