ネタをランダムに見てひまつぶし

これはひどい

読み : コレハヒドイ

「これはひどい」はひどいと感じた時に使われるフレーズ。ニコニコ動画やはてなブックマークのタグとして見かけることも多い。ひどすぎて面白い場合やキチガイじみている時などに用いられることが多い。

これはひどいの元ネタ

「これはひどい」というのはいたって普通の日本語であり、昔から使われているため全ての場合に元ネタを意識して使われているというわけではない。しかし、このフレーズが広く使われるようになったひどい元ネタは存在する。

一つはセガサターン用ゲームソフトとして1996年に発売されたシミュレーションRPG『大冒険セントエルモスの奇跡』に登場するセリフ。

ゲームを開始して主人公の名前を入力すると本編が開始して一番最初のテキストが「これはひどい」なのである。これは海辺に着いた壊れた船を見た人のいたって普通のなんでもないセリフである。このなんでもないセリフがなぜ広まったのかということであるが、それはこの『大冒険セントエルモスの奇跡』がセガサターンの歴史に残るクソゲーだったからである。

グラフィク、BGM、ストーリー、ゲーム性、とにかくクソすぎるということで、ゲーム開始後最初のセリフである「これはひどい」がそのままこのゲームを表現する言葉となったのだ。

もう一つはNHK教育で放送された「あつまれ!わんパーク」においてニャンちゅうというキャラクターが発したセリフ。

番組のお姉さんこと笹峯あいが猫のキャラクターであるニャンちゅうに料理の腕前を見せるということで料理を始めるのである。本気の料理を見せると言いながらただの卵かけご飯を作るというオチが待っていたのだが、あろうことかとかした卵をご飯にかける際に失敗してしまいそのほとんどが茶碗からこぼれてしまう

その惨状を見たニャンちゅうが言ったのが「これはひどい」である。たまごをこぼしたのは台本通りとは思い難く、ただのハプニングであり「これはひどい」についてもニャンちゅうの声を担当した津久井教生のアドリブだと思われる。

ダイナモ感覚

読み : ダイナモカンカク

ダイナモ感覚の元ネタ・意味

ダイナモ感覚は、ヒップホッパーのYOU THE ROCK☆が発した言葉である。NONA REEVES(ノーナ・リーヴス)のライブにゲスト参加したYOU THE ROCK☆は『DJ!DJ!~とどかぬ想い~』の歌い出しで「ダイナモ感覚!ダイナモ感覚!YO!YO!YO!YEAH!」と発した。

ダイナモ感覚はYOU THE ROCK☆が考案したオリジナルの言葉で、本曲の歌詞にダイナモ感覚という言葉は登場しない。

YOU THE ROCK☆の言うダイナモ感覚の真意は不明だが、「ダイナモ(dynamo)」は「発電機」を意味するため、発電機のように自分の中で電気を発生させてエネルギッシュになれという意味なのだろうか。

NONA REEVESとYOU THE ROCK☆のコラボ曲『DJ!DJ!~とどかぬ想い~』のライブにて、ダイナモ感覚という言葉が使われた。

サッカーでは豊富な運動量でピッチを駆け回り攻守ともに貢献する選手を「ダイナモ」と呼ぶことがある。明確な由来は不明だが、恐らく発電機のようにエネルギー=スタミナがあることから発電機に例えて「ダイナモ」と呼んでいるのだろう。人並み外れたスタミナを持ちサイドからオーバーラップで攻撃にも貢献する日本代表のDF・長友佑都選手がよく「ダイナモ」と呼ばれている。

そして淫夢ネタへ・・・

ダイナモ感覚はライブを盛り上げるためにYOU THE ROCK☆が発した言葉だが、淫夢ネタとして扱われている。YOU THE ROCK☆は過去に2度薬物使用で逮捕されているため、ダイナモ感覚は薬によるトリップで得られる感覚なのではと淫夢厨にネタにされている。

また、ノーナ・リーヴスのヴォーカル・西寺郷太は「真夏の夜の淫夢」第四章に登場する野獣先輩に似ているということから、淫夢厨からNSDR先輩(西寺:Nishideraの略)やNSDR兄貴と呼ばれており、MAD素材に使われている。ノーナ・リーヴスのライブに出たり薬物使用で逮捕されたことから、YOU THE ROCK☆も淫夢厨のネタにされているというわけである。

西寺氏をMAD素材に使っていたある淫夢厨が西寺氏を怒らせてしまったが、非難をしつつもクリエイティブな技術を認め、人間としての器の大きさを感じられるツイートをしている。曲の良さとこうした大人な対応から人気が上昇。

また、西寺氏はNSDRと呼ばれていることも知った上で大人な返しをしている。なんて器の大きい人なんだ・・・

そんな似てへんと思うけどなー。つか、そもそもなんやNSDRって。マドンナの新作「MDNA」だし、俺もソロアルバム出す時「NSDR」にしよ~w。 RT @Toon_Scarlet (冷静に考えると、NSDRさんと野獣先輩あんまり似てないんだよなぁ・・・)

