ぼくのりりっくのぼうよみ

読み : ボクノリリックノボウヨミ

「ぼくのりりっくのぼうよみ」は、1998年2月12日生まれ、神奈川県横浜市出身のアーティスト。略称は「ぼくりり」。ぼくのりりっくぼうよみではなく、ぼくのりりっくぼうよみ。

hollow world

「ぼくのりりっくのぼうよみ」というアーティスト名は、最初めちゃくちゃ下手くそでリリックが棒読みだったことが由来である。

音楽投稿サイトに最初に投稿する時にアーティスト名が必要になったが、眠くて適当に考えた名前が「ぼくのりりっくのぼうよみ」。今はスキルが上がって棒読みではないが。

「lyric(リリック)」は「歌詞」や「叙情詩」という意味で、主にヒップホップで使われる用語。叙事的な内容の歌詞を「リリック」と表現することが多い。

「ぼくのりりっくのぼうよみ」の書く歌詞は文学性が高く、まさに叙情的な「リリック」と言える。

参考:「ジャパネクレディオ powered by EMTG MUSIC」 ぼくのりりっくのぼうよみが登場!

高校2年生の時に10代限定の夏のロックフェス「閃光ライオット」のファイナリストに選ばれ、提携番組であるTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」で才能を評価される。高校3年生の時に1stアルバム『hollow world』でメジャー・デビュー。

『Be Noble』が2017年3月18日公開の映画、『3月のライオン』の前編の主題歌に。
Be Noble

『Noah’s Ark』の由来・意味

2ndアルバム『Noah’s Ark』はクラウドファンディングサイト『CAMPFIRE(キャンプファイヤー) 』で資金を募って制作された。500万円の目標金額に対し、700万円を超える出資が集まりプロジェクトが実現。

ぼくのりりっくのぼうよみ-Noah’s-Ark
画像:https://camp-fire.jp/projects/view/16906

『Noah’s Ark』は「ノアの方舟(はこぶね)」を意味する。「ノアの方舟」は旧約聖書の『創世記』に登場する方舟で、神に「正しい人」と認められたノアが神に命じられて作ったもの。神は堕落した人類を大洪水で滅ぼしたが、ノアは妻、三人の息子とそれぞれの妻、すべての動物のつがいを方舟に乗せ、洪水から逃れることができた。

本作、『Noah’s Ark』はこの「ノアの方舟」の伝承に由来しており、現代に「ノアの方舟」を再現するというコンセプトの元で制作された。インターネットの発達で情報過多になった現代は情報が氾濫する「情報の洪水」の時代であり、そんな情報が氾濫する世界に飲みこまれずに生き残る術を持つ人びとと対談をし、情報を自分の知恵とするための武器を得るために今回のプロジェクトが生まれたのだ。

情報が溢れかえる現代社会では「情報の洪水」の中では溺れてしまいそうになるが、間違った情報に踊らされることなく正しく生きるには、自分の頭で考える力と知恵を身に着けなければいけない。『Noah’s Ark』は、そうした大事なことを考えさせられる企画である。

『Noah’s Ark』についての詳細は『CAMPFIRE』に掲載されている。
参考:ぼくのりりっくのぼうよみ、自分でメディアを作る予算を集めたい

『Noah’s Ark』


2018/9/22 追記

ぼくのりりっくのぼうよみ、2019年1月をもって音楽活動終了

2018年9月21日、ぼくのりりっくのぼうよみは日テレのニュース番組『NEWS ZERO』に出演し、2019年1月をもって音楽活動を終了することを発表。同時に2018年12月12日に最後のオリジナルアルバムとなる『没落』と、ベストアルバム『人間』を同時リリースすることも発表された。

同番組ではぼくのりりっくのぼうよみのインタビューを放送。インタビューでは「天才をやめようと思っています」「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っています」と語った。そして、音楽活動を終了する理由をこう説明。

僕は自由になりたいです。文学的だとか、天才だとか、哲学的な歌詞が素敵だとか言っていただいて。できあがった他の人たちの中にある偶像に自分が支配されてしまう。それにすごく耐えられない。

Twitterでは胸中をこのように綴っている。

2015年、高校3年生でデビューし、3年後の2018年、この時20歳。3年あまりの短い活動期間であったが、音楽シーンに鮮烈な印象と唯一無二の楽曲を多数残した。ネット上では活動終了を惜しむ声が相次いでいる。

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