バーソロミュー・くま

読み : バーソロミュークマ

バーソロミュー・くまはマンガ『ワンピース』の登場人物。王下七武海の一人。
ニキュニキュの実の能力者であり、常に聖書を手に持っている。革命軍で活動していたり、かつては残虐の限りを尽くし「暴君」と呼ばれていたり、はたまた政府によってパシフィスタに改造され、量産されていたりと謎が多い人物となっている。

バーソロミュー・くまの由来・モデル

「くま」については言うまでもなく王下七武海がそれぞれ動物の名前を入れていることから「
「バーソロミュー」についてはいくつかの説がある。

一つは「サン・バルテルミーの大虐殺」という事件から。これは1572年8月24日にフランスで起こったキリスト教の教派であるカトリックがプロテスタントを大量虐殺したという事件
当時フランスではプロテスタントはカトリックから「ユグノー」と呼ばれ迫害を受け、ユグノー戦争と呼ばれる内乱状態となっていた。そのユグノーとカトリックの融和のためにユグノーの指導者と国王シャルル9世の妹が結婚することとなったが、その結婚式に集まったユグノーの中心人物であるコリニー提督が狙撃され負傷する事件が発生。ユグノー達はこの事件にいきりたち犯人を探そうとしたが、黒幕が判明するのを恐れその2日後の8月24日の深夜にユグノー達が大量虐殺された。
この虐殺事件はあまりに残忍であり、歴史上最大級の虐殺事件とも言われる。虐殺の命令を下したのはシャルル9世という説やその母カトリーヌという説があるが、シャルル9世は『暴君』と呼ばれユグノー達は暴君打倒と反発を強めたという。そしてこの事件が起きた8月24日というのが「聖バーソロミューの祝日」という日。「聖バーソロミュー」は「バルテルミ」や「バルトロマイ」「ワルフォロメイ」とも読まれ、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人。
宗教戦争暴君によって起こされた事件。ということで聖書を持つ『暴君』ことバーソロミュー・くまの由来だというわけ。

もう一つの説はバーソロミュー・ロバーツという18世紀の海賊からというもの。
バーソロミュー・ロバーツは大航海時代最後にして最大の海賊とされており、「ブラック・バート(黒い準男爵)」という異名で知られている。40年の生涯で400隻もの船舶を略奪したと言われている。
くまとの共通点と思われるのは商人から奪ったダイアモンドを散りばめた十字架を首から下げ、安息日には音楽隊による賛美歌を奨励するなどキリスト教徒であった点。海賊でありながら手下には厳格な掟を課し、高貴さを感じさせる人物であったというところだろう。

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