ヒャダイン
読み : ヒャダイン
ヒャダインは日本のミュージシャン、本名は前山田健一。2007年から音楽活動を開始するがヒットを飛ばすことはできず、そんな時に出会ったニコニコ動画において『ヒャダイン』名義でゲームBGMに自作の歌詞を付けて歌った曲を投稿したところこれが人気となり、これがきっかけとなってももいろクローバーを始めとしたアイドルや様々なアーティストへの楽曲提供、アニメソングなど幅広く手がけヒットソングを生みだしている。
【目次】
ヒャダインの由来
ヒャダインという名前は、ゲームソフト『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する「ヒャダイン」という呪文が由来。なぜヒャダインを選んだのかについては本人がインタビューでこう答えている。
「ヒャダインは不遇の魔法なんですよ。強いはずなのに。使いようがないですね。ドラクエ3では、先にもっと強いマヒャドという魔法を覚えてしまう。ドラクエ4においても覚えるのはブライというじいさんが使うんですが、体力のなさから終盤ではスタメン落ちする。その不遇感がたまらなく好きだったんですよ」
ヒャダインの不遇さ
ヒャダインはドラゴンクエスト3と4に登場する呪文で、氷系の呪文であるヒャドの派生である。ヒャドから始まりレベルが上がるとヒャダルコ、そしてヒャダイン、マヒャドとパワーアップしていく。ヒャドは敵単体への攻撃、ヒャダルコは敵グループ、そしてヒャダインは敵全体、マヒャドは敵グループが対象となる。
ヒャド▶ヒャダルコ▶ヒャダイン▶マヒャド
ダメージ的にはヒャダインが80前後でマヒャドは100前後となり、ダメージという点ではマヒャドが強力であるが、グループではなく全体攻撃という点ではヒャダインに軍配があがるのだ。
しかし、上記のインタビューでもあるようにドラクエ3ではヒャダインよりもマヒャドを先に修得してしまう。ダメージが大きいマヒャドを先に修得してしまうことでヒャダインの出番がなくなってしまうというわけだ。
本来であればヒャダインの方が先に覚えるはずで、これはなんらかのバグ、あるいはミスだと考えられている。実際スーパーファミコンでリメイクされた際には修正されてヒャダインを先に修得するようになっている。ところが、ヒャダインはドラクエ5以降は削除されて登場していない。ヒャダインは忘れ去られた呪文になってしまった。
ヒャダル子
ニコニコ動画にはヒャダル子名義で投稿したものも存在しており、ヒャダインが女声バージョンで歌うときの別名称としても使われている。こちらの由来はいわずもがなヒャダルコ。
ヒャダインのメジャーデビューシングルで、アニメ『日常』のOPに起用された『ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C』では、女性パートの部分はヒャダル子が担当。といってもヒャダインの声を高音に加工しているので、ヒャダル子=ヒャダインなのだが。男ver.らんまと女ver.らんまみたいなもの(ちょっと違う)。PVに出演している女性は麻生夏子だが、声はヒャダル子。