インフルエンサー
読み : インフルエンサー
【目次】
インフルエンサーとは – 意味
「インフルエンサー」とは、SNSやブログなどのインターネットメディアにおいて、「強い影響力を持つ人」を意味する。
「インフルエンサー」は、「Influence(インフルエンス:影響、感化)」を語源とする言葉で、有名人や有名ブロガー、特定分野の専門家など、インターネット上で多くの消費者の購買意思決定に影響を与える人を指す。
テレビに出ている有名人だけでなく、Twitterで多くのフォロワーを持つブロガー、Instagramで大きな影響力を持つインスタグラマー、多くの登録者を持つYoutuberなど、SNSや動画共有サービスの著名人も「インフルエンサー」に含まれる。
多くのフォロワーを持つ有名人や有名ブロガーがTwitterやInstagramなどのSNSで商品を紹介すると、投稿を見たフォロワーが影響を受けて購買を検討するため、「インフルエンサー」の発信力は商品の売上に大きく影響する。
たとえば、ファッションモデルの益若つばさは若い世代の女性に強い影響力を持っており、彼女が着用する洋服うやアクセサリーはすぐに完売。名前が一般的に広く知られている芸能人や、TwitterやInstagramで多くのフォロワーを持つ「インフルエンサー」の影響力は非常に大きい。
特にInstagramは写真をメインとするSNSであるため、「インフルエンサー」と相性が良く、渡辺直美など海外のフォロワーも多い著名人の発信力は世界規模となる。
余談だが、乃木坂46の17枚目のシングル「インフルエンサー」は、上述したような強い影響力を持つ「インフルエンサー」について歌った曲。
インフルエンサー・マーケティング
「インフルエンサー」はマーケティング用語のひとつでもある。強い影響力を持つ「インフルエンサー」に商品を紹介してもらうため、企業からアプローチすることを「インフルエンサー・マーケティング」と呼ぶ。
SNSやブログがマスメディア(テレビや雑誌など)に匹敵する訴求力を持ったことにより、一般人でも強い発信力を持てるようになった。従来のマスメディア中心の広告から、SNSやブログなどネットの媒体を活用した広告へと移行しており、「インフルエンサー・マーケティング」もその一環である。
ただし、「インフルエンサー」に商品を紹介してもらうと売上増が期待できる反面、宣伝や広告であることを隠して商品を紹介するとステルス・マーケティングとなり、炎上してしまう。そうなると逆効果になってしまうので、「インフルエンサー・マーケティング」を行うときは、宣伝である旨を消費者に伝えるべきである。
バズると「インフルエンサー・マーケティング」は密接な関係にあり、多くのフォロワーやファンを持つ持つ「インフルエンサー」は、コンテンツや発信したことがバズることが多い。
バズるの意味や語源はこちらの記事で解説。
インフルエンザの語源、インフルエンサーとの関係は?
「インフルエンサー」と聞くと、インフルエンザを思い浮かべる方は多いことだろう。インフルエンザはマイナスの意味で使われるが、同じ語源の言葉であり、どちらも「強い感染力(影響力)」があるという意味を持つ。
インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症の「インフルエンザ(Influenza)」は、イタリア語で「影響」を意味する語。「インフルエンザ」という読みは英語読みで、イタリア語で発音するなら「インフルエンツァ」となる。「Pizza(ピザ)」の本来の読みが「ピッツァ」であるのと同じである。
国立感染症研究所によると、インフルエンザという言葉が生まれたのは16世紀のことで、当時、イタリアの占星家たちが、星や寒気の影響によってインフルエンザウイルスの流行が引き起こされると考えたことが語源となっているそうだ。