全然オッケ〜(((o(*゚▽゚*)o)))。 RT @fuckmori 野獣先輩と西寺兄貴を混同するやつがいるなんて許せない

YOU THE ROCK☆は出所後にBSスカパーのドキュメントバラエティ番組『BAZOOKA!!!』に出演し、曲中に「ダイナモ感覚じゃないぜ」と発している。『DJ!DJ!~とどかぬ想い~』の歌い出しで発した言葉は「ダイナモ感覚」ではなく「大脳感覚」など別の言葉という意味なのか、「ダイナモ感覚」が薬によるトリップであるとネタにされているため、薬による感覚じゃないぜという意味なのか定かではないが、恐らくネット上でネタにされていることを知った上での発言と思われる。

アコム

読み : アコム

アコムは三菱UFJフィナンシャルグループに属する消費者金融。
正式名称はアコム株式会社である。
自動契約機を初めて開発した会社であり、「むじんくん」の名前で知られており無人契約機の代名詞ともなっている。
CMソング「はじめての、アコム」というフレーズも有名。

アコムの由来・意味

アコムはローマ字表記では「acom」であり、英語の「Affection(愛情)」「Confidence(信頼)」「Moderation(節度)」の頭文字をつなげたものである。
愛情、信頼、節度…消費者金融らしからぬ、いやむしろ消費者金融らしい名前だとも言える。

猫ひろし

読み : ネコヒロシ

猫ひろしはWAHAHA本舗所属のピン芸人。
本名:滝崎 邦明(たきざきくにあき)

2011年11月9日にカンボジア国籍を取得。
ロンドンオリンピック・男子マラソンカンボジア代表を目指し代表に選ばれるも、国籍取得から1年未満かつ連続1年以上の居住実績がないことから国際陸連から許可が降りなかった。

猫ひろしの由来

猫ひろしという芸名は俳優の舘ひろしが由来となっていて、東京ダイナマイトのハチミツ二郎が命名。

「タチ」は同性愛用語で”攻め役”=”男役”を意味し、対して”女役”は「ネコ」と呼ぶことから「舘ひろし」↔「猫ひろし」に。

ハチミツ二郎が主催していたライブに猫ひろしはよく出演しており、猫ひろしにとってハチミツ二郎は師匠になっている。
芸名以外にプロフィール(架空)もハチミツ二郎が考えている。
猫ひろしに落ち着く前は、タランチュラ、タランチュラ本田、ミカミヒロシといった芸名があった。

……きこえますか

読み : キコエマスカ

「……きこえますか」は主にTwitterを中心に流行しているフレーズ
ツイートが「……きこえますか」で始まり、心のなか、脳内に直接語りかけるというもの。言葉を短く「…」でつないでいき、言いたいこと、言い難いことなどを伝えるものが多い。Twitter上では企業等の公式アカウントに対して希望を伝えたり提案をしたりというツイートも多く見られ、返信されているものもある。
厳格な形式があるわけではないが「…きこえますか」で始まり、「◯◯している場合では…ありません」「…あなたが…やるべきことは」「◯◯するのです」というのが基本のようだ。
TBSテレビ宣伝部のアカウントがこの形式を使って視聴者に大晦日はTBSを見るようにと語りかけるツイートをしたことでも話題となった。

「……きこえますか」の元ネタ

この「きこえますか」で始まり心に直接語りかけるというツイート。ハッキリとした元ネタはわかっていないが、マンガ『聖☆おにいさん』のワンシーンからだという説が有力とされている。
このマンガはブッダとイエスが東京のアパートで暮らすという日常を描いたコメディである。そのコミックス第2巻、11話『ホスピタル フィーバー』という話にそれらしいフレーズが登場する。この話ではブッダが風邪をひき病院へ行くのだが、風邪のせいで声が出なくなってしまう。症状を聞かれたブッダは声が出ないため発光し、医者の心に直接語りかけて病状を伝える。その時の心の声が「医者…… 聞こえますか? 医者よ…… 頭痛がひどく 目の奥や 体の節々も 大変痛みます 喉にタンがからんで 声が出ないのです わかりますか? 医者よ……」というものであった。

Twitterで流行している形とは少し違うが、「聞こえますか?」と心に直接語りかけるという点はそっくりである。

ただこういった「神的な存在が心に直接語りかける」というシーンはゲームやアニメなどでわりとよく見かける演出なので、ドラゴンクエストやマザー2が元ネタだという説もあるようだ。

◯◯で僕と握手!

