逆だったかもしれねェ…

読み : ギャクダッタカモシレネェ

※この記事はストーリーのネタバレが含まれています。ご注意下さい。

「逆だったかもしれねェ…」は、漫画『NARUTO』の主人公ナルトのセリフ。単行本52巻に収録の485話『近く…遠く…』で登場する。

鉄の国でサクラを殺そうとするサスケと、そこへ駆けつけサクラを救うナルト。

第七班の仲間を傷つけようとしたサスケに対し、イタチの真実をトビから聞いていたナルトは「お前のやってる事は分かるってばよ」と理解を示そうとする。

他人は黙ってろ」とナルトを否定したサスケは、イタチの仇敵の一人だったダンゾウを討ったことでさらに復讐の炎を燃やし、木の葉の全てを消すこと、それがうちはの再興だと高らかに宣言する。

話が通じないと感じたカカシがサスケを殺してしまおうとするが、ナルトは分身でそれを制止し、自分が止めようとサスケに向かっていく。

そしてぶつかり合うサスケとナルト。その瞬間のナルトの心の声が「もしかしたらサスケ…お前とオレが…逆だったかもしれねェ…」である。

「逆だったかもしれねェ…」のコマは上のコマとは二人の位置が逆になっており、サスケが螺旋丸、ナルトが千鳥と使っている技も逆になっている。

互いの技をぶつけ合った二人、この後は時が止まったような空間で、二人が会話しているシーンになる。かつてサスケがナルトに言った「一流の忍同士なら拳を一度交えただけで互いの心の内が読めちまう」の、その「心の内」が描かれている。

心の内の会話でナルトは「オレも里の皆を恨んでた、復習してやろうと思った事もあるし、一歩間違えばお前みたいに恐ろしい事まで考えたかもしれねェ」とサスケに話している。

腹の中の九尾の事で里の皆から嫌われていたが、イルカ先生やサスケの存在によってそこから救われたナルト。しかし、どこかで一歩間違えていればナルトもサスケのように里へ復讐していたかもしれないし、サスケも誰かに救われて復讐の道へ進まずナルトの復讐を止める側になっていたかもしれない、それがナルトの言う「逆だったかもしれねェ…」の意味だと考えられる。

なぜネタ扱いされているのか

「逆だったかもしれねェ…」は非常に良いシーンなのだが、ネット上ではネタ扱いされている。

その大きな理由としては、この画像だけを見るとコラっぽく見えてしまうという点。NARUTOは様々なコラ画像が作られネタにされていることから、実際の作中の画像すらもコラ画像と勘違いされることが少なくない。

このコマの画像だけを見ると、それぞれの技が入れ替わっているところや、「逆だったかもしれねェ…」が描き間違えた作者の声に聞こえなくもないあたりなど、流れがわかっていない人からすればコラと勘違いしてもおかしくない要素が含まれている。

二人の位置を入れ替えただけのコラ画像も存在し、何がコラで何がコラじゃないのか混乱する人も少なくない。

逆だったかもしれねぇコラ

「逆だったかもしれねェ…」使用例

このフレーズと画像は非常に汎用性が高いという点もネタ扱いされた要因として重要なポイントではないだろうか。

元の「逆だったかもしれねェ…」の意味と同じように「きっかけ次第で立場が逆だったかもしれない二者」を比較してこのフレーズが使われることが多いが、逆にあまりにも対照的過ぎてどう考えても逆だったなんてことはなさそうな二者に対して使われることもある。

また、二人の人物が左右に対峙しているという構図さえあれば、そこにこのフレーズを添えるだけで面白くなるというところから、boketeでもよく用いられている。

Twitterでの使用例

boketeでの使用例

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