読み : ボクトアクシュ

◯◯で僕と握手!とは

「◯◯で僕と握手!」は、ネットでよく見られるフレーズ。略して「僕握」。

◯◯には基本的には地名など場所の名前が入る。その場所で会おう、一緒に行こうなどといった意味で使われることが多い。

僕と握手

◯◯で僕と握手!の元ネタ

このフレーズは、戦隊ヒーローによるヒーローショーのテレビCMが元ネタ。

テレビ朝日系列で放送されている「スーパー戦隊シリーズ」の放送中に流れるテレビCMで、もともとは後楽園遊園地でのヒーローショーを宣伝するキャッチコピー「君たち、後楽園ゆうえんちで僕と握手!」である。

歴代のスーパー戦隊シリーズでCMが作られている。

「後楽園ゆうえんち」の名称変更や会場の変更に伴い、このフレーズも「東京ドームシティで僕と握手!」「東京ドームシティアトラクションズで僕と握手!」「シアターGロッソで僕と握手!」と変化している。

「君たち、東京ドームシティで僕と握手!」

「君たち、シアターGロッソで僕と握手!」

タネたんの一言
家庭裁判所で僕と握手!

ぼくのりりっくのぼうよみ

読み : ボクノリリックノボウヨミ

「ぼくのりりっくのぼうよみ」は、1998年2月12日生まれ、神奈川県横浜市出身のアーティスト。略称は「ぼくりり」。ぼくのりりっくぼうよみではなく、ぼくのりりっくぼうよみ。

hollow world

ぼくのりりっくのぼうよみ(ぼくりり)の由来・意味

「ぼくのりりっくのぼうよみ」というアーティスト名は、最初めちゃくちゃ下手くそでリリックが棒読みだったことが由来である。

音楽投稿サイトに最初に投稿する時にアーティスト名が必要になったが、眠くて適当に考えた名前が「ぼくのりりっくのぼうよみ」。今はスキルが上がって棒読みではないが。

「lyric(リリック)」は「歌詞」や「叙情詩」という意味で、主にヒップホップで使われる用語。叙事的な内容の歌詞を「リリック」と表現することが多い。

「ぼくのりりっくのぼうよみ」の書く歌詞は文学性が高く、まさに叙情的な「リリック」と言える。

参考:「ジャパネクレディオ powered by EMTG MUSIC」 ぼくのりりっくのぼうよみが登場!

高校2年生の時に10代限定の夏のロックフェス「閃光ライオット」のファイナリストに選ばれ、提携番組であるTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」で才能を評価される。高校3年生の時に1stアルバム『hollow world』でメジャー・デビュー。

『Be Noble』が2017年3月18日公開の映画、『3月のライオン』の前編の主題歌に。
Be Noble

『Noah’s Ark』の由来・意味

2ndアルバム『Noah’s Ark』はクラウドファンディングサイト『CAMPFIRE(キャンプファイヤー) 』で資金を募って制作された。500万円の目標金額に対し、700万円を超える出資が集まりプロジェクトが実現。

ぼくのりりっくのぼうよみ-Noah’s-Ark
画像:https://camp-fire.jp/projects/view/16906

『Noah’s Ark』は「ノアの方舟(はこぶね)」を意味する。「ノアの方舟」は旧約聖書の『創世記』に登場する方舟で、神に「正しい人」と認められたノアが神に命じられて作ったもの。神は堕落した人類を大洪水で滅ぼしたが、ノアは妻、三人の息子とそれぞれの妻、すべての動物のつがいを方舟に乗せ、洪水から逃れることができた。

本作、『Noah’s Ark』はこの「ノアの方舟」の伝承に由来しており、現代に「ノアの方舟」を再現するというコンセプトの元で制作された。インターネットの発達で情報過多になった現代は情報が氾濫する「情報の洪水」の時代であり、そんな情報が氾濫する世界に飲みこまれずに生き残る術を持つ人びとと対談をし、情報を自分の知恵とするための武器を得るために今回のプロジェクトが生まれたのだ。

情報が溢れかえる現代社会では「情報の洪水」の中では溺れてしまいそうになるが、間違った情報に踊らされることなく正しく生きるには、自分の頭で考える力と知恵を身に着けなければいけない。『Noah’s Ark』は、そうした大事なことを考えさせられる企画である。

『Noah’s Ark』についての詳細は『CAMPFIRE』に掲載されている。
参考:ぼくのりりっくのぼうよみ、自分でメディアを作る予算を集めたい

『Noah’s Ark』


2018/9/22 追記

ぼくのりりっくのぼうよみ、2019年1月をもって音楽活動終了

2018年9月21日、ぼくのりりっくのぼうよみは日テレのニュース番組『NEWS ZERO』に出演し、2019年1月をもって音楽活動を終了することを発表。同時に2018年12月12日に最後のオリジナルアルバムとなる『没落』と、ベストアルバム『人間』を同時リリースすることも発表された。

同番組ではぼくのりりっくのぼうよみのインタビューを放送。インタビューでは「天才をやめようと思っています」「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と語った。そして、音楽活動を終了する理由をこう説明。

僕は自由になりたいです。文学的だとか、天才だとか、哲学的な歌詞が素敵だとか言っていただいて。できあがった他の人たちの中にある偶像に自分が支配されてしまう。それにすごく耐えられない。

Twitterでは胸中をこのように綴っている。

2015年、高校3年生でデビューし、3年後の2018年、この時20歳。3年あまりの短い活動期間であったが、音楽シーンに鮮烈な印象と唯一無二の楽曲を多数残した。ネット上では活動終了を惜しむ声が相次いでいる。